はてなが振り込み詐欺にあって11億円の資金が流出したと発表した。まず金額の大きさにも驚いたが、振り込み詐欺ってなんなんだよ。インターネット事業をやっている企業が振り込み詐欺に遭うって、なんなんだよ。セキュリティとガバナンスどうなっているんだよ。僕が働いている会社以下じゃないか、まったく。ひとりのユーザーとして2003年からはてなのサービスを使っている。はてなダイアリーからはてなブログへ移行して2007年からログが残っている。はてなブックマークも2005年から使っている。20年以上積み重ねてきた。無くなっても死んだりはしないけれどもなくなったら寂しい。はてなのサービスはそんな存在なのだ。20年以上続けているネットサービスは他にない。今でも毎日使っている。はてなにはそんな僕みたいなユーザーが珍しくない。noteが出てきてブームになったとき、完全に移ろうとしたけれども、やっぱはてなブログだよねって居心地の良さと長年の積み重ねた諸々を理由に思いとどまったのだからしっかりしてくれ。心配をかけるな。スマホの機種変や電力会社の変更とは違うのだ。人生の一部といっても過言ではない積み重ねてきたものがある。知らない人間との繋がりがある。ブログに書いてきたものやブックマークコメントには。それは綺麗で美しいものばかりじゃない。汚くて醜くてムカつくものもあるけれども、いや汚いものが混じっているからこそ、生々しさがそこにはある。そういうものって形は別の場所へ移行できるけれど、そのときの状況や感情までは移行できない。移行したらそれはもう別のものに変わってしまう。11億円の流出は10年分の利益を失うことになる。運営に支障はないそうだが、そう言うしかないし、支障がないわけがない。世の中の目が厳しくなるのは間違いないし、インターネット事業の企業がセキュリティーに疑念を持たれるのは致命的に思える。本当になんとか耐えてほしい。僕は何回かはてなにお邪魔したことがある。仕事もしたことがある。はてな愛好家として今は亡きHagex君と押しかけて「これからのはてな」についてプレゼンを行ったこともある。社食でご飯を食べたこともある。何人かのスタッフさんとは話をしているし顔も知っている。とても良い感じの会社だった。なんとなくユルさがあって、古い体質の会社で働いてきた僕の目には新鮮に映った。でも今、振り返れば、そのユルさには漠然とした危うさを感じていた。当時感じたユルさみたいなものがガバナンスやセキュリティのユルさになり今回の事件に繋がったように思えてならない。だってありえないでしょ。資産の大半である11億が流出するなんて。徹底的に調査して見直してほしい。会社としてのはてながどうなるのかよりも、はてなという居場所や器がどうなるのかが心配なのだ。はてなブログ(ダイアリー)、はてなブックマークは、20年以上続いているサービスであり、すでにサービスを超えた、そこに集まる人間たちの居場所やそいつらの感情を入れる器になっていることを忘れないでもらいたい。はてブユーザーなんて、偏屈でいがみあっていて口数が多くて口だけで皮肉屋で嫌味で上から目線で嫌な奴らばかりだけど、まあときどき優しかったり親切だったりするけど、ついでに若くもなくてわりと歳が行っているけど、そういう奴らの居場所は守ってほしい。他にないんだよ、はてブの代わりになるところ。それに奴らが他のサービスに移って行ったら行き先のサービスに迷惑でしょ。治安悪くなるよ。責任持って堰き止めてください。とにかくユーザーの居場所を守るためにはてなには死ぬ気で頑張ってもらいたい。しばらくは茨の道になるだろうし、また株主やクライアントが大事なのはわかるけれども、まずは長年愛用しているユーザーの居場所を守ることをファーストにしてほしいと思います。以上です。(所要時間18分)