トランプ関税還付、米政府が手続き開始 総額26兆円で33万社が対象
【ワシントン=八十島綾平】米税関当局は20日、米連邦最高裁が無効としたトランプ関税の還付申請の受け付けを始めた。日本の1年分の消費税収とほぼ同じ総額1660億ドル(約26兆円)超を33万社に返すという前例のない作業が始まった。
まず直近1年以内の輸入が対象
米税関・国境取締局(CBP)が20日午前8時、還付専用システム「CAPE」を稼働させた。相互関税や中国やカナダ・メキシコを対象としたフェンタ...
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)- 福井健策骨董通り法律事務所 代表/弁護士・ニューヨーク州弁護士分析・考察
そもそも無理だと言われながら関税を強行し、最高裁まで3度にわたって違憲無効と切り捨てられる完敗。26兆円を33万社に還付する負担と価格転嫁の混乱。ーーこれだけで普通の政権なら即退陣ですね。そして、目をそらすかのようなイラン攻撃と、悪化しこそすれ何ひとつ改善されたと映らない今の状況。 問題は、ここまでやって、政権支持率は下がったとはいえなお30%台後半。歴代でも十分あった数字だということです。それほど、SNSで助長された背景の社会分断は根深いですね。 報道も是非、「トランプがこう言った」という翌日にはどうなっているかわからない記事を超えた、深層の分析は続けて頂ければと思います。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新) - 越直美三浦法律事務所 弁護士/OnBoard CEO分析・考察
CAPEによって何が還付の対象となるかが明確ではなかったが、清算が完了し金額確定済みの関税については今回の申請対象とならず、今後も状況の注視が必要。早期にCAPEが完成した背景には、還付が遅れると米国政府が支払う利息(毎月約6.5億ドル)が膨れ上がるとの判断もあったかもしれない。 関税分を顧客に価格転嫁した企業が還付を受けた場合、顧客から還付分の返還を求める訴訟が提起される可能性がある。既に複数訴訟が提起されており、まだ訴訟の初期段階で結論は出ていないが、価格転嫁している企業については対応が必要だ。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新) - 小野亮みずほ総合研究所 調査部 プリンシパル分析・考察
巨額の行政DX案件が短期間で立ち上がったのは異例のスピード感と言えるだろう。一方、還付金の使途をみると、関税を実際に負担した顧客への返金を明言している企業は少ない。FedExのように明示的な返金方針を示す例はあるが、Costcoのように将来の値下げやバリュー改善を示唆するケースがみられる程度で、小売業者による消費者還元は現時点ではまだ限定的かつ不透明だ。CPIへの影響も現時点では読みにくい。そもそも関税政策に限らず、あらゆる点で先が読めない政策運営を踏まえると、還付金の使途として、米企業は長期の設備投資より当面の資金繰りやバランスシートの修復を優先させる公算が大きいとみられる。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)
Think! の投稿を読む
有料登録すると続きをお読みいただけます。無料登録でも記事消費(一定数限定)をすることで閲覧できます。