「VITURE Luma」のレビュー記事の次は、今回は購入時の比較対象になるであろうARグラス「XREAL One」と比較したいと思います。
目次
ARグラスとは?
見た目、サイズ:大きな違いなし
付け心地:「VITURE Luma」の方がフィット感高め
使い比べた感想:アプリなしでの使いやすさは「XREAL One」
重量:数値の差以上に軽く感じる「VITURE Luma」
最も大きな違い:眼鏡ユーザーには必須、視力矯正の方法
スペックの比較
総評:利用シーンと求める機能に合わせて選ぶのが吉
ARグラスとは?
「VITURE Luma」も「XREAL One」のどちらも「ARグラス」に分類されるデバイスで、スマートフォンやPCに接続して使います。接続するとレンズ上のディスプレイに映像が映し出されます。これにより、動画やゲーム、ディスプレイ作業などに利用可能です。大きいディスプレイが使えない環境でも、大画面表示できるのが特長です。
(ARグラスの使用イメージ)
それでは、2つのARグラスを比較していきます。
見た目、サイズ:大きな違いなし
見た目はどちらも黒いサングラスです。「VITURE Luma」はスケルトンフレームですが、遠目で見る分には大きな違いはありません。
また、サイズも大きな差はありません。(寸法は筆者が定規で測定しています。)
収納ケースはXREAL Oneの方が小ぶりです。どちらも上下に開く構造ですが、VITURE Lumaがジッパーでケースを閉じるタイプなのに対し、XREAL Oneはマグネットで蓋が固定されるタイプとなっています。
(社員Nさんがつけている様子、上:VITURE Luma、下:XREAL One)
実際にかけてみると、XREAL Oneの方が鼻あて形状の関係で若干デバイスの位置が高くなっています。VITURE Lumaは鼻あての長さがXREAL Oneよりも短いものを使っています。鼻あてを一番長いものにした場合は、同じような見た目になります。
(VITURE Lumaに付属する鼻あて4種)
(※XREAL Oneは鼻あての長さを変更することはできません。)
付け心地:「VITURE Luma」の方がフィット感高め
付け心地を比較してみると、「VITURE Luma」の方が顔を振ってもずれることはなくフィット感が上でした。「XREAL One」がゆるすぎるということはありませんが、顔を動かしているとだんだんとずれてくることがありました。
フィット感の違いの理由を調べるため、両者のテンプル形状を見比べてみると「VITURE Luma」のほうがよりデフォルトの開き具合が狭いのがわかります。両者とも鼻あての形状に大きな違いはないため、フィット感はテンプルによるものと考えられます。(※個人差があります)
鼻あて部を比較している様子(上:VITURE Luma、下:XREAL One)。
パッド部は同じ空洞構造で、同じシリコンのような素材が使われている。
(上:VITURE Luma、下:XREAL One)
使い比べた感想:アプリなしでの使いやすさは「XREAL One」
次に実際に使った時の比較です。
「VITURE Luma」の方が良いと感じたのは色の発色です。同程度の明るさで比べたとき、色がはっきりとしており、特に黄色は顕著に違いを感じました。ただし、じっくり比較した際に感じられるレベルであって、「XREAL One」の発色が悪いというわけではありません。
一方、「XREAL One」で良いと感じたのは、「ディスプレイの追従(顔を動かすとディスプレイも合わせて動く:0DOFモード)と固定(顔を動かしてもディスプレイは動かない:3DoFモード)」をアプリなしかつワンタッチで切り替えられる点です。デバイス単体ですぐに切り替えられるのは大変便利です。
※「VITURE Luma」でディスプレイの固定・追従を切り替えるには専用アプリ(iphoneはモデルによって専用アダプタが必要)またはネックバンドと呼ばれる別のデバイスが必要です。
「XREAL One」は他にも、2026年1月のアップデートで実装された「立体視化」機能があります。こちらの機能もアプリなしで使うことができ、視聴中の様々なコンテンツをリアルタイムで3D化することができます。筆者も写真や絵で試してみたところ、相性はありますが見事に立体的に見えました。
他に、輝度で比較してみると「XREAL One」が600 nitsであるのに対して、VITURE Lumaは1000 nitsとかなり明るいです。しかし、XREAL Oneの明るさでも十分映像を楽しむことができるため、VITURE Lumaの1000 nitsは現状オーバースペックといえるかもしれません。(※「nit」は輝度、明るさの単位。1000 nitsであれば、一般的なノートPC画面の2〜3倍以上の明るさになります)
また、動画の視聴などで長時間使用していると、どちらのARグラスも発熱してきます。熱くて触れないほどではありませんが、顔に付けている関係上、気にはなるレベルです。
(発熱箇所)
VITURE Luma:ディスプレイ上部、右側テンプル
XREAL One :ディスプレイ上部
重量:数値の差以上に軽く感じる「VITURE Luma」
重量を比較したところ、VITURE Lumaが約80.4g、XREAL Oneが約84.7gで、VITURE Lumaの方が約4.3g軽い結果となりました。加えてVITURE Lumaは、フィット感も相まってより軽く感じます。
※VITURE Luma:鼻あてありの重量
※XREAL One :インサートレンズなしの重量
「XREAL One」は視力矯正が必要な場合、専用のインサートレンズ分さらに重量が増します。これにより、視度調整機能を持つ「VITURE Luma」と比較して、長時間使用した際の疲労度の差が大きくなる可能性があります。
最も大きな違い:眼鏡ユーザーには必須、視力矯正の方法
「VITURE Luma」には本体に視度調整機能が付いています。SPH(球面度数、近視・遠視の度数)の値が0.00 ~ -6.0D(※)であれば、メガネや別途矯正レンズを追加する必要がありません。追加費用がかからないのは非常にうれしい点と言えます。
※メガネ、コンタクトを作製したときの処方箋をお持ちの方は、ご自身のSPH(球面度数、近視・遠視の度数)を確認してください。(※著者は視力0.07ほどですが、問題なく楽しめました)
一方、「XREAL One」は別売りの専用のインサートレンズをデバイスに装着する必要があります。インサートレンズを作るには眼鏡処方箋が必要で、事前注文になります。詳しくはこちらをご確認ください。
どちらのARグラスもメガネの上から付けられる場合がありますが(眼鏡の形状によっては不可)、やはり裸眼でかけた方がフィット感がよいのは共通しておりストレスなく映像を楽しむことができます。
スペックの比較
| 機能・スペック | VITURE Luma | XREAL One |
| 価格 ※ | ¥64,880 | ¥62,980 |
| ディスプレイ | ソニー製マイクロOLED (サイズ公式サイトに記述なし) |
ソニー製マイクロOLED (0.68インチ) |
| ディスプレイサイズ | 146インチ (4メートル距離時) |
147インチ (4メートル距離時) |
| 解像度 | 1920 × 1200 (1200p) | 1920 × 1080 (1080p) |
| リフレッシュレート | 最大120 Hz | 120 Hz |
| 視野角(FOV) | 50° | 50° |
| 輝度(知覚値) | 1000 nits | 600 nits |
| 近視調整範囲 | 0.00 ~ -6.0D | なし(別途矯正レンズ必要) |
| 電子調光機能 | あり(2段階:0%, 100%) | あり(3段階:0%, 35%, 100%) |
| 3D対応 | 対応 | 対応 |
| トラッキング | 専用アプリ経由での3DoF対応 | 3DoF対応 |
| カラーモード | 5モード | 1モード |
| オーディオ | ステレオスピーカー | ステレオスピーカー |
| 空間オーディオ | 対応 | 対応 |
| 輝度&音量調整 | 9段階 | 9段階 |
| 接続方式 | USB Type-C | USB Type-C |
| 装着検知 | 対応 | 対応 |
※執筆時点、公式オンラインショップの価格
総評:利用シーンと求める機能に合わせて選ぶのが吉
「VITURE Luma」と「XREAL One」は、価格(執筆時点)やディスプレイ性能に大きな差がなく、使用目的によって最適な選択が分かれます。
映像視聴やゲームのような長時間の使用、特に眼鏡ユーザーが裸眼で楽しむのであれば「視度調整機能」と「フィット感」に優れる「VITURE Luma」が適しています。
一方、デスク作業などでアプリを介さず、すぐに手軽に使いたい、ディスプレイの固定・追従をワンタッチで切り替えたいユーザーには、その手軽さから「XREAL One」が好ましいでしょう。また、「立体視化」機能があるのも「XREAL One」の強みです。
どちらも優れたARグラスですが、自身の利用シーンと求める機能の優先度に合わせて選ぶのが良いでしょう。