東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

モチベは「上げる」ことより「下げない」ことが重要だから…心が折れる"2つの瞬間"を賢く回避する方法

8分で読める
「心が折れる」2つのタイミングと、その対処法について解説します(写真:metamorworks/PIXTA)
  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長

INDEX

勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし――。これはプロ野球界の名将・野村克也氏が好んで引用した名言ですが、アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役会長の横山信弘氏によれば、仕事や勉強に対するモチベーションにも同じことが言えるそうです。
そんな横山氏が考える、必然的にモチベーションの低下につながりやすい2つの要素と、その対処法について、同氏の著書『正しく立てて成果につなげる 目標達成の全スキル』から一部を抜粋・編集してお届けします。

モチベは「上げる」べきか「下げない」べきか

Quiz どっちが正しい?

「モチベーションを上げること」と
「モチベーションを下げないこと」、
大事なのはどっち?

A. モチベーションを下げないこと

多くの人がこの点を勘違いしています。

「どうすればモチベーションを上げられるか?」という問いに意識が向いてしまいがちですが、実はモチベーションを上げる方法は人によってまったく違います。

音楽を聴く人、仲間と話す人、ご褒美を設定する人、運動して気分転換する人……。その日の気分や体調によっても効果は変わります。昨日は効果があった方法でも、今日はまったく効かないこともあるでしょう。

次ページが続きます:
【モチベーションを下げる原因は?】

2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES
【個人の事例】社内試験の直前に……

昇進のための社内試験合格を目指し、毎日1時間の勉強を続けていたAさん。順調にテキストを消化していましたが、試験の2週間前、担当しているプロジェクトで予期せぬトラブルが発生。連日、急な残業に追われることになりました。

原因は、プロジェクトのタスク分解が甘かったこと。しっかりタスク分解して吟味していたら、事前にどこで遅れが出そうか、それが全体にどんな影響を与えるかを確認しておけば防げた事態かもしれません。

勉強時間がゼロになり、疲弊したAさんはこう思いました。

「もう間に合わない。今回はあきらめよう」

予期せぬトラブルを「想定内」にしておく

【組織の事例】残業削減と突発トラブル
『正しく立てて成果につなげる 目標達成の全スキル』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「今月こそ残業をゼロにしよう!」と意気込んでいたプロジェクトチーム。前半は順調でしたが、中旬に大口顧客からクレームが入りました。対応のために全員が深夜まで残業することに。

「せっかく順調だったのに、これで目標達成は不可能だ」

1度のトラブルでみなの心が折れ、その後はなし崩し的にダラダラとした残業が復活してしまいました。

目標の達成プロセスにおいて、予期せぬトラブルは「想定外」ではなく「想定内」にしておきましょう。

「トラブル対応の時間」をあらかじめバッファ(予備時間)として確保しておく。あるいは、「トラブルが起きても、このラインまでは守ろう」という防衛ライン(撤退戦のルール)を決めておく。

そうすれば、邪魔が入っても「想定の範囲内だ」と冷静に対処でき、むやみにモチベーションを落とすこともなくなります。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育