今井達也の“魔球”はMLBでも「唯一無二」 逆方向へ動くスライダーの変化量は「他の投手の約3倍」
日本人右腕が投じる“魔球”が話題となっている。 アストロズの今井達也は、初白星を挙げた現地時間4月4日のアスレチックス戦で持ち球であるスライダーが注目を集めた。その軌道や投げ方について、メジャー公式サイト『MLB.com』が7日、特集記事で取り上げ分析を行っている。 【動画】え?逆方向に変化? 「正統派ではない」今井のスライダーを見る 通常は左へ変化する右投手のスライダーが、今井の場合は反対方向に動いているとして、同メディアは「本来の軌道ではない」と驚きを隠さない。 その上で、「これは『浮き上がる速球』のような錯覚ではない。イマイのスライダーは本当に左から右へと動いている。メジャー最初の2試合で、彼のスライダーは平均して約6インチの“逆方向”の変化を記録している」と指摘。その独特の変化について、「メジャーの右投手が投げる平均的なスライダーは、グラブ側へ約4インチ変化する。一方でイマイのスライダーは、腕側へ6インチ動く」と強調する。 また、現在のMLBで同じように腕側へ動くスライダーを投げる右投手が9人いるとしており、今井以外の8人の変化幅がそれぞれ1~2インチであるとのデータを紹介した上で、「イマイは他の投手の約3倍にあたる変化を記録しているのだ」と綴っている。 さらに、今井の腕の振り方にも目を向け、「通常であれば、このようなサイドアーム投法ではスライダーは容易にグラブ側へ変化するはずだ」と主張。「なぜイマイは逆方向へ動かせるのか?」と疑問を投げかける同メディアは、「鍵となるのはリリースの仕方にある。イマイはスライダーを放つ際、投球時の手がボールの下に入り込む。この動きが腕側への変化を生み出している」と説いている。 加えて、変化の仕方がスクリューボールに似ていると訴える一方で、「しかし、これはスクリューボールではない」と断言。続けて、「あくまでスライダーであり、しかも極めて質の高い球だ。スクリューボールのように手首を返すのではなく、ボールの下をすくうようにリリースしている点が決定的に異なる」と結論付けている。 同メディアは今回のトピック内で今井のスライダーを「唯一無二」とも評している。球界の常識を覆す異質な変化球は、メジャーの舞台でも相手打者にとって大きな脅威になることは間違いない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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