デジコレの個人送信資料が1日で7万点減少した件
2026年4月22日、国立国会図書館デジタルコレクションに異変が起こりました。突如として多くの個人送信資料が国立国会図書館内限定に切り替わったのです。
「国立国会図書館デジタルコレクションとはなに?」「個人送信資料とは?」 おそらく、ご存じでない方もいるかと思います。その場合は、以下のリンクをご覧ください。
国立国会図書館デジタルコレクションがどのようなサービスなのか、個人送信資料の選定基準など、JEPA(日本電子出版協会)のセミナーアーカイブで分かりやすく学ぶことができます。以下の回がおすすめです。
— 門前照二 (@euqitsatnaf) April 23, 2026
サービスの概要https://t.co/DmMygbwLyg
個人送信についてhttps://t.co/cUaO23VfCD pic.twitter.com/19EpCetGAo
この異変には、翌日気づきました。私は国立国会図書館デジタルコレクションのヘビーユーザーです。ほぼ毎日デジコレの検索を繰り返しているので、「何か変だ」とすぐに分かりました。これまで、デジコレに関する多くのまとめ記事を書いてきたこともあり、そのリストを確認していくとかなりの冊数が閲覧できなくなっていると判明したのです。
恐れていたことが起こってしまいました。国立国会図書館デジタルコレクションの個人送信資料が「入手可能性調査」により、一挙に図書館内限定資料へと変更されたようです。以前まとめたリストも、かなりの数が閲覧できなくなっています。https://t.co/FUUCwG0FFW pic.twitter.com/F0CLDkdbnb
— 門前照二 (@euqitsatnaf) April 23, 2026
文庫自体が絶版となっているサンリオSF文庫の『ザ・ベスト・オブ・サキ』は、後にちくま文庫から増補改訂されています。このちくま文庫版も紙の本は絶版ですが、電子書籍としては販売が継続しているので、一応納得できます。
それでは、紙の本が絶版で電子書籍も無い白水社『フランス幻想文学傑作選』はどうなるのでしょうか。全く納得できませんでした。
例えば、サンリオSF文庫の『ザ・ベスト・オブ・サキ』。この本は後にちくま文庫から増補改訂されているため、サンリオSF文庫自体が絶版なのに……とは思うものの、一応納得できます。
— 門前照二 (@euqitsatnaf) April 23, 2026
しかし、白水社『フランス幻想文学傑作選』は、出版社HPに登録すらされていません。明らかに絶版です。 pic.twitter.com/qNmTZ2BZJc
率直に言って、この事態にかなりショックを受けたため、少し落ち着いてから国立国会図書館へ正式に問い合わせを行うことにしました。
明らかに絶版となっている本も含めて、「入手可能性調査」により国立国会図書館内限定に変更されています。私が数冊確認しただけでもかなり見つかるので、おそらく膨大な量が昨日まとめて処理されたと思います。何が起きているのか、正直よく分かりません。落ち着いたら、問い合わせようと思います。 https://t.co/XBpNekXqxx
— 門前照二 (@euqitsatnaf) April 23, 2026
国立国会図書館からは以下のように返信をいただくことができました。問い合わせの内容一つひとつに対して丁寧に返答があり、この点については感謝しています。
概要は以下のとおりです。
2026年4月22日に送信対象から館内限定に切り替わった総数は約7万点
この結果、送信資料約233万点(2026年3月末時点)が約3%減少
絶版本であっても著作権が管理事業者によって管理されている場合は除外対象
送信資料から館内限定に切り替えた件数は国立国会図書館のホームページに掲載予定
国立国会図書館から返信がありました。4つのポストに分けて概要をお伝えします。
— 門前照二 (@euqitsatnaf) April 25, 2026
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まず、2026年4月22日に送信対象から館内限定に切り替わった総数です。
図書約66,300点、雑誌34タイトル約5,300点、古典籍32点、博士論文25点
合計約71,600点が切り替わったそうです。 https://t.co/G7iBOCdKAz pic.twitter.com/tCoxHm21Py
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— 門前照二 (@euqitsatnaf) April 25, 2026
2026年3月末時点の送信資料は約233万点ありました。このうち約7万点が除外されたため、全体の約3%が減ってしまったということです。減少率を見ると少ないように感じますが、7万点除外というのは書籍数としてはかなりのインパクトです。https://t.co/l58VMHalqg pic.twitter.com/OvIDaznB9C
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— 門前照二 (@euqitsatnaf) April 25, 2026
次に「入手可能性調査」について。こちらは、絶版本であっても「著作物の著作権が著作権等管理事業者により管理されている場合」は除外の対象となる、という回答を得ました。白水社『フランス幻想文学傑作選』は、編者の一人である窪田般彌の著作権が日本文藝家協会に全面委託されているので除外。 pic.twitter.com/FEuk1KYb3y
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— 門前照二 (@euqitsatnaf) April 25, 2026
次に「入手可能性調査」について。こちらは、絶版本であっても「著作物の著作権が著作権等管理事業者により管理されている場合」は除外の対象となる、という回答を得ました。白水社『フランス幻想文学傑作選』は、編者の一人である窪田般彌の著作権が日本文藝家協会に全面委託されているので除外。 pic.twitter.com/FEuk1KYb3y
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— 門前照二 (@euqitsatnaf) April 25, 2026
最後です。私からは、送信資料の対象範囲が大幅に変更されたことを、影響の度合いも考慮し公にすべきと伝えていましたが、その指摘を受け、除外点数を近日中にホームページへ掲載するそうです。
国立国会図書館のデジタルコレクション担当から返信いただいた内容は以上です。 pic.twitter.com/xUUKNR4ZDK
ここから先は、少々立ち入った事情にまで入り込んだ内容となっています。今後も国立国会図書館デジタルコレクションを活用するためにはどうすればいいのか、デジコレ愛好家がどのように行動すべきか、そういったことを書いています。恐縮ですが、有料設定をいたしました。もしそれでもなおご興味のある方は、ご覧いただければと思います。(内容にご満足いただけなかった場合に限り、返金申請が可能な設定を行っております)
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