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「徳を積む」の呪いを解こう。

はじめに

このnoteは、日々「誰かのために」と自分を後回しにし、
頑張りすぎてしまうあなたへ向けて書いています。

また、誰かの顔色をうかがって、本音を飲み込んでしまった帰り道。
仕事や家事で、気づけば「私ばっかり動いている」と感じてしまう、
換気扇の音だけが響く無音の台所の時間。

そして、スマホを開けば目に飛び込んでくる
「フォロワーのために、価値を提供しなきゃ」
「役に立つ発信をしなければ、見てもらえない」という、
焦りや不安を煽るような言葉たち……。

「もっと徳を積まなければ」
「良い人でいなければ」と、
無意識に新しい「正解」に縛られて、
自分を追い込んでいませんか?

誰かの役に立つこと、価値を提供することが、
いつの間にか「自分を認めさせるための手段」になり、
心が削られていませんか?

このnoteを読むことで、自分を削って尽くす自己犠牲の脚本から抜け出し、受け取ることや弱音を吐くこと、そして義務感のない発信さえも、
あたたかな循環(徳)の一部であることに気づけるはずです。

読み終える頃には、ぎゅっと縮こまった呼吸が少し深く、
楽になっている自分に出会って頂けると思います。


「徳を積まなければ」という、新しい正解に縛られていませんか?

また、誰かの顔色をうかがって、本音を飲み込んでしまった帰り道。
冷たくなった夜風が、余計に心に染みるような気がする。

仕事や家事で、気づけば「私ばっかり動いている」と感じてしまう。
食器が触れ合う冷たい音だけが響く、無音の台所の時間。

そして、スマホを開けば目に飛び込んでくる
「フォロワーのために、価値を提供しなきゃ」
「役に立つ発信をしなければ、見てもらえない」という言葉たち……。
「行動量が足りない」「結果がすべて」といった言葉に、
さらに心が削られていく。

そんな日常の中で、
「徳を積むと良いことがあるらしい」という言葉や、
「価値提供が大事」というビジネスの正解に出会うと、
真面目で優しいあなたは、ついこう思ってしまうかもしれません。

「ああ、私はまだ足りないんだ。
もっと徳を積んで、もっと価値を提供しなければ、
幸せになれないし、認められないのかもしれない」と。

これ呪縛です。

でも、ちょっとだけ立ち止まって、
自分に問いかけてみてほしいのです。

その「徳」や「価値提供」は、
自分の心を削りながら、
ひねり出そうとしているものではありませんか?

人に何かを与える時、「○○しなきゃ」という義務感になった瞬間に、
それはもう本当の意味での「徳」にはならないし、
受け取る側にとっても本当の「価値」にはならない。

私は、そう思うのです。

義務感から生まれた言葉は、相手のためと言いながら、実は「足りない自分」を埋めるための取引になっているかもしれません。 それは、受け取る相手にも、どこか重くて固い、義務のエネルギーとして伝わってしまう気がするのです。

本来、徳(価値)とは、誰かをコントロールするための取引でも、自分を追い込むためのノルマでもありません。 それは、水が低い方へ流れるように、自然に巡り、自分も相手もあたたかくなる「循環」そのものなのです。


「何もしていない私」には、受け取る価値がないという誤解

「受け取ってもいいんですよ」 そう言われても、「でも、私は今日、何も特別なことをしていないし……」と、受け取ることに罪悪感を抱いてしまう。 「働かざる者食うべからず」という脚本が、あなたの中で動いているのかもしれません。 そんなことはありませんか?

訪問看護師として多くの方の人生の最期や、
目に見えない心の揺れに触れてきた中で、
私が確信していることがあります。

それは、人は「何かをしたから」価値があるのではなく、
「ただそこにいること」そのものが、
すでに誰かにとっての光や救いになっている、ということです。

そばにいるだけで安心する。
ただ手を握るだけ。

あなたの、その存在そのものが、
誰かの「戻り方」を支えている。
そんなことが、この世界には確かにあるのです。

あなたが今日、ただ生きて、誰かの話に耳を傾けたり、
窓の外の景色を美しいと感じたりした。

それだけで、あなたという存在を通した「徳」は十分に巡っています。

「何もしていない」と感じる日であっても、
あなたは巡ってくる善意を、堂々と誠実に受け取っていいのです。

感謝や対価をいただくことは、
決して「奪うこと」ではありません。

それは、あなたが明日も、
その優しいまなざしで世界を見つめ続けるための
「ガソリン」を受け取るようなもの。

あなたが明日も、誰かの話に耳を傾け、
窓の外の景色を美しいと感じるための「生きる力」を
受け取っているのです。

あなたが受け取ることで、
初めて、その「徳」という名のエネルギーは
循環を完成させることができるのです。


相手に「徳を積ませてあげる」という、究極の優しさ


「弱音を吐いて、誰かに頼ること」

これは、自立を重んじて
「ちゃんとしなきゃ」と生きてきたあなたにとって、
最も勇気がいることかもしれません。

「弱さを見せることは、負けること」そんな脚本が、
あなたを追い込んでいるのかもしれません。

でも、視点を少しだけ変えてみませんか?

あなたが勇気を出して弱さを見せ、
誰かに助けてもらうとき。

実は、あなたは相手に「徳を積む機会」を
手渡していることになるのです。

テストに出ます。


誰かを助け、感謝されることは、人間にとって大きな喜びです。

あなたが一人で完璧にすべてをこなし、
誰も入り込ませないようにしているとき、
周りの人は「あなたのために何かをしたい」という喜びの行き場を
失っているのかもしれません。

時には弱音を吐き、話を聞いてもらうこと。
「今日はちょっと疲れた」
「一人だと寂しい」
といった小さな本音を、口にしてみること。

「助けて」と手を伸ばすこと。

それは、相手を信頼し、
相手の中に眠る優しさを引き出す、
最もあたたかな「徳積み」なのです。

助ける側と助けられる側。
その境界線をそっと溶かして、お互いに弱さを認め合い、支え合う。
「生かし、生かされている」という感覚に戻ってみる。

それが、自分も相手も削られない、
本当の居場所の作り方ではないでしょうか。


誰にも見られない場所で、そっと花を咲かせる「こそ褒め」

最後に、私が大切にしている「徳の積み方」をひとつご紹介します。
それは、その人がいないところで、
その人の良さをそっと褒める「こそ褒め」です。

目の前で褒めるのは、少し照れくさかったり、
お世辞に聞こえてしまうかもと不安になったりすることもありますよね。

でも、本人がいない場所で語られる
「あの人の、あんなところが素敵だよね」という言葉は、
不純物の一切ない、純粋な祈りのような響きを持ちます。

友人とランチをしている時、同僚と立ち話をしている時。
ふと、その場にいない誰かの素敵なところが話題にのぼる。
褒められた本人がいなくても、その場に優しい空気が流れる。
その優しい空気が、世界を少しだけ優しく書き換えている。

その言葉が、巡り巡って本人の耳に届いたとき。
あるいは届かなかったとしても、その言葉を発したあなたの心には、
静かな肯定感が積み重なっていきます。

誰にも見られない場所でそっと徳を積むことは、
あなたの「人生の純度」を守り、
あなたの心を整えてくれる力を持っているのです。


今日できる、小さな循環

もし、今日あなたが「もっと頑張らなきゃ」と自分を責めそうになったら、この問いを置いてみてください。

「今日、私が誰かに
『徳を積ませてあげられる(頼れる)』ことは何だろう?」

「今日、私が自分に
『徳を積んであげられる(労える)』ことは何だろう?」

完璧であろうとする手を少しだけ休めて、
あえて「余白」を作ってみる。

温かいお茶を飲む。ただ空を見上げる。

自分に「よくやってる」と声をかける。


SNSの発信も、
「価値提供しなきゃ」ではなく、
「今の私の、うそのない言葉を置こう」と、
力を抜いてみる。

その小さな隙間から、新しい循環が始まります。

よくやってる。 本当に、よくやってるよ。

自分を労うという、
あなたへの「最大の徳積み」を忘れないでくださいね。

最後までお読みいただき、
ありがとうございます。

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思考の保健室|元美 嬉しいです✨

コメント

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訪問看護師10年。喪失体験を経て確信したのは「力のない人なんていない」ということ 。自分責めや自己犠牲で削れた心を言葉でほどき、底力を呼び覚まします 。感情に飲まれる日々から、人生を自分で選び直す私へ戻る場所 。明日の一歩に繋がる「人生脚本の書き換え方」をnoteで発信中 。
「徳を積む」の呪いを解こう。|思考の保健室|元美
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