松本市渚のマンション「適正管理」初認定 老朽化対策、市の公認制度 市場価値維持や税制優遇
2026/04/22
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松本市は21日、市の「マンション管理計画」に基づく認定マンションに、アルビオアルファ渚ガーデン(渚2)を初認定したと発表した。市が老朽化対策として適切な管理計画を持つマンションを公認する制度で、市場価値の維持に加え、税制や融資の優遇といった利点がある。市内には約120棟のマンションがあり、市は令和15年度までに9割の認定を目指す。
全国的にマンションの老朽化や居住者の高齢化が社会問題化する中、国が令和4年、市が6年に制度化した。主な認定基準は定期的に総会を開催し議事録が作成されているか、将来の工事計画があり改修積立金の額が適切か、など五つの項目がある。
認定されると、大規模改修を実施した翌年度の固定資産税が3分の1の割合で減額される。マンション共用部分をリフォームする際に金利が0・2%引き下げられるなど、住宅金融支援機構から融資を受ける際に優遇される。適正に管理されているマンションとして資産価値と市場価値が維持される利点も大きい。認定期間は5年間で、更新手続きで延長する。
全国で築40年以上のマンション数は令和6年に148万戸あり、10年後には約2倍、20年後には約3倍となる見込み。松本市も築40年以上が4分の1を占める。世帯主は70歳以上が増加しており、数年後に備えて適正な管理計画を立てる必要がある。
管理計画に基づくマンションの認定は長野市に次いで県内2市目となる。アルビオアルファ渚ガーデンは平成30(2018)年に建てられ、鉄筋コンクリート6階建て、総戸数は65戸となっている。臥雲義尚市長は21日の定例記者会見で「早めに認定を受け、管理の適正化を図ることで市場価値が維持できる。管理組合と足並みをそろえて資産価値を維持していきたい」と述べた。