日本でもストーカー事件が後を絶ちませんが、韓国ではストーカーや性犯罪者などにGPSをつけて監視する制度があります。人権問題の指摘もある中、凶悪犯罪から「命」を守ろうとする制度の現状を取材しました。
足首に黒いリングが装着されたバイクの配達員。これは去年9月、韓国のSNSで拡散した写真です。
「こんな人が配達で来たら怖い」
韓国では、性犯罪など凶悪事件で有罪判決を受け、再犯のおそれが高いと判断された人物にGPS付きの電子足輪を装着しています。
記者
「こちらが韓国で導入されている電子足輪になります。こちらを装着しますと、デモ画面になるのですが、このように位置情報を24時間追跡することができます」
まず、監視対象者の犯罪歴などにあわせて、特定の被害者や子どもが集まる場所などを接近禁止エリアに設定。異常な行動がみられたら監視センターが即座に対応するという仕組みです。
韓国法務省 位置追跡中央官制センターの担当者
「対象者と連絡が取れなかったり、指示に従わない場合は管轄の保護観察所に状況を伝え、現場出動を指示している」
今年9月末時点で装着を義務づけられている人は4600人ほど。統計のある性犯罪では、電子足輪の導入により再犯率が9分の1まで減少したといいます。
こちらは子どもへの性犯罪を繰り返した男性が出所する際の映像。近隣住民らが行く手を阻みます。
韓国では性犯罪者に対する社会の視線は厳しく、名前や住所、顔写真などが国のホームページで公開されます。
こうした制度、日本では原則、認められていません。議論になっているのが、人権侵害です。
電子足輪は位置情報を常に監視するため、「プライバシーの侵害」などにあたるとの指摘もあるほか、差別を生む懸念もあります。
ただ、韓国では電子足輪に賛成という声も多く聞かれます。
街の人(30代)
「凶悪犯罪と再発の危険があると評価されれば、社会に戻ってからも(電子足輪を)しなければならないと思います。人権侵害ですが、それもある意味刑罰の一種だと思います」
日本でもストーカー行為の果てに命が失われた事件は後を絶ちません。
今年4月に神奈川県川崎市の住宅で当時20歳の女性の遺体が見つかった事件。女性は事件前、元交際相手の男による暴行やつきまといについて警察に相談していましたが、十分な対応がとられませんでした。
韓国の専門家は…
京畿大学校 犯罪矯正心理学科 イ・スジョン教授
「子どもが被害となった性犯罪事件をきっかけに、人権論争よりも子どもたちの社会の安全性がもっと重要だとなった。どちらの人権が優先されなければならないのか、選択しないといけません」
被害者の「命」か、加害者の「人権」か。悲劇を繰り返さないために、韓国社会全体で考える問題となっています。
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