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メジャー・リーグ市場で高評価の今井達也 その中で大型契約を不安視する声とは #エキスパートトピ

野球ジャーナリスト
作新学院高3年夏の甲子園で優勝を成し遂げた今井達也。それから10年後の来季は、大型契約でメジャー・リーグ入りする見通しだ。写真:岡沢克郎/アフロ

 11月19日、埼玉西武は今井達也のポスティング申請を行ない、メジャー・リーグ全30球団へ正式に通知されたと発表。海の向こうからも、興味を示す球団責任者の見立てや、フリー・エージェント(FA)市場の動向などが伝わってきている。27歳で150キロ台のストレートを制球よく投げ込む右腕の評価は概ね高く、代理人がスコット・ボラス氏であることから、今オフ最大級の契約になるとも報じられている。特に、2年前に山本由伸を逃した球団は獲得に力を入れると言われているが、この景気のいい話題を手放しで喜んでいてもいいのだろうか。

ココがポイント

NPB通算159試合で58勝45敗、防御率3.15、907奪三振の成績を残しており、(中略)米での争奪戦が予想される。
出典:Full-Count 2025/11/19(水)

「彼は大規模な球団を好んでいる。強豪に身を置き、高いレベルでプレーしたいと考えている」と今井の希望を明かした。
出典:スポニチアネックス 2025/11/19(水)

「年齢を考えれば、今オフ最高額の先発投手になる可能性がある」と分析した。契約総額のラインは1億5000万ドル
出典:中日スポーツ・東京中日スポーツ 2025/11/19(水)

パドレスのプレラーGMが「彼のポスティングに備えて準備している。すぐに対応できる用意はある」と獲得に意欲を示し
出典:サンスポ 2025/11/19(水)

エキスパートの補足・見解

 今井はFA市場の投手でトップ3に入るとも報じられており、「高いレベルでプレーしたい」という今井の意向も考慮されて交渉が進んでいくのだろう。一方、こうした大型契約の話題が出ると、過去に大失敗した例も引き合いに出される。では、今井に関して不安視される点はあるのだろうか。スカウトの経験もあるメジャー・リーグ球団OBは、日本人選手の傾向をこう語る。

「一人ひとりに個性があり、最初の所属球団との相性など巡り合わせも関係してくる。だから、方程式に当てはめるようにはいかないけれど、日本人は年齢とキャリアを重視すべきだと思う。個人的には、タイトルホルダーがいい」

 山本由伸は、投手四冠を独占する活躍で、前年に最下位だったオリックスを3連覇に導いた。それだけの実績がありながら、移籍時に25歳とは破格の存在だったというわけだ。そして、手にしたタイトルは2024年の最多奪三振のみという今井を、山本と並んで評価することを不安視する。

「まだ日本人は通用しないと考えられていた30年前、野茂英雄に扉が開かれたのは、やはりタイトルを独占する圧倒的な存在だったから。イチローもそうだろう。タイトルの有無はひとつの指標だが、大事な要素だと思う」

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野球ジャーナリスト

1965年、東京生まれ。立教大学卒業後、出版社勤務を経て、99年よりフリーランスに。社会人野球情報誌『グランドスラム』で日本代表や国際大会の取材を続けるほか、数多くの野球関連媒体での執筆活動および媒体の発行に携わる。“野球とともに生きる”がモットー。著書に、『落合戦記』『四番、ピッチャー、背番号1』『都市対抗野球に明日はあるか』『第1回選択希望選手』(すべてダイヤモンド社刊)など。

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