法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

自衛隊の音楽隊から制服を着用して自民党の党大会に出演

 さまざまな問題が起きたまま収拾されないので感覚が麻痺してきているが、今回は複数の組織で要人がかかわりながら起こした問題なので、また違った段階にいってしまったという感じがある。
自民党大会で陸上自衛隊員が国歌歌唱 防衛省幹部「軽率な判断だ」 [高市早苗首相 自民党総裁][自由民主党(自民党)]:朝日新聞

 12日に開かれた自民党大会で、陸上自衛隊員が国歌を歌っていた。自衛隊法61条は自衛隊員の政治的行為を制限しているが、防衛省や自民党は、党大会での国歌の歌唱は「問題がない」とする。ただ、自衛隊には政治的中立が求められており、参加自体が「軽率ではないか」との声もある。

 批判を受けて防衛相の小泉進次郎氏は報告ツイートを削除しつつ、自衛隊法に抵触しないと一方的に主張している。過去の判例*1などを会見で参照したという話は聞かない。
自民党大会で自衛官の国歌歌唱、小泉防衛相「政治的行為にあたらず」 [自由民主党(自民党)]:朝日新聞

 また、小泉氏によると、事前に隊員が党大会で国歌を歌うとの連絡が、小泉氏まで伝達されていなかったという。小泉氏は「報告のあり方については改善が必要だ」と指摘した。

 一方、小泉氏は12日、この隊員との写真をX(旧ツイッター)に投稿していたが、その後削除した。小泉氏は「念のため事実関係などを確認するため、いったん取り消した。隊員に様々な負担がかからないように判断した」などと説明した。

 陸自幕僚長が報告を受けていたのに防衛相まで事前の情報がとどいていなかったという話も、事実ならば小泉氏も認めるように問題だし、責任回避のための虚偽であればいっそう問題だ。


 それにしても、アニメや漫画やゲームを愛好する市民だけでなく、作者自身が社会にうったえる時に作品をつかったことが政治利用として先日から反発されているのは何だったのだろう。
平和を願った少女が廊下に立たされている漫画を揶揄する人々は、風刺漫画とエッセイ漫画の区別がつかないのかな? - 法華狼の日記
「政治」とは反権力や反自民党ばかりを指して、国家権力それも自民党に隷属すればするほど政治から距離をとっていることになるという錯覚が、この社会にはあるのではないか。

*1:たとえば弁護士の渡辺輝人氏は宇治橋事件で公務員が私服で休日に赤旗号外を頒布して罪に問われた宇治橋事件を引いている。