旭川市「女子中学生凍死」から5年、黒塗りなし文書入手 拡散情報に“誤り”指摘も…混乱解決の糸口になるか
●認定されなかった担任の「彼氏とデート」発言
報告書は、このパートの最後で次のように指摘している。 「本件に関する報道においては、関係者の問題のある言動として具体的に摘示されたものもあったが、そのような関係者の言動について、当委員会の調査において当事者本人が否定していたり、問題とされた言動があったとする情報自体が出てこないこともあったことを付言する」 第三者委員会が具体的にどの言動を指すのかは明らかでない。 ただ、当初、学校関係者の振る舞いとしてセンセーショナルに報道された内容の中には、報告書で触れられていないものもある。 たとえば、爽彩さんの死をめぐり社会的な関心が高まる一因となった、担任の教員による、いわゆる「彼氏とデート」発言がある。 これは、爽彩さんの保護者が「娘はいじめられているのではないか」と相談した際、教員から「今日は彼氏とデートなので、相談は明日でもいいですか?」などと対応を後回しにされたとする趣旨で報じられた。 この報道を受け、ネット上では教員に対する批判や誹謗中傷が相次ぎ、個人情報の拡散などの問題も生じた。 一方で、第三者委員会の報告書には、このような発言があったと認定する記載は確認できない。
●「重要な事実が誤って報道されたことで苛烈なバッシング」
報告書は、マスキングがされた部分で、次のように指摘していた。 「重要な事実が誤って報道されたことも一因となってネットの情報発信が過熱し、特定の個人(無関係の人も含む)がネット上で苛烈なバッシングを受ける騒動となった」 そのうえで、「今後、本件重大事態が採り上げられる際、誤った事実関係が前提とされることがないように、当委員会が調査した結果判明した事実関係の誤り等を指摘しておきたい」としている。
弁護士ドットコムニュース編集部