「ネトウヨ」と「パヨク」が実は双子だった件

わたしが主催しています「21世紀を生き残るための永江 虎の穴塾」では塾生を募集しています。希望者は毎月30分。わたしと1:1でzoomでブレストができます。ビジネスモデルの相談はもちろん、転職や自己PR、招来の方向性などの雑談でもOK。月1のイベントもなかなか好評です。

〜鏡の中の敵〜

AIのイラストの中の日本語文字化けしすぎでしょう


彼らは今日もTwitter(X)やThreadsで戦っている。ネトウヨとパヨク。日本のインターネット空間における永遠のライバルであり、互いを「頭がおかしい」と罵倒し合う犬猿の仲だ。
しかし、少し引いて見てみると——

あれ、お前ら、めちゃくちゃ似てない?

そりゃそうだ。ネトウヨは明確に右翼ではないし、パヨクは左翼思想ではない。互いにネット拗らせ系で知識もぺらっぺらなのである。

第一章:「悪いのはアイツら」理論

ネトウヨの世界観はシンプルだ。自分の生活がうまくいかないのは、大企業、在日外国人、中国、韓国のせいである。
パヨクの世界観もシンプルだ。自分の生活がうまくいかないのは、大企業、資本家、自民党のせいである。

→ 構造、完全に一致。

主語だけ差し替えれば、同じ文章になる。これは偶然ではない。「自分は悪くない、悪いのは外の敵だ」という思考回路は、人間が不満を処理するときの最も古典的なパターンだ。ネトウヨは「外国人」フォルダに、パヨクは「資本家」フォルダに、それぞれ不満をドラッグ&ドロップしているだけである。

第二章:財政観がなぜか一致する謎

ネトウヨ「消費税を廃止しろ!国債を刷れ!日本には通貨発行権がある!」
パヨク「消費税を廃止しろ!国債を刷れ!財源は後でなんとかなる!」

……えっ、あんたら同じ主張してる。

MMT(現代貨幣理論)という経済学の異端の一派があって、「自国通貨建て国債はいくら刷っても大丈夫」という主張をする。この理論、ネトウヨもパヨクも大好きなのだ。参政党とれいわ新選組が同じ主張です。シカゴ大で実施した調査では経済学者でMMTを支持する者は1人もいなかった。財政規律を語ると「緊縮派の犬!」と怒られる点も共通している。ちなみに日本でMMTを主張するMやF一派はアメリカのMMTの提唱者グループのステファニー・ケルトン教授やレイ教授からXで正式に絶縁宣言をされている。内容がでたらめでイデオロギーに利用しているという理由だからだ。

イデオロギー風味が違っても、「とにかく政府にカネを出させたい」という欲求では深く繋がっている。感動的な連帯と言えなくもない。

第三章:食と健康への不安も同じ

パヨクは無農薬野菜を愛し、自然食品を好む。「食の安全」に敏感で、添加物を恐れる。かつては反ワクチンからマコモ風呂までトンデモが大好き。
ネトウヨはどうかというと……参政党を支持する層と相当かぶっており、こちらも「ワクチン危険」「添加物まみれの食事はおかしい」「グローバル資本が食を支配している」という方向で完全一致。

パヨクは原発を毛嫌いするが、同様にネトウヨはソーラー発電を毛嫌いする。そみにはエネルギー問題より好き嫌いを優先するという明確な共通点がある。

結局、二者とも「見えない何かに体を侵されている」という不安を持っている。
敵がグローバル資本なのか、それとも中国の陰謀なのかという違いはあるが、「自分たちは汚染されている、本来の純粋な状態を取り戻すべきだ」という感覚は驚くほど共鳴している。

第四章:本家イデオロギーから見た「迷子」問題

ここで重要な指摘をしておきたい。

本物の右翼・保守は、簡単に人を「反日」「売国奴」と呼ばない。
保守思想の核心は、社会の継続性への敬意と、軽率な変化への慎重さだ。他者を罵倒して「ザマアwww」と喜ぶ行為は、保守でも右翼でもなく、単なるルサンチマンの発散である。

同様に、本物の左翼・社会主義は、軍備を否定しない。
ソ連は世界最大級の軍隊を持っていた。中国も然り。「軍隊がなければ戦争は起きない」という発想は、左翼イデオロギーとは無関係の素朴な平和幻想であって、むしろ戦略的思考の欠如である。

つまり、ネトウヨもパヨクも・・・・・
自分が名乗っているイデオロギーの「正規版」からすら、見捨てられている。
右翼でも左翼でもなく、インターネットで拗らせた不満層という新ジャンルなのだ。

第五章:最大の共通点——「仲間の空気」が真実になる

両者の最も本質的な共通点はここだ。

事実確認より、仲間内の雰囲気が優先される。
ネトウヨのタイムラインでは、嫌韓・嫌中のニュースに「いいね」が集まり続ける。パヨクのタイムラインでは、政権批判と格差告発が無限にRTされる。どちらも、自分が見たいものだけが増幅されるエコーチェンバーの中で、確証バイアスを強化し続ける。
そして互いを見て言う。

「あいつらは感情で動いている」と。

結論:彼らは敵ではなく、同士である

ネトウヨとパヨクは、同じ池の中を逆方向に泳ぐ魚だ。池の外に出たことがないから、自分たちが同じ水を飲んでいることに気づかない。

怒りをアイデンティティにする点、敵を外部に設定する点、財政に関する非現実的な楽観論、そして本家イデオロギーからの乖離——あらゆる面で、彼らは鏡像関係にある。
もし両者が出会って、互いのことを知らずに話せたなら、きっと意気投合するだろう。
「そうそう!全部アイツらのせいなんだよ!」
アイツら、の中身が違うだけには気づくんだけどね

項目 ネトウヨ パヨク 共通点
敵の設定 外国人・近隣国を敵にしやすい 金持ち・企業・権力を敵にしやすい まず敵を作って話を単純化する
判断基準 事実確認より怒りと仲間内の空気を優先 事実確認より正義感と仲間内の空気を優先 感情が先、検証なし
よく使う決めつけ 「反日」「売国」 「差別」「搾取」「権力の犬」 レッテル貼りが早い
経済の見方 財政出動や赤字国債を発行して金をくれ 財政出動や赤字国債を発行して金をくれ 理屈は違っても結論が似る
安全保障の発想 威勢のいい強硬論に流れやすい 楽観的な平和論に流れやすい どちらも現実の複雑さを飛ばしがち
エネルギー政策 「太陽光なくせ」 「原発なくせ」 嫌いなものを消したがる
科学やデータとの距離 トンデモ大好き トンデモ大好き 科学を否定し感情が先行
仲間内での盛り上がり方 愛国ごっこになりやすい 正義ごっこになりやすい 部族化しやすい
保守思想の劣化コピー 左派思想の劣化コピー 思想というより極端なネット気質
総合評価 ネット拗らせ系 ネット拗らせ系 双子の陰と陽

ところでMetaの動画広告で知ってコレ買ったんです。日本製で町工場か何かで作ったのかもしれないけど天才です。中国製のは上を切るので飲み口が危なくて切りそうですがこれは内部を切ります。
飲料缶の上部を簡単にフルオープンにできる新感覚の「缶オープナー」で、飲み口が広がることで、飲み物の香りをダイレクトに感じながら、ジョッキのようにゴクゴクと飲むことができます。ハイボールにこのまま氷入れて飲んでますよ。

タイトルとURLをコピーしました