暴走族のリーダーから和食チェーンのトップへ-。信濃路(和歌山市)を率いる西平都紀子会長は、紆余(うよ)曲折の人生を歩んできた。非行に走った10代、その後思わぬきっかけで家業に入り、自身の経験から仕事を通じた人間形成を社是に掲げる。その一環での刑務所や少年院の出所・出院者を雇用する更生支援は、取り組み始めてから来月で20年。過去は変えられないが未来は変えられる、いや、過去だって-。その思いを貫いている。
信州産そば粉を中心に打つこだわりの麵は、創業時からの売り。そば・うどんの店舗を主力に、来月に創業51年を迎える信濃路グループは、関西を中心に国内で22店、海外に4店舗を展開し地盤の和歌山を中心に親しまれている。
創業者でもある父の猛さんの急逝を受け、31歳で経営を引き継いでから約30年間で店舗数を4倍近くに拡大、売り上げもほぼ倍増の企業グループに成長させた。最初から経営者の道を進んでいたわけではなかった。