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私達を見つけてくれてありがとう。『いちばんすきな花』を語る。

こんにちは。ねむるこです。
今回はフジテレビの木曜10時に放送されていたドラマ。『いちばんすきな花』について語りたいと思います。

終わってしまうのが名残惜しいぐらいに愛おしく思える作品でした。私もあの椿ハウスに居座っていたい!(笑)それぐらいに居心地のいい……いや見心地のいいドラマでした。
ドラマで久しぶりに「好き!」という作品に出会えた気がします。

職場の人に勧められて見始めたのですが、今までにない空気感に一気に引き込まれました。

これは一体どういうドラマなんだ?
先が読めない展開に目が離せなくなりました。
『先が読めない展開』と、言っても大きな事件が起きたり男女の恋愛の駆け引きみたいなことは一切ないんです。

大きな感情の揺さぶりが無い。それなのに続きが気になる。
この物語がどこへ行きつくのか見届けたい、という気持ちになるんです。

私はドラマのキャッチコピーを知らずに見始めたので、後から知って驚きました。

『男女の間に、友情は成立しますか?』

え?そんなストーリーだったっけ?

まるでこれから男女の恋愛ドラマが始まりそうな宣伝文句。ここまでドラマの内容とキャッチコピーにズレがあることなんてあるのかな?と思いました。

このキャッチコピーを先に見ていたら、私はこのドラマを見なかったかもしれません。
「フジテレビ、木曜10時……。はあ、どうせいつものコテコテでドロドロの、男女の恋愛ドラマなんでしょ」と。

実はこの作品。キャッチコピーも意図的に仕組まれたものになっているようです。
視聴者に「あれ?」と思わせる仕掛けになっている。
本作のテーマのひとつとして「他者からの決めつけ」というものがあると考えているのですが……それをまさに体現しているんです。

すごい!こんなに細かい所までこだわっているとは!

私はこのドラマを観る前から、「男女の恋愛ドラマだ」と決めつけていたんです。
決めつけられるのには敏感なのに、まんまと決めつけてました。しかも無意識で。
男女差別とか、固定概念とかすっごく毛嫌いしていたのに。時代的にそういう風潮になりつつあるのに。

そのことに気が付いておかしく思いました。

キャッチコピーからドラマに入った人は理想の恋愛ドラマが見れなくて驚いたことでしょう。恐らく私とは逆の驚きを感じたはずです。

キャッチコピーだけではありません。このドラマ、演出がとにかく繊細で、丁寧で……強いこだわりを感じます。

登場人物の一挙一動や服装。小物、部屋のレイアウト……。
ゴミ箱とゴミ、カタツムリ、LINEの文面に、色、イラスト。

映し出された画面のひとつひとつに思いが込められているようで、観ているこっちも楽しくなる。そして繰り返し観てしまうのです。

そういう演出のお陰で、作品についてSNSで意見交換する人が多いなという印象をうけました。そこで新たな考えを知って、「そんな気持ちになるんだ」と心が豊かになる経験ができたのがすごく良かった。

作品を観終えた後、なんだか無性に「ありがとう」と言いたくなりました。
私達を、生きにくくて、辛い思いをしていた人達を、花を見つけるみたいに優しく見つけてくれてありがとうって。

私は本作に登場する登場人物たちの全員の辛さにまんべんなく共感できました。強いて言うなら、ゆくえさんの人生に一番近いかもしれない。

ああ、私って子供の頃から傷だらけだったんだな。
傷だとも思ってなかったけど、目に見えない「みんなと一緒」が辛かった。
その傷が大人になった今、このドラマを観て癒されたような気がします。

大人になっても目に見えない「みんなと一緒」が続いていて、息がしにくい時がありました。
でも今は大丈夫。「みんなと違う私でいいよね」と心から思えるから。
他にも「みんなと一緒」が苦しい人がいるということを知ったから。

このドラマは一体、誰に向けて書かれたのだろうと考えた時に真っ先に思いついたのが「子供」でした。それとかつて「子供」だった大人達。

メインの登場人物は全員大人だけれど、生きにくさの原因を突き詰めていくと子供時代に辿り着く。
登場人物が時々、幼少期の姿に戻る描写がとても印象的で、胸が締めつけられました。
オフィスの中で必死に愛想笑いして仕事をする子供の姿の椿さん……。それほどまでに幼少期、特に学校に通っていた時期の心の在り方というのは人の一生を大きく左右するものだと思うのです。

学校という場所がいちばん「みんなと一緒」を強要される場所だから、いちばん苦しんでるのは子供達だと思う。
その子達に向けられてこのドラマが真剣に、細部までこだわって作られたと思うと目頭が熱くなりました。

どうかそういう子達にこの物語が届きますように。
花でも見るみたいに、少しでも癒されたらいいなと思うのです。
私も花を見るみたいに、自分の人生を心穏やかに生きていきたいと思います。

この年末年始に『いちばんすきな花』で癒されてみては如何でしょう。
私はシナリオブックを購入して、好きな台詞を文章でじっくり味わっています。
FODでドラマの配信もされているので興味を持った方は是非、ご覧になってください。きっとこの物語が必要な人がいるはず。

最後に美鳥さんの言葉を借りて終わろうと思います。

一番好きな人は、ひとりじゃなくていい

🪑🪑🪑🪑

P.S. 
藤井風さんのテーマソング「花」も作品にマッチした、最高に素敵で優しい一曲になっています!作品と合わせてお楽しみください。








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