2ナノメートル技術活用…脳型AI用半導体、日本IBMが日本主導で開発
日本IBMは13日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の採択を受け、最先端の回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)プロセス技術を用い、脳のような仕組み(脳型コンピューティング)を取り入れた次世代のAI(人工知能)専用半導体(AIU)向けアクセラレーターを日本主導で開発すると発表した。 脳型AIアクセラレーターは2ナノメートルプロセス技術を用い、モジュラー・チップレットと高帯域幅メモリーを統合し、超低遅延・高効率推論を実現する。データのサイズを最小限に抑えて計算を軽量化する「RBI(リデュースド・ビット・インストラクション)」技術を組み合わせることで、AIを速く、安く、省エネルギーで動かすことができる。 次世代AIUは米IBMが開発中。2ナノメートル世代の先端技術を用いたAIアクセラレーターを日本で開発することで、グローバル市場における日本発AIプラットフォーム(基盤)の競争力向上に寄与する。製造はラピダス(東京都千代田区)に委託する計画だ。 NEDOから採択を受けた同プロジェクトではコンパイラーやランタイム、ドライバー、補助ツールを含むソフトウエア群(ソフトウエアスタック)をハードウエアと協調設計することで、多様なAI活用を可能にするオープンな次世代技術基盤の構築を目指す。 また、目玉となる「AIU―RBIアクセラレーター」とソフトウエアスタックを統合したシステムをフルセットで提供し、代表的なベンチマークテストを通じて、使い勝手の良さや省エネ性能を実証する。 現在、生成AIの普及により、データセンター(DC)の電力消費とコストが爆発的に増加している。今回のアクセラレーターをサーバー構成に組み込むことで、ワット当たりの処理性能を大幅に向上できる。また、クラウドだけでなく、工場などのエッジ(現場)環境なども高度なAIを動かせるようになる。