芦屋マダム座談会・後編「私たちは普通に生活しているだけですから」″本物″のおカネの使い方

日本屈指の超高級住宅地に住まうセレブたちのホンネ

電柱は地中に埋める、コンビニなど商業施設の進出は禁止など、六麓荘町には独自のルールがいくつも存在する
電柱は地中に埋める、コンビニなど商業施設の進出は禁止など、六麓荘町には独自のルールがいくつも存在する

北に六甲山地、南に大阪湾を望む兵庫県芦屋市。大阪や神戸の中心部から電車で15分足らずの場所に位置するこの街は、有名企業のトップが住む六麓荘町を筆頭に、大物芸能人やプロ野球選手が暮らす日本屈指のセレブタウンとして広く知られる。

その一方で、住民たるビリオネアたちがどのような生活を送っているかは、秘密のベールに包まれている。

今回、FRIDAYは化粧品会社を経営する恵理さん、かつて読者モデルとして活動していた夕美子さん、周りから「桁が違うマダム」と評判の泰子さんという芦屋在住の3人のセレブを招いて座談会を開催。

著書に『誰も知らない「芦屋」の真実 最高級邸宅街にはどんな人が住んでいるか』(講談社)があるノンフィクションライターの加藤慶氏を聞き手に、スーパーセレブの「本物のおカネの使い方」をレクチャーしてもらった。

【前編はコチラ】「本物のお金の使い方、教えてさしあげます(笑)」日本屈指のセレブタウン…芦屋マダム座談会

左から、芦屋の有名セレブ泰子 化粧品会社経営者の恵理 元読者モデルの夕美子
左から、芦屋の有名セレブ泰子 化粧品会社経営者の恵理 元読者モデルの夕美子

「偽セレブ」への苦言

——そんなセレブタウンにも、近年は海外や他県からの移住者が増えています。神戸や西宮など高級住宅街が多い兵庫県の阪神間エリアの中でも、芦屋は屈指のセレブ街として知られています。他のエリアとは何が違うのでしょうか。

恵理 ピンクや赤、ブルーといったカラフルな服を着こなしている方が多いですよね。他の街だと目立ってしまいそうだけど、芦屋では浮きません。みなさん自然に着こなしてらっしゃいますから。あと、スウェットでコンビニに行くような人はここにいません。

夕美子 他所から芦屋に来られた方は、「外車が多い」と驚かれますね。

恵理 最近は「フェラーリ」や「ロールス・ロイス」に乗っている20代の若いご夫婦もいますよね。

——国産車の場合でも、「レクサス」などハイグレードな車が多い印象です。

泰子 確かにフェラーリやベンツとか高級車に乗っている方は多いですが、決して人に見せびらかしたりはしません。

夕美子 車庫には何台もフェラーリがあるけど、フォーマルな場では国産車に乗る。そういう人間の心の機微をわきまえてらっしゃいますよ。

恵理 仕事柄、私はSNSをよく使いますが、何を買ったとかわざわざ載せません。食事にしても、「高いワインじゃないとダメ」みたいな方々は本当のセレブとは言えませんよね。

泰子 美味しければ数千円のワインだって飲むし、普通の居酒屋にも行きます。値段にこだわりはありません。ただ、「高ければ良い」という意識で芦屋に飲食店を開業される方がいらっしゃいますが、すぐに見透かされますよ。それなりに皆さん、美味しい物を食べてきていますから。

恵理 新しく住まれた方々には、派閥があるとも聞きますね。

泰子 あまり気にならないですね。マナーが悪いとか色々言われていますけど、私は嫌な気持ちにはならなかったかな。むしろ、「こんな世界があるんだ」と楽しませていただいたような感覚です。

恵理 ただ、昔から芦屋に住んでいる方はトラブルを起こすような生き方はしませんよね。

夕美子 自分の生活をSNSで発信する方を見ると、「誰と戦っているんだろう」と思ってしまいます(笑)。

恵理 私たちは普通に生活しているだけですから。

煌びやかな生活を送りながらも、決して自慢はしない。「本物」のセレブたちは、今日も人知れず浮世離れした日々を過ごしている。

座談会は兵庫県内のヨットハーバーの近くで行われた。係留されているヨットは、地元のセレブたちの所有物だ
座談会は兵庫県内のヨットハーバーの近くで行われた。係留されているヨットは、地元のセレブたちの所有物だ

『FRIDAY』2026年4月17・24日合併号より

  • 取材・構成加藤 慶(ノンフィクションライター)
  • PHOTO加藤 慶

加藤 慶

フリーライター

愛知県出身、大阪在住。事件から政治、スポーツまで幅広く取材している。2002年から編集プロダクション「スタジオKEIF」を主宰。共著に『プロ野球 戦力外通告を受けた男たちの涙』(宝島SUGOI文庫)などがある。

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