【分析】トランプ氏支持率、崩壊が始まった可能性
経済政策で最低水準を更新
その大きな理由は、経済運営に対する評価にあるようだ。イラン戦争と、それに伴うガソリン価格の上昇が支持を最低水準に押し下げた。
具体的には次の通りだ。
・先月下旬のCNNの調査では、トランプ氏の経済運営に対する支持率が過去最低の31%に落ち込んだ。
・今月のCBSの調査では、経済とインフレに関する支持が最低を更新した。
・インフレ対応に対する不支持率は、今や常に70%前後となっている。
インフレは長らくトランプ氏にとって最も難しい問題であり、有権者は繰り返し同氏が物価上昇への懸念を無視していると訴えている。だが世論調査は、その座をイラン戦争が脅かしつつあることを示している。
NBCの調査では、米国民の3分の2がイラン戦争に関してトランプ氏を支持しないと回答した。これは、インフレ対応を支持しないとした68%とほぼ同水準だ。
ブッシュ政権時代の領域へ
もちろん、トレンドラインが変わり、イランとの戦争の解決がトランプ氏の助けになる可能性はある。
一方でトランプ氏の支持率が30%台半ばで定着するなら、その領域はかなり珍しい。近年、そこに到達したのはほぼ1人、ジョージ・W・ブッシュ氏だけだ。
ギャラップのデータによれば、20年前に支持率が30%台に落ち込み、その水準にしばらくの間とどまったブッシュ氏は、ジミー・カーター元大統領以来だった。ジョー・バイデン前大統領もブッシュ氏と同様、かなりの期間30%台で低迷したが、概して30%台後半だった。
近年、大統領が不人気なのは珍しくない。むしろ、それが普通ともいえる。
しかしトランプ氏は、かなり異例で危険な政治的領域に足を踏み入れつつある。
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本稿はCNNのアーロン・ブレイク記者による分析記事です。