日本維新の会の藤田文武共同代表は22日の記者会見で、靖国神社に参拝した際、玉串料の奉納について私費か公費かなどと尋ねる記者団に「意味のない質問」と苦言を呈した意図について「正直な気持ちだ。この数十年、『公人なのか、私人なのか、私費なのか、公費なのか』とずっと聞かれ、それに答え、それが紙面に踊り、それが外交問題になるみたいなことが、そもそも心苦しい。さして意味のある質問なのかと思うだけだ」と語った。
フリー記者「憲法軽視だ」「中国や韓国が批判する」
藤田氏は21日、春季例大祭が始まった靖国に参拝した後、「玉串は私費で収めたのか」「肩書は」などの記者の質問に対し、「私費」と答えた上で「意味のないことだと思う」と答えていた。
靖国神社の玉串料の公費での支出に関しては、最高裁が平成9年、違憲とした経緯がある。
この日の会見で、フリーの記者は政治家の靖国参拝について「中国や韓国から批判がある」と述べた上で、藤田氏に対して「憲法は政教分離がある。『つまらない質問』(=意味のない質問)と言うこと自体、憲法を軽視しているのではないかと批判が出る」とただした。
一方、藤田氏は21日の参拝の際、私費で玉串料を納めていることを記者団に明らかにしている。
藤田氏「静かに参拝して帰るだけ」
藤田氏は「おっしゃる通りかもしれないが、では、お寺の豆まきに行って、その奉納式で(お豆の購入費は)『私費ですか、どうですか』と皆さん聞くんですか。聞かないですよね。そういう話だと思う」と述べ、靖国参拝についてだけ殊更する注視するメディアに改めて苦言を呈した。
藤田氏は、月に一度、靖国に参拝しているという。先の大戦で日本を守るために戦い、亡くなった人々に対し、公人が感謝の気持ちを堂々と伝えられる環境を整えたいためだという。
藤田氏は会見で「静かに参拝して帰ることだけを思っていて、それを出口で『私費なのかどうなのか』と改めて聞くことがあまり意味ないのではないか。そういう気持ちだ」と説明した。
メディアが靖国参拝した政治家に対して「私人なのか公人なのか」と尋ねることについては「私が『私人です』といって例大祭の祭典の式典に入って、私人と認めてもらえるのか。ちょっとよく分からない。衆院議員であり続けているので。逆に不可能ではないか」と疑問を呈した。
記者団に対しても「毎月行く中で、メディアに会ったことは一度もないが、例大祭になると朝から晩まで担当記者が行かされて、参拝もせずに帰る人もけっこういるだろう。せめて参拝して帰ってほしい」と呼びかけた。(奥原慎平)