名古屋~セントレアに最短ルート誕生?「西知多道路」は2027年度に開通できるのか? 難航する“南部区間の課題”とは【いま気になる道路計画】
西知多道路の工事状況。2027年度開通は実現するのか
西知多道路は、6車線拡幅区間を除き事業化済みで、2027年度の全線開通を目指して整備が進められている。 2026年3月時点の工事状況を見ると、東海JCTでは橋梁工事が進行中。1月には夜間通行止めを伴う工事も実施され、橋脚やランプの整備が進みつつある。ほかの区間については、2025年3月開催の「第2回西知多道路調整会議」の資料によれば、大田ICは橋梁上部工事、南部区間は橋梁下部・上部工事の段階にある。 一方で南部区間では、用地取得が課題となっている。未取得用地が点在するため、連続的な施工が難しい状況にあり、全体の進捗に影響している。 整理すると、北部区間は完成が視野に入りつつある一方、南部区間では用地取得の遅れが課題として残る。現時点では、全線同時開通はやや不透明な状況といえる。 なお、6車線拡幅区間は地質調査段階にあり、本格的な施工には至っていない。6車線化は将来的な交通容量の強化を担う計画ではあるが、当面は本線開通が優先されているとみられる。 6車線化は将来的な課題にとどまる一方、より重要なのは伊勢湾岸道から中部国際空港連絡道路までが1本でつながる点だろう。西知多道路は、2027年度の全線開通が現実味を帯びつつあるが、その成否は南部区間の用地取得に大きく左右される状況だ。今後の用地取得の進展とあわせ、引き続き動向を注視したい。
文= 藤井宏治