ドイツ政府は、ドイツ軍がいかに脅威に対応するかを記した包括的な軍事戦略文書を新たに策定し、その一部を22日に公表した。安全保障環境が激変し、米国に対する信頼感も揺らぐなかで、「欧州最強の通常軍」をめざす意向を改めて示している。
文書の題には「欧州への責任」がうたわれた。ウクライナへの全面侵攻を続けるロシアを「ドイツや欧州大西洋地域の平和と安全に対する、最大かつ直接の脅威」と位置づけ、「NATO(北大西洋条約機構)加盟国に対する軍事攻撃の条件を整えつつある」と指摘した。
文書では現代の戦争について、倫理的・法的原則の順守は期待できない▽革新能力と適応能力が極めて重要になる▽データが武器となる、などと指摘。そうした点を踏まえて軍を発展させていく必要性を訴えている。
また、トランプ政権下の米国を意識し、「米国の負担を軽減する」「ドイツは米国にとってより強力な軍事同盟国となる必要がある」と強調。「抑止力と防衛能力の確保」や「(サイバー攻撃などを含む)ハイブリッド攻撃の影響の軽減」を優先事項として取り組むという。
ドイツ軍は現在、現役兵約1…