すでに通訳を3人も採用…今井達也が告白した“異国への戸惑い” 米番記者が証言する舞台裏での苦悩「状況は良くない。日本からやってくる選手には時間がいる」
すでに3人採用の通訳の「問題」も
日本から海を越えた“ルーキー”が、壁にぶつかった。現地時間4月14日、アストロズの今井達也は「右腕の疲労」によって負傷者リスト(IL)入り。当面の離脱を余儀なくされた。 【動画】え?逆方向に変化? 「正統派ではない」今井のスライダーを見る オフにアストロズと投球回数に応じた出来高払いと毎シーズンのオプトアウト条項が付帯する3年総額5400万ドル(約85億円)で契約した今井。迎えたレギュラーシーズンは、ここまで3先発のスモールサンプルながら1勝、防御率7.27、WHIP2.08と芳しくない数字が並んでいる。 そうした中で14日に米紙『Houston Chronicle』などの取材に応じた本人は「やっぱり慣れてないというところじゃないですかね。野球に関しても、野球以外でも。こっち(アメリカ)のライフスタイルにアジャストできていない。たぶんそれが(右腕疲労の)原因だと思う」と吐露。自身初となる異国での生活に対する戸惑いを告白した。 「たとえば移動や、選手が食事を取るタイミングも違ってくるんで。日本では遠征先のホテルに帰ってから夕食を食べますけど、こっちは選手が球場で食べる」 些細な変化は、時にパフォーマンスに大きな影響を及ぼす。そんな日本人右腕の抱える悩みを、地元記者も慮る。米スポーツ専門サイト『The Athletic』のアストロズ番を務めるチャンドラー・ローム記者は、米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』に出演した際に、「まず、イマイの置かれている状況は配慮しなければならない。イマイは通訳を介して話しているが、今彼についている通訳者はスプリングトレーニング開始から3人目だ」と紹介。短期間で異なる人物が介入するようになっている現状を「イマイの発言の文脈、そして発言の意図がどこまで正確に伝わっているのかは疑問符がつく」と論じた。 さらに今井が「慣れてない」と証言した食事のタイミングについても「多くの人たちが驚いている」と明かしたローム記者は、「私は日本語が話せない。だから、イマイが実際に答えた内容に、こっちが聞いたよりも文脈があったかどうかは分からない」としつつ、こう続けている。 「単純にこっちの野球、そしてアメリカそのものへの適応に苦しんでいるのは、容易に想像できる。だから、イマイにはもう少し時間を与える必要がある。より良く適応させ、腕の筋力をつけさせる期間が設けられるはずだ。 たしかに状況は良くない。ただ、現時点で球団だけに責任を負わせることはできない。それに日本からやってくる選手に対して、“時間”が必要なことは誰もが理解していたはずだ。とくにアストロズはNPBから直接やってくる選手、ましてや、NPBから来る投手と契約したことがない。だから、常に学習する時間が必要なんだ」 今井について「アストロズは気に入っている」としたローム記者は、「彼らは日本でやっているやり方をさせる自由を与えている。MLBでは異例の登板前日のブルペンセッションも認めている」と指摘。「不振」とも見える先述の投球成績も本人の戸惑いが晴れれば、変わってくると分析している。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】
- 「あまりにも日本と感覚が全然違う」悔いが残った今井達也の“出発点” 舞台裏で懸念を抱えていた怪腕が追求する理想【現地発】
- 「日本は3A、韓国は2Aに近い」日韓球界にMLBスカウトから飛んだ“冷ややか評価” 逆輸入契約も目立った今オフになぜ?
- 「もう大丈夫だと思っていた」米解説も落胆 佐々木朗希がぶつかる“自信の壁”「どういうわけか、ブルペンから出てくる時は全くの別人だ」
- 繰り返された「もっと」――158キロの剛速球も無に帰す“悪癖” 佐々木朗希の現状を“専任捕手”はどう見ているのか?
- 阿部巨人注目の「二塁手争い」 GG賞獲得の31歳内野手の復帰も近づく中…新たな“忍者候補”にファン熱視線「尚輝が復帰したらどうなるのかな?」「2人スタメンで使いたいぐらい」