不登校の子の受け皿に 「学びの多様化学校」東京・世田谷に開校
不登校の子どもの実情に合わせてカリキュラムを柔軟に組める「学びの多様化学校」が東京都世田谷区に開校した。区立北沢学園中学校(同区北沢4)で、独立した校舎を持つ公立の特例校としては都内で2校目、23区内では初めて。1~3年生32人が転入学し、13日に始業式が、14日に入学式が行われる。
学びの多様化学校は、不登校の子どもたちの受け皿として文部科学省が全国で設置を進めている。4月に25校が新設され、全国で84校(公立59校、私立25校)になる。独立した校舎を持つ本校型、既存の学校に併設する分校型や分教室型などがある。北沢学園中は、統廃合した旧北沢小の校舎を使う。
生徒は、不登校またはその傾向がある小6~中2(いずれも前年度)を対象に区内全域から募集した。都の公募制度を使って教員も希望者を募り、校長、副校長のほか教科担当の9人が指導にあたる。教員1人当たりの生徒数が少なく、きめ細やかな指導が可能になる。
テーマを決めて調べたり討論したりして学ぶ時間を増やし、独自教科として「キャリアデザイン科」と、音楽や美術などの自己表現を学ぶ「マイ・デザイン科」を設ける。生徒の学習状況に合わせて、英語や数学などの主要教科に少人数授業を取り入れたり、運動会や文化発表会で地域住民と交流したりすることを検討している。
区教育委員会は「大人数の教室になじめない子どもたちの受け皿というだけでなく、新しい学校や授業のあり方を示していきたい」と期待を込める。
区立の小中学校で不登校の児童・生徒は、2022年度に1540人。区教委は23年度以降の人数を公表していないが、コロナ禍の一斉休校などの影響で強まっていた増加傾向が24年度に減少に転じたという。【岡礼子】
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