大河ドラマ「豊臣兄弟!」の舞台は戦国時代。連載「せんごく家紋」では、戦国武将の家紋(植物紋)の由来をひも解きながら、植物とイメージの移り変わりを考えます。今回は、ドラマで菅田将暉さんが演じる竹中半兵衛を取り上げます。『趣味の園芸』2026年4月号から、一部を抜粋して紹介します。
竹笹は天と人をつなぐ階段(きざはし)
園芸ではタケとササは別のものとして扱われますが、家紋の世界では「竹笹紋」として、両者を区別せず、一つのものとして扱います。
現在でも、地鎮祭などで「竹笹」(主にマダケ)を東西南北の四方に立てて注連縄(しめなわ)で囲み、神域をつくる風習が残っています。このタケのことを「忌竹(いみだけ)」もしくは「斎竹(いみだけ)」と呼び、神聖な天の世界と人の住む世界をつなぐ象徴として考えられてきました。
3の倍数のもつ文化的な意味
竹笹紋は植物紋のなかでも最も種類が多く、タケノコも含め、さまざまなデザインが知られています。戦国時代の竹中家の家紋が九枚笹(くまいざさ)だった理由は、残念ながらよくわかっていません。九枚笹は「三枚笹」を3方向から寄せたものです。3は古くから縁起がよいとされ、神道の三柱、仏教の三尊などのように重視されました。9は一桁の奇数(陽数)の最大数で、吉兆を意味します。
九枚笹のデザインには、こうした数の文化的な意味合いも込められていると考えられます。竹中家では、江戸時代になって「丸に九枚笹」が使われるようになったようです。
放送とテキストで詳しく紹介します。
▼放送予定
「趣味の園芸」ボタン 進化する“百花の王”
番組後半ミニコーナー:せんごく家紋「竹中半兵衛と九枚笹」
放送 2026年4月19日(日)午前8:30~8:55 Eテレ
再放送 2026年4月24日(金)午後2:10~2:35 Eテレ
趣味の園芸 番組ホームページ(NHK)>
※特別番組などにより、放送が変更・休止になる場合があります
NHKテキスト『趣味の園芸』2026年4月号 「せんごく家紋」より