今井達也、メジャー電撃移籍の直前まで「正式オファー0」だった 独占密着で明かした、期限ギリギリの攻防
◆平行線で始まった交渉 容認までの1カ月
秋のチーム練習が始まった10月10日。早速、ポスティング移籍への第一歩が動き出した。 チーム編成のトップを担う広池浩司球団本部長と今井によるマンツーマンの話し合いがはじまり、30分後にはボラス社の日本人スタッフも合流。 ポスティング移籍に向けた初回の話し合いは、どんな内容になったのか。 「まだポスティングを使う・使わせられるという結果は出てないですけど、今年(メジャーに)行くのが自分としてはベストなんじゃないかなという話はしました。『うちとしては残ってもらいたい気持ちはすごくある』と広池さんに言ってもらって、これから球団として考えて結果を出したいということでした」(今井) 互いの想いが交錯し、この日の話し合いは平行線となった。 その後も、今井は代理人ボラス氏を通じて西武と交渉を重ね、その決断を待つ間、チームの投手陣と汗を流した。西武一筋9年、プロ入り後初めて、自らの行く末がわからぬままシーズンオフを過ごす。 初回の話し合いから1カ月後の11月10日。再び広池球団本部長とマンツーマンでの話し合いに臨んだ。開始から30分後、報道陣の前に立った今井はこう報告した。 「先ほど広池さんともお話しをして、広池さんご本人も本当に悩み抜いた末に、容認という決断をしていただけました。すごく感謝していますし、後はどれだけライオンズに恩を返せるかだと思います」(今井)
晴れてポスティングでのメジャー挑戦が決まった。移籍の承認を決断した広池球団本部長は次のように語る。 「あれだけの投手ですし、特にこの2年は数字的にも非常に貢献してくれたので、チームの強化を預かるものとしては難しい判断でした。『残ってほしい』というところからの話し合いで、チームや本人、ファンの思いを全部考えた上でそういう判断をしました」
◆「正式オファー0」のなか、ロサンゼルスへ
ここから、代理人ボラスを通じてメジャー球団からのオファーを待つことに。 11月23日には、最後のファン感謝祭に参加するため、西武の本拠地・ベルーナドームへ。「通い慣れた道。いつも通勤で通っている道を走りながら来て、寂しくなるな…」と噛みしめるように漏らした。 西武のユニフォームを着るのもこれが最後。「メジャー行っても頑張れ~!」というファンからの声援に、今井はこらえきれず涙を流した。