「中山美穂」相続問題が国会でも議論に…「息子が20億相続放棄」質疑でクローズアップされる“実母との確執”と“名曲のゆくえ”
■第三者が「AI中山美穂」をつくれてしまう? さらに懸念されるのは、中山さんが手掛けた名曲のゆくえだ。1992年にリリースされ、200万枚を超えるヒットとなったWANDSとのコラボ曲「世界中の誰よりきっと」の作詞は上杉昇氏と中山さんの共同名義。他にも1993年のNHK連続テレビ小説「ええにょぼ」の主題歌「幸せになるために」も共同で作詞を手掛けている。また浜田雅功と共演した1994年のドラマ「もしも願いが叶うなら」(TBS系)の主題歌「ただ泣きたくなるの」の作詞も連名で携わっており、約40年にわたる芸能活動の中で、彼女は数多くのヒット曲を歌い、数十曲の作詞を担当した。 「中山さんが心血を注いで残したこれらの著作権は、死後70年間にわたって守られるべき貴重な文化的財産です。しかし、今回の相続混乱によって管理権が高齢の実母に移った場合、複雑化する著作権問題に果たして対応しきれるのか。とりわけ今は、生成AIによって本人の歌声やビジュアルの無断使用が容易に行える時代。共同作詞者がいれば『詞』の権利は守られますが、中山さんの『歌声そのもの』は彼女固有のものです。遺族という管理主体がいなくなれば、最新テクノロジーを駆使した歌声の無断使用や、本人の意思を無視したAI学習への流用を差し止めるすべがなくなります。もし実母も相続放棄すれば、権利は第3順位である忍さんへと移りますが、万が一親族全員が『連鎖放棄』を選べば、最終的に権利そのものが消滅し、誰の許可もなく利用できる『パブリックドメイン』化もありえます。管理体制が形骸化すれば、SNSでの無断BGM化といった『実質的なフリー素材化』が進み、肖像の管理も含め、中山さんが築き上げたブランド価値が損なわれるリスクは避けられません」(音楽関係者) ネット上でも「相続放棄したら第三者がAI中山美穂を作っても差し止めできなくなるのか」といった声も聞かれる。高額な相続税という壁が、スターが残した文化的遺産の適切な承継を妨げかねない現状は、今後も議論を呼びそうだ。 (泉康一)
泉康一