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アストロズ今井達也の魔球「UFOスライダー」に注目せよ #エキスパートトピ

スポーツライター
ヒューストン・アストロズの今井達也投手写真:Imagn/ロイター/アフロ

先発2登板目だった現地4日のアスレチックス戦でメジャー初勝利を飾ったアストロズの今井達也投手の”魔球”が米球界で話題になっているようだ。

米スポーツサイト『The Sporting News』はスライダーに注目し「正反対の方向に変化している」と驚きを持って報じている。従来はグラブ側へ滑るように変化する球種だが、今井のスライダーはそれに加えて腕側に曲がり落ちるスライダーを投げる。また、縦変化する場合もあり、どの方向に変化するか予測不能なボールとなっているのだ。

ココがポイント

大リーグ公式サイトが、アストロズの今井達也の「逆方向に曲がるスライダー」について特集している。
出典:スポニチ Annex 2026/4/8(水)

「奇妙なナックルスライダー」「逆行スライダー」「あり得ない利き腕方向スライダー」
出典:日刊スポーツ 2026/4/5(日)

「通常の向きとは逆方向に、平均6インチ(約15センチ)の変化量がある」と、その魔球の凄みを伝えている。
出典:THE DIGEST 2026/4/8(水)

エキスパートの補足・見解

今井投手本人にスライダーの「正体」を語ってもらったことがある。。

「鴻江理論と出合って投球フォームが定まって臨んだ2024年のシーズン途中に『あれ?』と。スライダーを投げるとやたら捕手がミスするようになって。ある時、敵チームの打者から『今井さんのスライダーはどっちに曲がるか分からない』と言われて、自分のスライダーが特殊な変化をしていることに気づいたんです」

「自分で投げ分けているわけじゃない。セットポジションの立ち方、重心のかけ方の違いが不規則な曲がりを生んでいるという答えに行き着いたんです。投球フォームは完全再現が理想。だけど僕らはロボットじゃない。だから自分でも分からないズレが生じる。理想の立ち方ができていない投げミスから生まれた。『ミスがミスじゃなくなった』のです」

本人ですらどの方向に曲がるか、落ちるか分からない。

不時着するスライダー。「UFOスライダー」と名付け、そのロゴの入ったTシャツを今井投手は着用している。

次回先発は現地10日午後6時40分(日本時間11日午前10時40分)からの敵地でのマリナーズ戦。UFOスライダーの正体は分かっても攻略法はまだ不明だろう。魔球を軸に2連勝を目指す。

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スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手やプロゴルファーが顔をそろえる「鴻江スポーツアカデミー」合宿にも参加している。

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