国土交通省は21日、全国の自治体に要請した下水道管調査で、腐食や損傷が激しく、対策が必要な管路が全47都道府県で計748キロに上ったと公表した。このうち201キロは1年以内の対策が必要な状態だった。自治体に早急な改修を求めているが、人手や予算の不足が課題となっている。
国土交通省は21日、全国の自治体に要請した下水道管調査で、腐食や損傷が激しく、対策が必要な管路が全47都道府県で計748キロに上ったと公表した。このうち201キロは1年以内の対策が必要な状態だった。自治体に早急な改修を求めているが、人手や予算の不足が課題となっている。判定が終わっていない区間も残っており、自治体に速やかな報告を求める。
調査は、埼玉県八潮市で昨年1月に起きた道路陥没事故を受けて実施。全国の下水道管総延長約50万キロのうち、直径2メートル以上で設置から30年以上が経過した5332キロを対象に、自治体がドローンや目視、打音調査などで調べていた。
今年2月末時点で、4692キロ分の調査を済ませた。原則1年以内の対応が必要となる「緊急度1」は山梨県を除く46都道府県で計201キロ。応急措置をした上で5年以内に対応すべき「緊急度2」は、全ての都道府県で計547キロだった。
また、対応が必要な下水管周辺の地中で、96カ所の空洞が見つかった。地表から1~2メートルほどの浅い場所が多く、全ての箇所で修繕を終えた。
判定が終わっていない区間も600キロ超ある。
国交省は昨年9月に途中段階の調査内容を公表。5332キロのうち、腐食しやすい場所や過去に陥没が起きた約800キロを対象として優先的に調査し、5年以内の対策が必要な管路は297キロあると明らかにしていた。
埼玉道路陥没事故 2025年1月28日、埼玉県八潮市の県道が陥没し、走行中のトラックが転落した事故。運転手の救助は下水や土砂に阻まれて難航。約3カ月後に下水道管内で見つかり、死亡が確認された。県は事故を受け、約2週間にわたり、約120万人を対象に下水道の利用自粛を要請した。現場では道路と下水管の復旧工事を進めており、今月15日に通行止めとなっていた県道を一部再開した。