情報開示請求への所感とご支援のお願い
先日、私のX(旧ツイッター)のポストが仮開示の仮処分を受けたとの通知を受け取りました。
※通知された書面や該当ポストについては下記リンク先をお読みください
情報開示の制度について
情報開示請求という制度そのものには反対しません。手続きが猥雑で費用も嵩む制度が改善されるのは良いことだと思います。プライバシー保護などパーソナルゾーンを尊重する意識が普遍化するのはメリットが大きいのも事実です。
しかしどのような制度も当初の理想どおりの適切な使われ方が続き、誤った使われ方は無いとは言い切れません。特に個人の価値観や感情が関わる事柄は恣意的に曲解される可能性があると考えられるでしょう。
開示請求を不当と見る理由
私が開示請求されたことについてはリンク先に記述がありますが、私はこの開示請求を不当と見ています。
snsの書き込みなどネットでの発信に対する開示請求の理由は大半が誹謗中傷です。では誹謗中傷とはなんでしょうか?
引用画像に誹謗中傷の例があります。私の開示請求されたポストはこの例のいずれか、あるいは複数に該当すると見なされたわけです。私の場合、無料公開されている創作物の画像を引用もしていたので肖像権侵害も該当すると見なされたかもしれません。
で、ここからが私が開示請求を不当と見る理由です。引用画像は発信を侮辱と見なされた者の反論例です。特に二番目と三番目の例は開示請求された者に限らず、誰かと言い合いになった人なら誰でも口にした文言でしょう。
私もほぼ同じ意見です。評判が落ちた、社会的評価が下がったという“被害”は明確な指標が無く、個人の感覚に依ったものです。私のポストが投稿されるより前の評判や社会的評価と比べて、どれだけ落ちたのかを客観的に示すことができないなら被害があったと言い切ることはできません。
創作に対する感想や意見についてはその創作の世界観や展開を見たうえでイメージした正当なものであり、それが評判や評価を落としたとは考えられません。創作物をどう読み取りどのような感想を抱くかは本人の自由です。
創作の感想に続く文体で別の話題である、過去に起きた自然災害に絡んだデマの話を記したのは日常会話の範疇に収まる話題の転換です。その転換が創作物や作者に向いた誹謗中傷とは言えません。
違法性のある表現行為については相手の創作物の設定から読み取ることが可能な、一般的な解釈の範囲内における表現なので違法性は見いだせません。また、相手の評判や評価が下がる余地はありません。
以上の理由により、私は『相手側の開示請求は日常会話の範疇に収まるポストを誹謗中傷と拡大解釈した結果の不当な行為』と見て抗議の意を示します。
開示請求の濫用は表現の自由を阻む~ご支援のお願い
私は相手側の開示請求は不当なものと見て抗議の姿勢を取りますが、事態は私にとって厳しいのも事実です。
仮開示の仮処分が下されたのは少なくとも地裁は相手側の開示請求が正当であると認めたことを意味します。また、相手側の弁護士も誹謗中傷での裁判で勝てると見越したから相手側の依頼を引き受けたと言えるでしょう。現に第一段階である仮開示の仮処分はクリアしました。
相手側も私のポスト内容を否定し、私に厳罰が下されることを望んだからこそ開示請求に至ったのは明らかです。私がプロバイダからの意見書に不同意の返答をしたら開示請求を求め、そこで得た情報をもって私を告訴する流れになるのは確定事項であるのは疑いようがありません。
重ねて言いますが、私は開示請求とそれに続くであろう告訴にはまったく納得できません。
・私のポストは一般的な会話、ネットでの当たり前のやり取りの範疇である
・一般的な会話、やり取りの範疇が名誉毀損になり得る現行の制度は言論、表現、思想良心の自由を抑圧するおそれがある
・要求されるであろう慰謝料の金額が高額になる可能性がある(過去には名誉毀損で500万円以上の判決が出たこともある)
以上の理由から、私は相手側の要求には応じない姿勢を取ります。私は自身のポスト内容が言論、表現、思想良心の自由の下にある、一般的な会話と見ています。この度の開示請求から来る、相手側の要求が司法の場で認められたらこれらの自由が侵害されるとの考えだからです。
一つの事件が地裁と高裁で正反対の判決が下された、との話はよくあります。裁く側も生身の人間なので主観や価値観が入り、同じ事件でも捉え方が異なる可能性はあります。私が開示請求に抗議するのは司法の場が言論、表現、思想良心の自由を尊ぶと信じているからです。
しかしこれも重ねて言いますが、私の現状はひどく厳しいものです。
私はいわゆる氷河期世代の底辺なので金銭の余裕はまったくありません。裁判に臨むとしても弁護士を雇うお金すら事欠きます。私は自身の言論、表現、思想良心の自由が侵害されないことを示すならどこまでも抗議する意向ですが、金銭の問題がその意向の妨げになっているのも事実です。
そのような事情から、差し出がましいお願いかとは思いますが私へのご支援をお願いします。この記事が役に立ったと思われた方、私の姿勢に賛同してくださる方、安易な規制や抑圧に抗議したい方のご支援をお待ちしています。noteのチップ機能のご利用、当noteの有料記事のご購入、メンバーシップへのご加入でご支援が可能です。
なお、ご支援くださった方への個別のお礼や細かい金額の明細提示は行わないことをご了承ください(個人情報の特定に繋がる可能性があるため。ご支援を何に用いたかはお伝えします)。
また、皆様からのご支援で余剰があった場合は、日本赤十字社の献血事業への寄付として活用させていただく予定です(オタク男の献血を蔑視する層が起こした献血ボイコットへの抗議の意味もあります。献血ボイコットも私が開示請求された件も根は同じと考えるためです)。ご支援の返却には応じられないことを何とぞご容赦ください。
開示請求からの告訴、裁判までの流れに至った場合、事の詳細はお伝えできなくなる中での勝手なお願いになってしまうことをお詫びします。
終わりに~誰もが加害者にされる時代
ご支援の有無に関わらず当note最後までお読みいただいたことには感謝しかありません。
この度このようなnoteを書いたのは開示請求が簡単に通る現在、誰でも“誹謗中傷の加害者”にされる可能性があることの怖さを知って欲しかったためです。人権に重きを置いて作られたはずの新しい制度が濫用され、『言われた方が不快に感じたから誹謗中傷』な事態に陥る可能性は否定できません。極端な話、おはようございますと言っただけで名誉毀損扱いされる、返信が少し遅れたら無視されたと取られて侮辱罪が適用されるなんてことも有り得ます。
当noteをお読みになった方はご支援の有無を問わず、当noteを広く周りにお伝えくだされば幸いです。開示請求からの誹謗中傷の加害者扱いは今や他人ごとではありません。知らなかった、そんな意図は無かったとの言い分は通じなくなり、言われた側の言い分が鵜呑みにされつつあります。
そのような事態にならないよう、多くの方々が『誹謗中傷とは何か』『開示請求の簡略化は何をもたらすのか』と考えてくださればと切に願うところです。
開示請求の件は事態が動いたら可能な限り事の詳細をお伝えしますので、これからもよろしくお願いいたします。
最後までお時間を割いてお読みいただき、ありがとうございます。
終


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