ひとつは昨今にメディアをにぎわせている児童殺害事件について、犯人と思われる父親が中国籍だと台湾メディアが報じたもの。
京都男児遺棄 デマ根拠報道の台湾テレビ局がHPでおわび | 毎日新聞
京都府警は父親が外国人であることを否定しているが、日本のSNSではこの台湾での報道が翻訳されて拡散され、デマの根拠の一つとなっていた。
民視は父親が逮捕される前の15日に放送したニュース番組で、アナウンサーが日本の週刊誌名を挙げて「『最も疑われているのは男児の継父で中国人だ』と報じた」と解説。画面には「中国籍の継父が関与した可能性」とのテロップが表示された。
しかし、この週刊誌報道は存在せず、民視は声明で日本のSNSでの誤った情報を使ったと説明。
台湾メディアは週刊誌を情報源として提示していたが、当の文春にそのような記述が話題にならず探しても見つからないことから、台湾メディアの謝罪前から誤報と指摘されていた。それでも中国籍という流言は止められなかった。
中華人民共和国への低評価につなげられるのであれば態度がゆるくなりがちな台湾の弱点と、中国への排外主義がはびこる日本の問題が、最悪のかたちでつながってしまった。
もうひとつ、日本のコンテンツ産業の資本主義的な豊かさを主張するために、小説家の知念実希人氏が提示した情報が、実際はWikipediaの粗雑なランキングを引いただけと指摘されていた。
色んなところで引用されるこのランキングが出典不明(一見出典が示されているが遡ると古い注釈付きのWikipediaに行き着く)のデタラメだということはもっと周知されてほしい
知念氏は政府資料や大手メディアにも掲載されている信頼できる情報と反論したが、これは知念氏がその情報を信じてもしかたのない背景だとは思うが、もとの情報が信頼できないという具体的な指摘はくつがえせない。
いいえ、出典不明のデタラメではありません。2023年に提出された経団連の資料に載っているもので、政府資料にも取り上げられています。
読売新聞や日経ビジネスにも掲載されています。
ですので、少し調べて頂いたら分かるのですがその出典の大元はこちらのWikipediaページです。中で引用されている計算をぜひご確認ください。新聞や政府資料に引用されていることはデータの正しさの証明にはなりません。
のTitlemaxのサイトをご確認いただければ分かるのですが、そのサイト自体がWikipediaを引用して綺麗に整えただけのものです。
以前からSNSにおける知念氏には批判されるべき言説が多いが、今回にかぎっては、日本を賞揚する情報であれば政府や大手メディアは深く考えずに引いてしまいがちな問題の被害者でもあるとは思った。
ただ、以前にインターネットで注目されて話題になった時にも指摘されていたが、週刊少年ジャンプと掲載作品の売り上げがそれぞれ別個にランキングされているような状態であり*1、あくまで参考程度にしかならないことは情報だけを見ても判断できるはずではある。
*1:最近に移転したか消されたようだが、ウェイバックマシンなどで確認できる。 TitleMax Motorcycle Title Loans