AI画像に証明を付ける「AiWaterMarker」

【更新履歴】

 ・2026/4/19 バージョン1.0公開。
 ・2026/4/19 バージョン1.1公開。
 ・2026/4/19 バージョン1.2公開。
 ・2026/4/20 バージョン1.3公開。
 ・2026/4/20 バージョン1.4公開。
 ・2026/4/20 バージョン1.5公開。(フォルダ振り分け、判定理由、
                  詳細リスト出力など)
 ・2026/4/20 バージョン1.6公開。(任意条件での判定を追加)


画像
判定画面


画像
証明の埋め込み画面
画像
設定画面


画像
まとめて判定の画面(任意条件を追加)


・ダウンロードされる方はこちら。↓


・AIによる意味理解判定を行う場合は、
 以下のセットアップが必要です。↓

【 llama.cppを使用する場合 】

モデルファイルは、こちらからダウンロードできます。↓


CLIP(mmproj)ファイル
は、こちらからダウンロードできます。↓


※設定画面を開いて、このファイルのパスを指定しておいて下さい。

【 Ollamaを使用する場合 】

・モデル名に llava を指定して保存してください。


《 各機能の説明 》


・本ツールは「自分の作品を守る」機能(サブ画面)と、
 「他人の画像を検証する」機能(メイン画面)の
 2つの顔を持っています。

【防衛・証明機能】(サブ画面)

① AI判定妨害(アドバーサリアル攻撃)

・画像全体に
 人間の目には見えない微小な数学的ノイズ
 (高周波ヒューリスティック、
 またはVAE潜在空間攻撃)を付加します。

・これにより、
 第三者が「この画像はAI生成か?」と
 判定ツールにかけた際、
 AIの判定アルゴリズムを狂わせます。

② 来歴証明(DCT透かし + ZKコミットメント)

・ブロックチェーンを使わず、
 秘密の文字列(ソルト)と画像のハッシュを掛け合わせた
 「ゼロ知識証明型」の署名を生成します。

・これをEXIFメタデータだけでなく、
 画像のピクセル(DCT周波数領域)に直接、
 タイリング(多数決)方式で強力に埋め込みます。

③ 耐性シミュレーター

・SNS(Xなど)にアップロードした際のJPEG圧縮劣化や、
 縮小・ぼかし処理をメモリ上で疑似的に再現し、
 付加した「証明」が実運用で生き残るかを
 事前にテストします。

④ セキュアワイプ(完全消去)

・透かしを入れた後、
 ディスク上に残る「元の無防備な画像」を
 OSの標準削除ではなく、
 ディスクセクタレベルでゼロ埋めして完全破壊し、
 フォレンジック(データ復元)攻撃を防ぎます。

【検証・判定機能】(メイン画面)

⑤ ハイブリッドAI判定

・対象画像に対し、
 「数学的なノイズ(AI特有の格子アーティファクト)」をスキャンし、
 同時にVLM(視覚言語モデル)で
 「指の数やパースの狂いなどの意味論的矛盾」を解析させ、
 総合的に真贋を判定します。

⑥ ピクセル空間からの証明復元

・メタデータが剥がされた画像であっても、
 DCT空間から多数決方式でビットデータを抽出し、
 隠された来歴証明を復元します。


■RTX 3060 (12GB) 向けの具体的な推奨モデル

・VRAM 12GBという環境は
 ローカルAIにおいて非常に優秀ですが、
 Windowsのシステム(約1.5GB〜2GB)と
 コンテキストウィンドウ(約1GB)の消費を考慮すると、
 モデル本体に割けるVRAMの安全圏は
 「7GB〜8GB前後」となります。

・llama.cppをバックエンド(CUDA)で動かす場合、
 安定性と解析精度のバランスが最も良い
 「LLaVA v1.5 (7B)」の量子化モデルを推奨します。

① モデルファイル(LlamaModelPath)の推奨

具体的なファイル名: llava-v1.5-7b-Q4_K_M.gguf

容量:  約 4.3 GB

理由:

・70億パラメータのモデルを4ビット量子化(Q4_K_M)したものです。

・VRAM消費が少なく、
 RTX 3060のCUDAコアであれば
 驚異的な速度(数十トークン/秒)で回答を生成できます。

・画像の矛盾を指摘する推論能力としては
 十分な賢さを持っています。

② CLIPプロジェクターファイル(LlamaMmprojPath)の推奨

具体的なファイル名:  llava-v1.5-7b-mmproj-f16.gguf

容量:  約 620 MB

理由:

・VLMが画像を解釈するための「目」となるファイルです。

・mmprojは、極端に量子化すると
 画像の細部(ノイズや指の崩れなど)を見落としやすくなるため、
 16ビット(f16)の標準サイズを使うのがベストプラクティスです。


・生成AIの真贋判定や
 来歴証明における「最強の盾」は存在せず、
 どのような技術にも、必ずトレードオフや
 物理的・数学的な弱点が存在します。

■Google「SynthID」の弱点

・SynthIDは、DeepMindが開発した
 ディープラーニングベースの電子透かし技術です。

・画像生成のプロセス(潜在空間)に直接介入し、
 AIモデル自体が透かしを学習して埋め込むため、非常に強力です。

◆エコシステムへの依存(クローズドな環境)

弱点:

・SynthIDはGoogleの生成モデル(Imagenなど)の生成プロセスに
 深く統合されることを前提としています。

・つまり、「ローカルのStable Diffusionで出力した画像」や
 「過去に描いた手描きのイラスト」に対して
 後から付与することが(技術的には可能でも)最適化されていません。

◆「AIによる洗浄(Denoising)」への脆弱性

弱点:

 ・ニューラルネットワークが学習したパターンであるため、
  別のニューラルネットワークを使って
 「洗浄」されるリスクがあります。

 ・例えば、悪意あるユーザーが画像を
  Stable DiffusionのImage-to-Image
  (Denoising strength 0.2〜0.3程度)に通すと、
  人間の目には同じ画像に見えても、
  SynthID特有の微細なノイズパターンが
  「再計算」によって破壊される可能性が指摘されています。

◆敵対的パッチ(Adversarial Attack)による誤検知

弱点:

 ・検出もAI(ニューラルネットワーク)で行うため、
  特定のピクセルノイズ(まさに本ツールで実装したような
  妨害ノイズ)を上乗せされると、
  検出AIが騙されて「透かしは入っていない」と判定してしまう
  AI特有の脆弱性を抱えています。

■FakeInversionなどの弱点

・「FakeInversion」論文などの、AI判定回避技術
(潜在空間へのレゾナンス攻撃など)の弱点です。

◆特定の検出アルゴリズムに対する「過学習(Overfitting)」

弱点:

 ・FakeInversionは、
 「DDIM(Denoising Diffusion Implicit Models)インバージョンを用いて
  画像を一度ノイズに戻し、
  再構成した時の誤差を見る」という
  特定のAI判定手法の裏をかくことに特化しています。

 ・そのため、全く別のアプローチ
  (例えば、本ツールのメイン画面で実装したような
  「周波数帯域の格子ノイズを見る手法」や、
  LLaVAのような「意味論的・物理的な矛盾を見るVLM」)で
  検査されると、
  FakeInversionの妨害ノイズは完全に無視され、
  あっさりとAI生成であることを見破られてしまいます。

◆画質のトレードオフ

弱点:

 ・判定を強烈に妨害しようとバイアス(Intensity)を強くしすぎると、
  画像全体に市松模様のような劣化や色収差が発生し、
  作品自体の価値を損なってしまいます。

■本ツール(AiWaterMarker)の証明埋込の弱点

◆アナログ・ホール(Analog Hole)

弱点:

・透かしを入れた画像をモニターに表示し、
 それをスマートフォンで直接撮影(直撮り)されたり、
 スクリーンショットを撮って極端に斜めに歪められたりした場合、
 埋め込んだDCT(離散コサイン変換)のブロックが物理的に破壊され、
 同期マーカーを見失って証明を引き出せなくなります。

◆非可逆圧縮と再生成(Semantic Compression)による破壊

弱点:

・JPEG圧縮やリサイズには強い(シミュレーターで確認済み)ですが、
 悪意ある第三者が「AIによる超解像(アップスケーリング)」や
 「Image-to-Image」をかけた場合、
 画像のピクセル構造が根本から再計算されるため、
 周波数領域に仕込んだ透かしデータが蒸発します。

◆プラットフォームによるメタデータの剥奪

弱点:

・LINEや一部のブログサービスなど、
 アップロード時に
 EXIFメタデータを完全に削ぎ落とすプラットフォームを経由すると、
 高速な検証(ECDSA署名の確認)ができなくなります。

 (※この対策として、画像本体にDCT透かしを入れていますが、
   抽出には専用のツールが必要になるという運用の手間が発生します)

まとめ

・SynthIDは「強力だが、囲い込まれた環境用であり、
 AI同士のイタチごっこに弱い」。

・FakeInversion等は「特定の敵にはクリティカルヒットするが、
 別の視点(VLMなど)を持たれると無力」。

・AiWaterMarkerは「オフラインで完結し
 クリエイターの権利を強固に守るが、
 物理的な直撮り(アナログ・ホール)や
 AIによる再生成には耐えられない」。

 画像セキュリティにおいて
 「絶対に破られない技術」を一つ作るよりも、
 今回のように「メタデータ(EXIF)+物理層(DCT)
 +暗号層(ZK証明)」を
 ミルフィーユのように重ねておくことが、
 現実的な最大の防御となります。


SynthIDやその他の電子透かしを完全に無効化したり、
検出を回避したりすることは、
技術的には「いたちごっこ」の状態にあります。

結論から言えば、
「100%確実に消し去る」ことは非常に困難ですが、
いくつかの技術的アプローチによって検出を困難にさせる、
あるいは破壊することは可能
です。

それぞれの技術的な性質と、
それに対する「回避策」の現実的な有効性について解説します。

1. SynthIDの性質と回避の難しさ

・GoogleのSynthIDなどは、単なるピクセル上の上書きではなく、
 画像の生成プロセス(潜在空間)や特定の周波数帯域に
 微細なパターンを埋め込む技術です。

耐性:

・トリミング、リサイズ、標準的なJPEG圧縮など、
 一般的な加工を行っても
 透かしが生き残るように設計されています。

回避の難点:

・人間の目には見えないレベルで
 画像構造全体に情報が分散しているため、
 Photoshopなどの一般的な編集ツールで一部を修正しても
 無効化するのは難しいです。

2. 透かしを無効化・破壊する技術的アプローチ


・もし技術的な観点から
 「透かしを機能させなくする」方法を考える場合、
 以下のような手法が挙げられます。

アドバーサリアル攻撃(敵対的ノイズ):

・検出器(AI)を意図的に誤認させるための
 特殊な数学的ノイズを画像に加える手法です。

・ピクセルデータに微細な摂動を加えることで、
 人間には同じ画像に見えても、
 検出プログラム側で「透かしが存在しない」と判定させることが
 理論上可能です。

強い再生成(Image-to-Image / Denoising):

・Stable DiffusionなどのAIを用いて、
 元の画像を「下絵」として
 別の画像に再生成(Denoising強度を高めに設定)する方法です。

・ピクセル構造が根本から再計算されるため、
 元の画像に埋め込まれていた周波数的な特徴や
 潜在空間のパターンが「洗浄」され、透かしが蒸発します。

アナログ・ホール(物理的再撮影):

・デジタルデータを一度モニターに表示し、
 それを高精細なカメラで撮影(直撮り)する手法です。

・レンズの歪みやモアレ、物理的なノイズが加わることで、
 デジタル的な一貫性が完全に失われ、
 ほとんどの電子透かしは同期が取れなくなり
 抽出不能になります。

3. デメリットとリスク

・これらの回避策には、常にトレードオフが存在します。

画質の劣化:

・透かしを破壊しようと
 強い加工(ノイズ付加や強い圧縮)を行うほど、
 元の画像の品質や芸術的な価値も損なわれます。

検出技術の進化:

・検出側も、
 これらの「洗浄」や「ノイズ付加」を想定して
 学習を強化しているため、
 今日有効な回避策が
 明日も通用する保証はありません。


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AI画像に証明を付ける「AiWaterMarker」|古井和雄
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