敵将が「正統派ではない」と認める“魔球” 今井達也のスライダーはなぜ打たれなかったのか「軌道が普通と少し違っているんだ」
日本の怪腕が異彩を放った。現地時間4月4日に行われた敵地でのアスレチックス戦に、アストロズの今井達也が先発登板。5回2/3(94球)を投げ、被安打3、9奪三振、無失点と好投。11得点を叩き出した味方打線の援護にも恵まれ、嬉しいメジャー初勝利を飾った。 【動画】え?逆方向に変化? 「正統派ではない」今井のスライダーを見る 本拠地ヒューストンで3月29日に迎えたエンゼルス戦でデビューを果たした今井は、2回2/3(74球)を投げ、被安打3、4四球、4奪三振、4失点で降板。「良くなかったというか、いつもと違う感じでマウンドに立っていた」と言う本人にとっても悔いが残る“初陣”となっていた。 そんな前回登板から見事に修正した。この日は94球を投げ、58球がストライクとゾーン内で勝負が出来た今井は、積極的に振りに来るアスレチックス打線を翻弄。とりわけ西武時代から異彩を放っていたスライダーの効果は抜群で、全18回の空振りのうち10回を記録。相手打者たちのバットにことごとく当てさせなかった。 平均スピンの回数も2184とキレがあったスライダー。日本にいた時から磨き上げられた今井の“魔球”には、敵将も舌を巻く。アスレチックスのマーク・コッツェイ監督は、試合後にMLB公式サイトで「イマイのスライダーにはジャイロスピンがかかっている。バックスピンがかかったようにブレーキが利いていて、ボールが後ろに引かれるような動きをするから、いわゆる正統派のスライダーではないね」と間近で見定めた感想を語っている。 「軌道が普通とは少し違っているんだ。だから、ウチのバッターたちはそれに慣れていなかったと思う。言うまでもなく、我々が彼と対戦するのは今回が初めてだ。彼の速球は91マイル(約146.4キロ)から96マイル(約154.4キロ)以上まで幅がある。対戦経験がない投手だと、それが厄介になることがあるんだ。今日は初登板の時よりもストライクゾーンに球を投げ込んできていたし、それが彼の効果的な投球に繋がったと思うね」 厄介――。コッツェイ監督のストレートな言葉は、投手にとってこれ以上にない褒め言葉。まだまだ修正すべき課題はあるが、ここから先の投球にも期待が持てる日になったと言えよう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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