直葬とは?知っておくべき流れやマナー、進め方の注意点とは

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直葬とは、火葬のみを執り行うシンプルな葬儀形式です。2020年以降の新型コロナウイルスの流行によって、多くの人が集まる葬儀が見直され、直葬を選ぶ人が増えました。コロナが終わっても、ご遺族だけで気兼ねなくお別れできる直葬は、依然高い人気が続いています。しかし、直葬は供養が十分でないという考え方もあり、後々トラブルになる可能性もあるのです。そこで、直葬が選ばれる理由や流れ、選ぶ際の注意点をご紹介します。

▼こんな人におすすめ▼

  • 火葬のみの直葬での葬儀を検討している方
  • 火葬だけで済ませた場合の流れが知りたい方
  • 直葬のメリット・デメリットをチェックしたい方

目次

シンプルな火葬式プラン

そもそも直葬とは?

直葬とは、お通夜や告別式をせず、火葬のみを執り行うシンプルな葬儀形式です。火葬だけを行うので、火葬式と呼ばれることもあります。宗教的な儀式が省略されることも多く、近親者のみでお別れするのが一般的です。火葬という短い時間ではありますが、気心知れた家族や親しい友人たちと温かい雰囲気のなかでお別れができます。

直葬で葬儀を執り行いたいときは、直葬を取り扱っている葬儀社に依頼します。直葬を取り扱っている葬儀社を探し、火葬場の予約や故人さまの搬送など、葬儀にかかわるさまざまなものを手配してもらうとよいでしょう。

直葬が選ばれる理由

直葬は火葬のみのシンプルな葬儀です。葬儀にかかる時間が短いので、ご遺族の体力的な負担を軽減できます。お通夜や告別式を執り行わないと、ご遺族は参列者への対応をしなくて済みます。ご遺族や親しい友人だけで故人さまとお別れができるのも、直葬が選ばれる理由でしょう。


直葬には金銭的なメリットもあります。お通夜や告別式をしないので、返礼品や会食代などが必要ありません。また、宗教的な儀式も省略することが多いので、その場合には僧侶にお渡しするお布施や戒名代なども不要です。

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直葬の流れと所要時間

直葬は火葬のみの葬儀なので、2日間にわたって供養の儀式を行う一般葬とは流れが異なります。火葬と収骨のみなので、葬儀にかかる所要時間は大きく短縮できるでしょう。しかし、日本には「墓地、埋葬等に関する法律」があり、ご逝去から24時間以内の火葬が禁じられています。このため、火葬・収骨まで完了する時間は一般葬と変わりません。

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1.故人さまの搬送・安置

日本人の約7割は病院で亡くなるといわれています。病院で亡くなった場合、病室でエンゼルケアなどの処置をしてもらったあと、故人さまは霊安室に移動します。しかし、霊安室は2時間程度しか使えないため、迅速に安置先を決めてご遺体を搬送しなければなりません。


火葬までの安置先としては、葬儀社の遺体安置施設、もしくは自宅から選ぶのが一般的です。故人さまを住み慣れた自宅に返してあげたいという人も多いかもしれません。しかし、スペースの確保や冷蔵設備などが必要なケースもあり、場合によっては故人さまを自宅に安置できないこともあります。

病院からの搬送は、どこの葬儀社でも手配可能です。しかし、葬儀を依頼する葬儀社が決まっていれば、搬送やご遺体の安置がプランに含まれていることもあります。可能であれば、葬儀を依頼する葬儀社を早めに決めておくことをおすすめします。

2.葬儀内容の打ち合わせ [所要時間:1-3時間]

故人さまを安置できたら、ご遺族は葬儀内容の打ち合わせをします。葬儀社のスタッフに火葬場の空き状況を確認してもらい、火葬場の予約日時に合わせて火葬の日程を決めます。また、火葬に参列する人を確認しましょう。

3.死亡届の提出と火葬許可証の取得

病院で渡される死亡診断書(警察では死体検案書)は、左半分が死亡届になっています。死亡届は正しく記入して、ご逝去後7日以内に市区町村役場に提出しなければなりません。

しかし、死亡届を提出すると発行される火葬許可証が火葬の際に必要なので、葬儀の前に提出するのが一般的です。ご逝去日の当日もしくは翌日に死亡届を提出するのがほとんどです。ご遺族が葬儀の準備で忙しい時期に死亡届を提出しなければならないため、葬儀社が決まっていれば葬儀社のスタッフが代行してくれます。

4.納棺 [所要時間:30分から1時間程度]

ご逝去の翌日以降火葬前日までに、故人さまの納棺を行います。所要時間は30分ほどです。故人さまの身体を清め、死装束を着せ、死化粧を施します。死装束は白い仏衣が一般的ですが、故人さまが生前気に入っていた服があれば着せることが可能です。葬儀社のスタッフに相談のうえ、あらかじめご遺体安置の場所に着せたいものを準備しておきましょう。

納棺後は、故人さまのまわりをたくさんの生花で飾るのが一般的です。ほかにも、故人への手紙や思い出の写真、生前に愛用していたものなどを副葬品として入れます。燃えないものや火葬炉を傷つける可能性があるものは入れられないので、不安があるときは葬儀社のスタッフに確認しましょう。

5.火葬・収骨 [所要時間:1.5時間]

火葬場にて荼毘に伏します。所要時間は1時間前後です。火葬が終わるまで、ご遺族は別室で待ちます。火葬場の待合室で飲食ができる場合は、ご遺族や近親者一同で菓子や弁当を食べながら、故人を偲ぶエピソードを語らいます。

火葬が完了したら、ご遺骨を拾って収骨します。ご遺骨を骨壺に収めたら、直葬は終了です。火葬日当日にかかる時間は、2~3時間程度見ておけばよいでしょう。納骨までの間、骨壺は自宅で安置します。火葬場のスタッフから渡される「埋葬許可証」が納骨時に必要なので、なくさないように保管します。

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直葬の費用相場

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直葬にかかる費用の相場は、10万~20万円程度です。

「シンプルな火葬式」では、ご遺体の搬送や3日分の安置料、納棺など必要なものが含まれたプランが15万8,400円(税込)となっています。もっとシンプルにしたいときは、仏具を省いた直葬なら10万円以下で葬儀を執り行えます。一方、葬儀の費用が高くなるのは、参列者の人数が多かったりご遺体を安置する日数が増えたりする場合です。

プランに含まれている項目を事前に確認するとよいでしょう。

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火葬料金は別料金になることが多い

多くの葬儀社では、直葬のプランに火葬料金は含まれていません。火葬料金は利用する施設によって大きく異なります。公営火葬場の場合は、故人さまや喪主さまが当該自治体の住民だと費用を抑えることが可能です。反対に、故人さまも喪主さまも住んでいない地域だったり、民間火葬場を使ったりするときは、費用が高くなります。

費用負担を抑えたいときは?

直葬は一般葬に比べると、費用が安く済む葬儀形式です。しかし、もっと費用負担を抑えたいときは、以下のような方法があります。

  • (生活保護の受給者)葬祭扶助制度を利用する
  • (国民健康保険・後期高齢者医療制度の加入者)市区町村役場に葬祭費を申請する
  • (被用者保険の加入者)健康保険組合に埋葬料を申請する

喪主さまやご遺族が生活保護の受給者で葬儀費用を工面できない場合、葬祭扶助制度を利用できます。葬祭扶助制度とは、生活困窮者に対する葬儀支援制度です。

故人さまがご逝去後、火葬実施までの間に喪主さまやご遺族の住所地にある役所や福祉事務所に申請します。死亡届を提出するときに、同時に葬祭扶助の申請を行うとよいでしょう。市区町村役場と提携している葬儀社が、葬祭扶助の範囲内でご遺体の搬送や安置、火葬などを執り行ってくれます。執り行える葬儀形式は直葬のみです。

葬儀費用は役所の担当部署が直接葬儀社に支払うので、手元に現金がなくても葬儀を執り行えます。

故人さまが国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入していた場合、市区町村役場で申請をすると葬祭費が支給されます。

自治体によって異なりますが、支給額は1万~7万円程度です。葬儀を執り行った日から2年以内に申請しなければ支給されないので、注意しましょう。
葬祭費と同様に、故人さまが協会けんぽや組合健保に加入していた場合、埋葬料として5万円が支給されます。

申請期限はご逝去日翌日から2年以内です。故人さまの勤務先が加入している健康保険組合か年金事務所で申請をしましょう。

直葬を行う際の注意点

費用を抑えられたり最期の時間を家族や近親者だけで過ごせたりと、メリットの多い直葬ですが、注意したいこともあります。直葬を行う際の注意点をご紹介します。

1.安置場所を確保しよう

火葬のみを執り行う直葬では、一般葬と比較するとご遺体を安置する時間が長くなります。このため、ご遺体が傷まないように安置できる場所を確保しましょう。ご自宅で安置する際は、ドライアイスをたくさん手配しなければなりません。また、季節によっては冷房をつけっぱなしにする必要があります。

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シンプルな火葬式では、安置施設での面会はできませんが、葬儀社の指定場所で安置可能で葬儀プラン内に安置費用も含まれているので安心です。

2.親族など周囲の人を説得しよう

近年選択する人が増えた直葬ですが、もともとは身寄りのない人のための葬儀形式です。このため、故人さまを手厚く供養したいと考える近親者のなかには、直葬に抵抗感を持っている可能性があります。あとからトラブルに発展しないように、親族など周囲の人を説得してから申し込むことが大切です。

3.菩提寺に確認しよう

菩提寺や境内墓地がある場合は、寺院に直葬を希望していることを伝え、了解を取る必要があります。直葬では十分に供養されていないという理由で、お墓への納骨を拒否される可能性があるからです。

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直葬を行う際のマナー

直葬を行うときのマナーは、基本的には一般葬と変わりません。しかし、参列者がご遺族や近親者に限られるので、一般的な葬儀よりもマナーについては柔軟です。

直葬に参列する際の服装

直葬に参列する際の服装は、一般的な喪服で構いません。ご遺族や喪主さまであっても、正喪服を着用する必要はないでしょう。ご遺族間での了解が取れていれば、略喪服で参列しても構いません。略喪服とは、ダークグレーやネイビーなど、ダークカラーのスーツやワンピースです。

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直葬でお香典をもらったら?

一般の参列者が少ない直葬ですが、お香典をもらったら香典返しが必要です。事前に準備しておくとよいでしょう。直葬に参列するのがご遺族や近親者だけという場合は、原則的にお香典は必要ありません。お香典の分配や香典返しなどを考慮するのも大変なので、喪主がお香典を辞退するかどうかを事前に決めておくとよいでしょう。

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直葬での会食

直葬では会食についてはとくにルールやマナーがありません。直葬と執り行うときは、会食の場を設けないのが一般的だからです。しかし、親しい人だけの集まりなので、火葬の前後に参列者が一緒に食事を取ることはあるでしょう。火葬の待ち時間などに簡単な食事を取ることもあります。いずれにしても、一般葬のときのような改まった挨拶はなく、一般的な食事会の雰囲気になることが多いでしょう。

直葬でお布施は必要?

直葬は、通夜や葬儀・告別式をおこなわず、簡素化されている葬儀形式です。僧侶を呼ばずに無宗教葬をおこなう場合は、お布施は必要ありません。ただし、直葬でも僧侶を呼んで読経や戒名を授与してもらう場合は、お布施が必要です。

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まとめ

ここ数年選ぶ人が増えている直葬のメリットや流れ、注意点などを解説しました。

  • 直葬はお通夜や告別式をせず、火葬のみを執り行う葬儀
  • ご逝去から火葬・収骨までの日数は、一般葬と変わらない
  • 直葬は、ご遺族や近親者など、少人数の参列者で執り行われるのが一般的
  • シンプルな葬儀なので、ご遺族の金銭的・体力的な負担が軽減できる
  • 供養が十分でないからと、親族や菩提寺とのトラブルになる可能性がある

直葬は、ご遺族や近親者だけで火葬のみを執り行う葬儀形式です。一般の参列者がいない分、親しい人たちと気兼ねなく最期のお別れができます。会場のサイズはコンパクトで、会食やお香典返しなども不要なので、金銭的な負担も軽減できるのもメリットです。

一方、菩提寺や寺院内墓地がある場合、供養が不十分という理由でお墓に納骨できない可能性もあります。また、直葬はもともと身寄りのない人が執り行う葬儀形式だったため、抵抗感を持っている人もいます。このため、直葬を希望するときは、親族や親しい友人などに相談して、了承を得てから申し込みましょう。

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小金井市 N様(女性)
2025年6月  多磨葬祭場 無宗教 5名


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