22日の参院憲法審査会で、日本維新の会の松沢成文氏は、れいわ新選組の奥田芙美代共同代表が15日の参院憲法審で政府や自民党を「憲法違反」などと批判した発言について、「無礼だ」などと問題視した。奥田氏は、自身の別の発言に関して注意を受けたと明らかにした上で、「強く抗議する」と語った。
松沢氏「憲法審が下品なものに」
松沢氏は「看過できない重大な問題がある」と切り出し、奥田氏の15日の参院憲法審での発言に言及した。奥田氏は貧困問題を取り上げ、現状が生存権を定めた憲法25条に違反していると主張した。「憲法25条により全ての国民の生活を安定させなければいけない政府、自民党は恥を知れ」「自民党は憲法を触る資格などみじんもない」などと述べた。
これに関し松沢氏は「無礼な発言にびっくりした。自民党はこのような発言を許していいのか。これが許されるなら、憲法審の審議は委員が罵り合う下品なものに成り下がってしまう」と懸念を示した。「他党の憲法政策を批判するのはもちろん自由だ。しかし、発言は品位と節度を守るべきであり、他党の発言を戯言と切り捨て、恥を知れなどと口汚く罵る発言は国会法が禁じる無礼な言葉そのものであり、参議院の品位を著しくおとしめ、憲法審の秩序を崩壊させるものだ」と語り、奥田氏の謝罪と発言の取り消しを求めた。奥田氏が受け入れない場合には、長浜博行会長(立憲民主党)による厳重注意などの対応を要望した。
奥田氏「言論の自由が侵害された」
これに関して奥田氏は、「松沢氏からも指摘があったが、先週(15日)の憲法審で私の不適切な発言があったということで、先輩議員から注意を受けた」と明らかにした。「アリバイ作りのような茶番憲法審査会」という発言に対する注意だと説明した上で、改めて貧困問題に言及。「せっかく憲法審で議論するなら、憲法25条に違反しているのだから、25条を全国民に保障するために徹底議論しなければいけないという思いから『茶番』という言葉になった」と反発した。
また、「生身の国民の叫びを代弁したまでだ。それが『茶番』という言葉なだけだ。新人議員の言論の自由はないのか。真実相当性に足る根拠のある説明がなければ、それはただの主観だ。今回の一件は、新人議員の言論の自由がベテラン議員の主観で侵害されたと感じている。憲法違反そのものだと強く抗議する」と続けた。
さらに、政府が防衛装備品の輸出ルールを定めた防衛装備移転三原則と運用指針を改定したことに関し「高市自民党そのものが憲法違反だと言わざるを得ない」と持論を展開した。
奥田氏の発言後、長浜氏は「奥田君の発言中に不穏当な言辞があるとの指摘があった。会長としては後刻、速記録調査のうえ、適当な処置を取る」と述べた。