反戦はお花畑?なぜ平和の声は伝わりにくいのか トランプ氏ら為政者の「平和の悪用」の現実 平和の“曖昧さ”と戦争の“単純化”の危うさ【サンデーモーニング・風をよむ】
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補足「反戦」や「平和」はお花畑で語る空想ではなく、現実的に追求すべき目標である。これが伝わらないと思うのであれば、それは「反戦」や「平和」を説く人が、何かを誤解しているのであろう。 おそらくそれは「平和の悪用」という言葉に象徴的に現れている。たとえば、抑止という概念がある。特に核抑止は、核兵器の存在を前提にするので嫌う人は多いが、その究極的なゴールは「反戦」であり「平和」である。つまり核抑止はお花畑的な空想ではなく、現実そのものである。 「反戦」や「平和」は「反軍事」ではない。軍事力の存在を、どのように「反戦」や「平和」に繋げるか考える必要があるのだが、日本では軍事に対して拒否反応を持つ人が多い。戦争の単純化ではなく、反軍事という「平和の単純化」が横行しており、それがゆえに「軍事の曖昧さ」や「複雑さ」が理解できなくなっているのであろう。 危ういのは、「戦争を悪用」する思想そのもである。
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岡山県出身。一橋大学大学院修了(博士・法学)。防衛庁防衛研究所主任研究官(アメリカ研究担当)より拓殖大学海外事情研究所教授。専門は、国際関係論、安全保障、アメリカ政治、日米関係、軍備管理軍縮、防衛産業、安全保障貿易管理等。経済産業省産業構造審議会貿易経済協力分科会安全保障貿易管理小委員会委員、外務省核不拡散・核軍縮に関する有識者懇談会委員、防衛省防衛装備・技術移転に係る諸課題に関する検討会委員、日本原子力研究開発機構核不拡散科学技術フォーラム委員等を経験する。特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の自律型致死兵器システム(LAWS)国連専門家会合パネルに日本代表団として参加。