大手アルミ圧延メーカーの今期1Q(4〜6月)の業績は売上利益とも、かなり良いものになると思う。何なら2Qもだ。
これだけのアルミ相場の急騰を受けて、安い在庫を高値で売る事が出来るからだ。日本のアルミ圧延品は地金ベースがNSPルールで3か月毎に決められる。
地金ベースが右肩上がりの時は自動的に利益が上がる。だが、これも諸刃の剣で、逆になれば赤字が拡大する。
非鉄相場あるあるだが、このイラン情勢が、どうメーカーの業績を左右するかが全く分からない。
中東から仕入れられなくなれば、超割高のアルミ地金を他国から調達しなければならない。当然運送費も膨らむ。
一番恐怖なのが、在庫を抱えても、このイラン紛争の影響で需要が伸びないと(建材や自動車もヤバめ)、高価なデッドストックが財務を悪化させる。
これが半年でも続くようなら、地金だけが高騰したまま不景気になると言う、正に「アルミスタグフレーション」とも言える恐ろしい状態になる。
バーレーン、UAE、イランの主要アルミ製錬所が破壊されたので、世界需要が落ちたとしても、供給はかなりタイトだ。
世界最大の生産量を誇る中国も生産能力上限まで来ており、アルミスクラップの輸入を拡大している有様だ。
儲かるのは、材料先物相場を振り回して爆益を得る鬼畜投資家のみ。
かつてない難度の高いアルミ調達をどうこなしていくか。
これでアルミ圧延メーカーの優劣がはっきりしていくかもしれない。