11年前の女性殺人事件、神奈川県警が事件性見抜けず自殺と判断 「捜査不十分だった」 遺族に謝罪
茨城県の女性に対する承諾殺人罪に問われた男(31)が、横浜市の女性=当時(22)=に関しても同罪で追起訴されていたことが判明したさいたま地裁公判を受け、神奈川県警は23日、横浜の女性の遺体が見つかった2015年時点で事件性を見抜けず自殺と判断していたと発表した。県警捜査1課の渋谷祐司課長は「捜査が不十分だった」と認め、今月22日に遺族に謝罪したと明らかにした。 同課によると、横浜の事件が起きたのは同年10月。当時県警は女性の遺体を調べたが、現場の状況などから自死と結論付けた。しかし昨年5月、別の事件を契機に男を捜査していた埼玉県警から神奈川県警に問い合わせがあり、女性が殺害されていた可能性を把握したという。 県警はその後、遺体を取り扱った際の記録や関係した捜査員への聞き取りなどにより、当時の捜査に不備があったと判断した。渋谷課長は「大変重く受け止めている。このような事案はあってはならず、再発防止策を徹底する」と述べた。 一方で同課は、自死と判断した根拠や当時の捜査状況について「(男の)公判に差し障りがある」として説明を避けた。
神奈川新聞社