手には結希くんの捜索願のチラシを持っていた(読者提供)
“だったら結希はまだ生きているはず”
3月23日に結希くんが行方不明になると容疑者は、情報提供を呼びかけるビラを手に「この子を知りませんか」と抑揚のない声で地域の飲食店などを回っていた。家族は早い段階から強い疑念を抱いていたようだ。安達家をよく知る人物が語る。
「おばあちゃんは本当に結希くんを可愛がってはったから、感じるところがあったのでしょう。早い段階から『あんたがやったんじゃ』と優季容疑者のことを疑っていました。同居する結希くんの伯父も消防団の人たちに『あいつが怪しいんや』と話していました」
家族が養父に疑いの眼差しを向けたとされるなか、母親だけは結希くんの無事を信じ続けていたという。母親の知人が語る。
「結希くんのお母さんは行方がわからなくなった当初はひどく動揺していましたが、途中で『ナヨナヨしている場合じゃない。私がしっかりせな』とバンと気持ちが変わった。とくに4月に入ってからは絶対に探し出すという姿勢が前面に出て、周りが『きっと見つかるよ』と励ますと『ありがとう。生きていると信じて最後まで諦めんと頑張るわ』と強い気持ちを見せていました」
気丈な母親が心の拠り所にしたとされるのが「霊視ができる女性」のAさんだ。このAさんの知人が打ち明ける。
「最初は警察が全然情報を出さず、手掛かりがなくて結希くんのお母さんは不安が募るばかりだったそうです。そこで、心配したお母さんの友人がAさんを紹介した。お母さんは藁にもすがる思いでAさんを頼りにしていました」
母親はLINEや電話を通じて霊視ができるAさんと連絡を取り、結希くんの写真を提供して息子の居場所を知りたいと協力を仰いだという。
「霊視をしたAさんから『(結希くんの)姿勢が変わっているし、動いている』との言葉があり、お母さんは“だったら結希はまだ生きているはず”との思いを強くしたそうです。結果的に結希くんは3月23日の段階で亡くなっていましたが、姿勢が変わり、動いているという霊視の内容と、容疑者が遺体の場所を移したことは符合していた。亡くなって見つかったことは、本当に残念でなりません」(同前)
生きて結希くんが発見される願いは叶わなかったが、せめて全容解明が望まれる。
※週刊ポスト2026年5月8・15日号