常勤の生活相談員がいないにもかかわらず、勤務しているかのように偽ったとして、富山市は17日、同市西大泉でデイサービスいずみを運営するイブキ(若宮健二代表)に地域密着型通所介護、介護予防通所介護の両サービス事業者としての指定を取り消す処分を下した。同様の処分は2005年の市町村合併後、市の介護保険事業で初めて。市は返還対象となる介護報酬費を約1億1千万円と見込み、同社に請求する。

 市によると、イブキは12年に両サービス事業者として指定された。18年、常勤の生活相談員を長らく配置していなかったにもかかわらず、勤務させているかのように虚偽の事実を記載して市に申請し、市条例の人員基準(1人)を満たさないまま不正に更新した。

 市は24年11月、不正に関する匿名の通報を受理し、同12月から25年6月までに計4回、イブキへの立ち入り調査を実施した。この中で同社から生活相談員が勤務しているかのように偽った出勤簿の提出を受け、虚偽報告と判断。2度目の指定更新に向けた同社の申請は保留となったまま、取り消しに至った。

 市はイブキに対し、時効で消滅した分を除く債権の返還を求める。利用者全員の意向を確認し、サービス継続希望者について他事業所での受け入れを調整するようイブキを指導する。

 イブキの指定取り消しは今月30日付。デイサービスいずみは5月1日から、同社から事業譲渡を受けた別法人が同名で運営する。

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