「本人もつらいと…」ドジャース同僚父が急死の訃報、大谷翔平は「MR」と帽子に記した「ショウヘイは人として素晴らしい」ロハスが感激した日
ロハス父の急逝…大谷が帽子に記した「MR」
この日、大谷は「MR」と記した帽子で試合に臨んでいた。 4月7日の敵地ブルージェイズ戦の直前。チームリーダーのロハスの元にベネズエラに住む父急逝の訃報が届いた。 フレディ・フリーマン、デーブ・ロバーツ監督の説得で出場を見合わせて欠場。ベネズエラへの直行便がないトロントからは翌日の葬儀には間に合わない。憔悴していた夜、ロハスは球団スタッフから「大谷が帽子に“MR”と記して翌日の登板に臨みたいと言っている」と言づてされた。父のイニシャルだった。 ロハスは「大事な家族のことを思ってくれたことに感謝している。こういう苦しい時にどういう行動を取ってくれるかは、自分にとってとても大事なこと」と感激していた。約束通り大谷は「MR」と記した帽子でこの日のマウンドに立った。帽子に父の愛称「MICKY」と書き込んで遊撃手でフル出場したロハスは言った。 「翔平はチームメートを本当に気にかけているし、人として素晴らしい。野球選手として史上最高になり得る存在だが、こういう形で父と自分に敬意を示してくれたことは本当に大きな意味がある」
本人もつらいと思う。チームとして支えていければ
開幕戦当日、チーム全員にSEIKOの高級腕時計を贈ったことも話題になった大谷だが、決して言葉数が多い方ではない。ロハスの件についても短めにこう語った。 「本人もつらいと思う。チームとして支えていければ」 ワールドシリーズ3連覇へ、大谷は先頭に立ち、背中でチームを引っ張っている。 大谷は打者としては憧れの先輩に並んだ。初回先頭で四球を選び、昨年8月から続く連続試合出塁を「43」に伸ばし、イチローの日本選手最長に並んだ。この時点でチームトップ10四球目。「四球は好き。くれる分にはもらうし、ストライクが来れば振る。シンプルに何も考えずに、作業だと思って打席に立っていればいい」と振り返った。 一方、連続試合安打は5で止まった。6日まで4試合連続マルチ安打を記録したが「いきなり良くなることはあまりない。5月くらいに向けて状態が上がってくれば、今まで通りのペースでいける」と分析した。
「単純にもらう四球が多いので」
イチロー氏とはメジャー移籍前から親交を深め、エンゼルス時代の1年目で不振に苦しんだ18年開幕前にはバット1本を持って同氏の自宅を訪れ、助言も受けた。 「(警戒され)単純にもらう四球が多いので、出塁試合は伸びている」 と、大谷は謙虚に語る。球団記録は54年デューク・スナイダーの「58」で、メジャー記録は49年テッド・ウィリアムズ(レッドソックス)の「84」。まだまだ高みを目指している。〈つづきは下の【関連記事】へ〉
(「テレビに映らない大谷翔平:番記者日記」柳原直之(スポーツニッポン) = 文)
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