ある日の283プロ事務所にて
千雪「プ、プロデューサーさんが、この前の休日、偶然外で親しげに若い女性と歩いてるのをみちゃった……」
全員「「「え?」」」
甘奈「ち、千雪さんの見間違いとかじゃ?」
千雪「両方とも背中と横顔しか見えなかったけど、男性の方はすごいプロデューサーさんに似てたし、声は全然聞き取れなかったけど、その女性の方がその彼のことをプロデューサーさんの下の名前と同じ名前で呼んでたのだけは確かに聞いたの…」
全員「「「………………」」」
凛世「彼女……でしょうか」
甘奈「…………やっぱり、そうなの……かな?」
夏葉「ま、まだそう決めつけるのは早いわ。可能性はわずかしかないかもしれないけどプロデューサー本人に聞くまではまだわからないわ。」
凛世「そうで……ございますね、しかし、プロデューサーさまと親しげにお話をし、かつ、名前呼びを許すような若い女性となるとかなり絞られることかとに思います。」
全員「「「……う〜〜ん」」」
――数分後、
甘奈「あ!甘奈わかっちゃったかも!!」
千雪「誰なの?甘奈ちゃん」
甘奈「それって、…プロデューサーさんの身内の人じゃないかな?」
凛世「身内の方と申しますと……例えば、妹君や、従姉妹の方ということでしょうか?」
甘奈「そうそう!!今までの条件にピッタリじゃない?」
千雪「確かに!言われてみれば、甘奈ちゃんのいうとおり気がするわ。」
夏葉「……そうはいったものの、結局それは私たちの考えであって真実は、プロデューサーのみぞ知る、なんだけどね。」
全員(((……はぁ〜〜。)))
ガチャ
P「……ふぅ〜、疲れた〜。っと、みんな集まってどうしたんだんだ!?なんかすごい空気が重いんだが?」
千雪「プロデューサーさん?その、答えにくかったら、答えてもらわなくても構わないんですけど、イヤ、ホントウハ、トテモキョウミガアルンデスケド。」
P「ん?どっちなんだ?別に俺にそんな気を使わなくても大丈夫だし、俺は自分に答えにくいことはなにもないと思ってるけど。まぁとりあえず、言ってみてくれよ。」
千雪「……はい!わかりました。それじゃ聞かせてもらいます。」(チラッ)(みんな覚悟はいい?という目)
千雪「…その、この前の休日、プロデューサーさん、誰か女性の方と歩いていませんでしたか?」
P「この前の休日かぁ、……あ!あぁ、確かに歩いてたな」
千雪「その、私もそのときちょうど外にいて偶然プロデューサーさんの姿を見つけたんです。
で、その姿があまりにも親しそうだったので、…気になってしまって。」
P「ははっ、なんだそんなことか。あれは、俺の…」
全員(((ゴクッ!!)))
P「”母親”だよ。」
千雪「え?」他のみんな「えーーーー!!!」
甘奈「ちょっと、千雪さん!?プロデューサーの隣にいたのは若い女性だって言ってたじゃん!!」
千雪「いや、ほんとなの!!本当に若くて、30〜25歳くらいだったの!!信じて!」
夏葉「う〜ん、嘘をついてるとは思わないけど、実際にその人の顔をみてみないとにわかには信じられないわね。」
凛世「…その、プロデューサーさまは……お義母さまの写真を…お持ちでしょうか?」
夏葉「確かに、プロデューサーがお義母さんの写真を持っていて私たちにみせてくれたら納得できるわ」
P(ん?なんか引っかかる言い方だった気がするが、)「わかった、ちょっと待っててくれ、……お!ちょうどいいのがあった。俺と母さんが写ってる写真だ」パッ
千雪以外全員(((おぉ!確かに、めっちゃ若いし、というか超美人!)))
千雪(あの時は、はっきりと顔はわからなかったけど、――すごい美人で…)
全員(((彼女じゃなくてよかったけど、…すごい複雑)))
P(空気を変えるつもりだったのに、結局あまり変わらなかったな)
全員「「「……はぁ」」」
――Prrrrrr、Prrrrrr
P「ん?すまんみんな、電話みたいだ。
――はい、もしもし、Pですけど、あ、母さん?どうしたの?」
全員(((ビクッ!!)))
P「あぁ、うん。……え?今から事務所に来る!?」
全員(((ビクッ!ビクッ!)))
来ないでくれよ、恥ずかしい!……そうだよ、アイドルの子たちもいるんだから。……あぁもう!わかったよ、来てもいいしょうがない。」
P「すまん、みんな、聞こえてたかもしれないがうちの母親が今からここに来る。まぁ、うざったいかもしれないけどそのときは適当にあしらってくれればいいから。…本当にすまん。」
全員(((バタバタッ、バタバタッ、ガタガタッ、ガタガタッ)))
P「あぁ、その、みんな、別にそんな気を遣って準備しなくてもいい本当に。俺の母さんそういうこと、全然気にしないし、勝手に来たいって言ってるだけだから。」
甘奈(プロデューサーさんのお義母さんにアピールするチャンスだもんね☆…甜花ちゃん、私たちのもう1人のお母さんに絶対に気に入られてみせるから!)
千雪(あんなに美人だと結構ハードル高いかもだけど、年長者としての余裕でなんとかお義母さんの心をゲットしてみせる)
凛世(プロデューサーさま、お義母さま、プロデューサーさま、お義母さま、プロデューサーさま、お義母さま、プロデューサーさま)
夏葉(あんなに美人ってことは、それなりに美容にストイックなはず、もしそうだったら私とも気が合うしブッチギリナンバーワンで私をプロデューサーのお義母さんは選んでくれる!!)
P(みんなに迷惑かけて申し訳ないな。)
――数十分後、
ガチャ
甘奈、千雪、凛世、夏葉(((来た!?)))
透「はー今日も疲れたー」
円香「浅倉は動きがマイペースだって怒られてたでしょ」
雛菜「あはは〜〜円香先輩も表情が固いって注意されてたけどね〜」
小糸「あははは(雛菜ちゃんも透ちゃんと一緒に怒られてだけどね。)」
甘奈、千雪、凛世、夏葉(なんだ、ノクチルのみんなか(ホッ))
P「ノクチルのみんな、いきなり悪いが、ここに来るまでに俺と似た女の人とすれ違わなかったか?」
透「その人なら事務所に来るのに迷子になってた」
小糸「な、なのでわたしたちがここまで案内して来ちゃいました。」(小声)
P「え?」甘奈、千雪、凛世、夏葉「え?」
すると、ノクチルのみんなの間から
P母「失礼しまーす、どうもPの母でーす。」
P(うわぁ超恥ずい、どっか行きたい)
・・・
・・
・
円香「で、この方はどなたなんですか?」
P「本人が言っている通り、俺の母親です。」
円香「嘘!」
P「ほんとなんだって」
円香(失礼なことしてなかったっけ?はぁ、仕事のあとなんて本当に運が悪い)
透「プロデューサー、お義母さんすごい美人て“すね」
P母「うふふ、ありがとうー。いやぁ、本当助かったよー。P、この娘たち本当にいい子ばかりね。」
P(はぁ、本当早く帰ってくれないかなぁ)
P母(いやぁ、それにしても……うふふ、この娘たち明らかにPのこと狙ってる目をしてるわねー。しかも、それにPは気づいてないみたいだし、とっても面白そうー。)
P母「ところで、Pはどの娘をプロデュースしてるの?」
P「全員だよ」
P母「全員!?それは大変ねー(修羅場的な意味で)。そうだ!!それじゃあせっかくだしわたしにこの娘たち紹介してくれるかしら?」
P「え、うーん…まぁいいけど。」
全員(((Pから紹介!?)))
P「まずは、千雪からいいか?」
千雪「はいっ!」
P「千雪は、この事務所の年長組でとても頼りがいのあるお姉さん的な存在だ。正直、自分が苦しい時とか大変な時、年齢が近いからかよく話を聞いてもらってるから、すごい助かってるよ。」
千雪「そんな、わたしなんかがプロデューサーさんの助力になれて嬉しいです。」(胸よせ)
P母(あら〜この娘自分の強みをしっかり理解してるわねー。こういう娘は、おっとり系のタイプに見えて、自分が狙った相手は絶対に他人に渡さないタイプね。)ワクワク
P母「うん。これからも、Pが大変なときは、助けてあげてね!」
千雪「はい!」
P「次は、凛世、いいかな?」
凛世「はい、プロデューサーさま。よろしくお願い致します。」
P「凛世は、見た目通りとても礼儀作法がしっかりしていて言葉遣いも丁寧な子だ。いつでも、どこでもその姿を崩さないのはほんと尊敬してるよ。たまに、俺が言おうとする前にそれを察して行動するときもあってうれしいけど、びっくりするときもあるよ。」
凛世「恐縮に……ございます。そのような……お褒めの言葉……凛世には……もったいないです。」
P母(すごい姿勢が低くて、Pの言うことならなんでも聞いてしまいそうね。というか、Pのことは文字どおり何でも知ってそうね)
P「凛世ちゃん、Pは口にださないでため込むことが多いから気をつけてあげてね」
凛世「はい…十分…存じて……おります。」
P「次は、夏葉だ。」
夏葉「ええ、いいわよ。プロデューサー」
P「夏葉は、何事にもストイックで朝のストレッチとかしているのをみてるとお玉が苧殻ないよ。それに、放課後クライマックススターズっていうグループのメンバーでそのリーダーをやってくれてるんだけど、リーダーとしてしっかりメンバーのことをまとめ上げて引っ張ってくれてるよ。ほんといつもありがとう!」
夏葉「そ、そんなストレートに言われたら恥ずかしいじゃない!でも、そうね、Pのお母さまの前だし、もっと褒めてもいいわよ。」
P母(とても余裕があるようにみえるわね。なにかほかの娘と比べて自分だけのとっておきでもあるのかしら?)
夏葉がPの母に近寄り、
夏葉(あの?Pのお義母さま?その、旅行のチケットなんですけどPと三泊四日でどうですか?)コッソリ
P母(え?これって予約の取れないことで噂の旅館に泊まれるチケットよね?本当にもらっていいの?)
夏葉(はい。ただ、その代わりと言ってはなんですけど、その、出かけることが決まった時にはぜひ私に一本電話をいただけると嬉しいです。)
P「ん?夏葉何話してるんだ?」
夏葉「なんでもないわ」
P母(……なるほどね。私たちが旅館に来るタイミングに偶然を装い……ってかんじかしら?……でも、こんな旅館をとることができるなんて、もしかしたら夏葉ちゃんってお金持ちの娘なのかしらね)
P「次は、甘奈を紹介するよ。甘奈いいか?」
元気で
甘奈「うん、いいよ。プロデューサーさん、ばっちり紹介してね!」
P「甘奈は、いつも元気で素直な子なんだが、ときどき顔が曇ったりして心配になることもあるな。(俺が他のアイドルと話してるとなってる気がするが……)あと、人懐っこい性格だから、誰とでもすぐに仲良くなれて、羨ましいと思うこともあるかな。一緒に居て楽しいし。」
甘奈(プロデューサーさんに、一緒にいて楽しいって言われちゃった。)///テレテレ
P母(確かにわかりやすいわね。反応がいいといろいろ遊びたくなっちゃうけど、今日は我慢。けど、逆に彼女の気持ちを本当にPは分かってないのかしら?彼女も大変ね〜)
P母「これからもよろしくお願いね甘奈ちゃん」
甘奈「は、はい。甘奈なんかでよければ頑張ります!」ニッコリ
P母(いやぁ、面白かったわね。)
Prrrrr、Prrrrrr.
P母「ちょっとごめんなさい、――もしもし、うん。うそ!?うんうん、わかったわ、……はーいそれじゃ」ピッ
P母「ごめんなさい、急用でもう出なきゃ行けないの……もっと他の娘たちともおしゃべりしたかったけど」
ノクチル(((ガーン!)))
P「え?そうか、残念だが仕方ないな」(ノクチルに目線を向けながら)
P母「大丈夫よ。ここに来るまで彼女たちの人となりは十分分かったし名前も覚えられたから。」
P「そう?ならいいけど」
P母「それじゃ、そのかわりに……ちょっとアイドルのみんなこっちに集まってくれる?」
全員(((???)))
P「俺以外かよ」
P母「それじゃあ、集まったわね。話したいことが合って、実は………」
全員(((…………!!)))///
P(何を話してるんだ?)
――P母「それじゃあね。そういうことでよろしくねみんな。じゃあね」ガチャ
P「ふぅ、やっと帰ったか」
P「みんな?どうした」
全員「「「えっ、え?なんでもないですっ」」」///
P(なんかみんな顔が赤いような気がするが…)
P(ま、一息ついたしいっか)
全員(((ドキドキ)))///
・・・
・・
・
次回に続く?
素晴らしい……全力で続きが読みたい PS. 夏葉の部分で『頭が上がらない』が『お玉が苧殻ない(おたまがおがらない)』になってます