「令和のオイルショック」建設工事停止も 資材メーカー受注停止

新規受注の停止について説明する大手メーカー「田島ルーフィング」の発表文
新規受注の停止について説明する大手メーカー「田島ルーフィング」の発表文

 <中東情勢の影響による一部作業停止のお知らせ>

 老朽化に伴い、大規模な修繕工事が行われていた埼玉県内のマンション。4月上旬、工事を実施する業者から、こんな案内が住民に配られた。

 中東情勢の緊迫化に伴い、工事に必要な塗料などの石油化学製品の供給が制限され、一部の作業工程を当面停止せざるを得なくなったという。

 さまざまな資材の調達が難航する中、こうした建設関係工事を一時停止する動きが各地で出始めている。

 「令和のオイルショック」とも言える状況は、住民や建設業者にどんな影響を及ぼしているのだろうか。

  <主な内容>
 ・工事停止で「洗濯物干せない」
 ・資材を買いたくても買えない理由
 ・資金繰りが難航する会社も
 ・公共工事の一部にも影響
 ・主要資材の単価は?

住民困惑「まさか自宅が……」

 「(中東情勢の影響が)まさか自分に及ぶとは思いませんでした。いつになったら洗濯物を外に干せるのか……」

 修繕工事が中断している冒頭の埼玉県内のマンションで暮らす中年男性は、そう嘆く。

 男性によると、工事は3月初めに始まった。足場が組まれ、各戸のベランダの防水シートが張り替えられていたが、資材不足で4月中旬に作業が中断。男性はベランダを使えない状態が続いている。

 日本から直線距離で約8000キロ離れた中東のイランと米国の戦闘が、こんな形で暮らしに影響を与えるとは思わなかったという。

 修繕工事はいつ再開し、事前に決めていた予算に変更はあるのか。マンションの管理組合と業者側で近日中に話し合う予定だが、男性は落ち着かない毎日を過ごしている。

 <うちのマンション、大規模修繕工事が資材不足で延期>

 <屋上の防水工事が無期限延期になった>

 <価格が上がるのも痛手だけど、(資材の品薄で)工事はできるのか>

 X(ツイッター)では、各地で修繕工事が延期になったマンションの住民のものとみられる投稿が見られる。

「物がなくなってきている」

 業者…

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