今井達也は“4失点KOデビュー”からどう立ち直ったのか アストロズ首脳陣が証言した舞台裏「イマイはふてくされたりもしなかった」
悔しさが募った“初陣”から約1週間。アストロズの今井達也は、メジャー初勝利を飾った。現地時間4月4日に行われた敵地でのアスレチックス戦に登板した背番号45は、5回2/3(94球)を投げ、被安打3、9奪三振、無失点と好投した。 【動画】え?逆方向に変化? 「正統派ではない」今井のスライダーを見る 身内も観戦に訪れていたというデビューマウンドは、ほろ苦い内容だった。「日本と違った雰囲気で投げたのもあって久々に緊張した」という今井は、74球中でストライクが36球のみと制球を乱し、4四球を献上。4失点を喫して無念の降板を余儀なくされていた。 オープン戦では3先発、計6イニングを無安打、無失点と抑え込んでいただけに、悔しさはあったに違いない。ナーバスになったメンタル面の影響が多分にあったにせよ、環境に呑まれ、やりたいことができなかったという現実がそこにあった。 しかし、今井はクレバーに己を見つめ直していたという。アスレチックス戦後にMLB公式サイトのインタビューに応じたアストロズのジョシュ・ミラー投手コーチは、右側に傾いていたという投球フォームの微調整が「上手くいった」と証言。さらにKOされたエンゼルス戦から27歳の日本人右腕がいかに立ち直ったかを明かしている。 「結果を出したいのは当然だ。しかし、その中でイマイは落ち込んだりもしなかったし、ふてくされたりもしなかった。自分のやるべきことをこなしたんだ。彼は本当に努力家だし、投球練習やジムでのトレーニングにも真摯に取り組んでいる。あのエンゼルス戦から今日の登板に向けて、しっかりと準備を整えた。だから結果も上々だったんだ」 日本からやってきた“ルーキー”の舞台裏での努力は、仲間たちの刺激ともなっていた。「あれが彼のスタイルなんだ」と語った主砲クリスチャン・ウォーカーは、一塁から見つめた今井の頼もしさを口にした。 「プレーに力みがないし、マウンド上でもリラックスしている。でも、投げるボールは鋭く飛び出す。低いリリースポイント、独特なスライダー、その回転と変化には、多くの錯覚が隠されていると思うね。今日は彼の後ろで守るのが本当に楽しかったよ。今後、もっとああいう姿を見られることを期待したい」 仲間たちの声価も高める今井。まだまだメジャーキャリアは始まったばかりだが、NPBで異彩を放った怪腕は、“世界のエース”となる道を邁進していく。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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