名古屋市西区主婦殺害事件、26年後の逮捕 どんな経緯をたどったか?家族たちの思いは?
2025年11月1日 20時00分 (12月2日 19時23分更新)
事件発生から26年が経過し、容疑者の逮捕に至った名古屋市西区の主婦殺害事件。事件発生からの経緯を、これまでの中日新聞の報道で振り返る。
事件発生 白昼の凶行
32歳主婦刺殺される 西区のアパート(1999年11月14日朝刊)
13日午後2時半ごろ、名古屋市西区稲生町5のアパート「加藤コーポ」2階の201号室で、主婦高羽奈美子さん(32)が首から血を流して倒れているのをアパートの所有者が見つけ、119番通報した。
救急隊員が到着した時には奈美子さんは死亡していた。首の周りを鋭利な刃物とみられる凶器で数カ所刺されていたことから、愛知県警捜査一課と西署は殺人事件とみて、同署に捜査本部を設置した。同日午前中に近所の住民が、高羽さん宅で人が争うような大きな物音を聞いており、捜査本部で関連を調べている(…記事の続きはこちら)
▼ドア開けた直後、刺される 犯行時間「正午から1時」に絞る(同月14日朝刊)
▼犯人の靴は24センチ前後 靴跡、北東の住宅地まで続く(同月18日朝刊)
▼犯人は女性、血液B型 血痕染色体から断定(同月21日朝刊)
発生後の数日間は全容解明につながりそうな手がかりが次々と報じられたが、これ以降、事件の報道は途絶えた。
あの日から7年 夫・悟さんの思い
現場の部屋を今も借りる夫 逮捕まで『時間止まったまま』(2006年11月12日朝刊)
「犯人が捕まるまで、私たちの時間は動き出さない」。名古屋市西区のアパートで1999年、当時32歳だった主婦の高羽奈美子さんが殺害された事件は、13日で未解決のまま丸七年となる。夫の悟さん(50)は同市港区の実家に身を寄せながら「犯人の逮捕で殺害状況が詳しく検証されるまでは」とアパートを借り続け、室内を当時のままにしている。あの日、倒れていた奈美子さんのわきにいた長男は9歳になった。
『凶悪犯罪、時効撤廃を』 16事件の遺族らが『宙の会』を設立(2009年3月1日朝刊)
殺人など凶悪事件の時効撤廃や停止を求める犯罪被害者の遺族らでつくる「宙(そら)の会」が2月28日、発足した。時効撤廃運動のほか、犯人のDNA型が判明した事件では時効を停止するよう法務省に求めることを決めた。
『時効なくして』長男、心の叫び(2009年11月6日朝刊)
目の前で母親を失った2歳の男の子は、やんちゃ盛りの小学6年生になった。1999年、名古屋市西区の自宅アパートで殺された主婦高羽奈美子さん=当時(32)=の一人息子航平君(12)。事件の持つ意味が分かる年齢になり、悲しみと向き合い始めている。「犯人は捕まってほしい」。事件は未解決のまま、13日で発生から10年となる。
『お母さん もみじといっしょに 消えてった』
今年の初夏、航平君は俳句を作った。季語を入れ、五・七・五。国語の授業で課題が出され、「秋にいなくなったお母さんのことが頭に浮かんだ」(…記事の続きはこちら)
重大事件の時効撤廃、国会で成立 採決の瞬間、涙(2010年4月28日朝刊)
重大事件の公訴時効を廃止・延長する改正刑事訴訟法などが成立した27日、最愛の家族を殺された愛知県内の遺族らが国会へ向かい、採決の瞬間を見届け涙を流した(…記事の続きはこちら)
未解決のまま四半世紀 長男の思い
【連載】宙(そら)にいる母へ 名古屋主婦殺害 長男の25年
<上>母の最期、2歳児の目には何が映っていたのか 名古屋主婦殺害事件、長男の25年
男児は何が起きたのか理解できないまま、大人用のいすにちょこんと座り、食卓の上にある車のおもちゃで遊んでいた。1999年11月13日午後、母の主婦高羽奈美子さん=当時(32)=が首を刺されて亡くなっているのを、訪ねてきた近所の夫婦が見つけた。奈美子さんは居間の入り口付近で倒れており、男児とは2メートルほどしか離れていなかった。
<中>迫る時効…撤廃を訴える父の姿に少年は 名古屋主婦殺害事件「犯人が捕まらないなんて、悲しい」
<下>犯人が生きていれば70歳前後「今さら捕まったところで」 恨みはない、妻と生きる
【動画】犯人に告ぐ「俺たちはくじけてないぞ」 残された夫と子の思い
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