風邪を遠ざけるカギは毛細血管?免疫力を高める1日の習慣【Tarzan】
風邪をひかないために大切なのは、毛細血管の活性化だった!一日の理想的な過ごし方を取り入れて、風邪を引き寄せないカラダになろう。 注目すべきは毛細血管!風邪知らずなカラダを作る生活習慣。
●教えてくれた人 根来秀行(ねごろ・ひでゆき)/医師、医学博士。ハーバード大学客員教授、ソルボンヌ大学客員教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、自律神経、睡眠医学など多岐にわたる。
毛細血管の劣化が、カラダの不調を引き起こす。
免疫力アップに人々が敏感になったのはかつてのコロナ禍のこと。当時、重症化リスクの要因となったのは下のグラフのような病気。これらはいずれも毛細血管の機能不全を伴う病気と言ってもいい。
●新型コロナウイルス感染症で、重症化のリスクとなる基礎疾患。 ・慢性閉塞性肺炎疾患 ・慢性腎臓病 ・糖尿病 ・高血圧 ・心血管疾患 ●30歳代と比較した場合の各年代の、新型コロナウイルスによる重症化率。
慢性閉塞性肺炎は肺胞にある毛細血管が減少し、慢性腎臓病は毛細血管の固まりである糸球体が障害され、糖尿病は過剰な血糖で毛細血管が傷つき、網膜や腎臓、神経が機能不全に。最先端の臨床・研究に携わる医師の根来秀行さんは言う。 「つまり、基礎疾患による毛細血管の劣化と免疫機能には深い関わりがあると考えられます。また、60代以上の毛細血管は20代の頃よりも4割以上減少するというデータもあります。基礎疾患や加齢によって毛細血管の状態が不健康になると、感染症に罹患したとき重症化に繫がりやすいと考えられるのです」(医学博士・根来秀行さん) まずは、その仕組みをひもとこう。
カラダの9割は毛細血管でできている。
血管と言われて思い浮かぶのは心臓から血液を送り出す動脈や、各器官から心臓に血液を戻す静脈。でも、動脈と静脈のジャンクションとして機能しているのが毛細血管。これらは末梢の細胞に酸素や栄養を供給し、老廃物を回収する実務をこなしている細い血管だ。 「全身の血管の約9割を占めているのが毛細血管です。酸素や栄養を運ぶだけではなく、ホルモンを標的細胞に届けて情報伝達を行ったり、免疫細胞を全身の隅々に届けて外敵の攻撃に対応する役割を担っています」 免疫細胞とはウイルスなどを直接取り込んで無効化するマクロファージや樹状細胞、外敵に対する殺傷能力が高いキラーT細胞、抗体を作り出すB細胞などなど。これらを全身に運んでくれるのが毛細血管なのだ。