【総合有利度について】
総合有利度は、審判の誤審によって「どちらのチームに、合計で何点分有利な状況が生まれたか」を算出した数値です。
単に誤審の「数」を数えるのではなく、「その1球がどれだけ試合に影響を与えたか」を点数に換算して合計しています。
この点数換算に使われるのがRE288(得点期待値モデル)です。
野球には、アウトカウント(0〜2)、走者の状況(8通り)、カウント(12通り)を組み合わせると、全部で288通りの状況が存在します。
RE288とは、過去の膨大な試合データから、「その288通りの状況から、イニング終了までに平均して何点入るか」を統計的に導き出したものです。
同じ「ボール1つ」の誤審でも、場面によって価値が大きく異なります。
場面A: 2アウト走者なし、カウント0-0での誤審
場面B: 2アウト満塁、カウント3-2(フルカウント)での誤審
場面Bでの誤審は、四球による押し出しや三振によるチェンジなど、得点に直結する可能性が極めて高いため、RE288(期待値)の変動も大きくなります。
判定の前後でこの「RE288」がどれだけ増減したかを計算し、その差分を積み上げたものが「総合有利度」となります。
「審判の判定が、最終的なスコアにどれほどの影響を及ぼした可能性があるか」を客観的に見るための指標として活用しています。