"バトロワ"をやりますスピンオフ TOUGH2外伝 DARK BOND 第三章

  • 1ポチェモブ26/03/04(水) 22:34:45
  • 2ポチェモブ26/03/04(水) 22:44:03

    サブストーリーは80%出来てるけど時間的に半端になりそうだから、本編を進めてやるよゴアッ


    幕間『絆エピソード:万魔殿編』

    青葉連合直参『万魔殿(パンデモニウム)』の豪奢な組長室。

    悪の総帥にふさわしい、毒々しい赤と黒を基調とした悪趣味なほど派手な部屋のど真ん中で、鼻をギプスで固めた小太りの男が土下座をして震えていた。


    「キキキッ! ええい、この役立たずめ! またしてもあのマタギと重機関銃の男に逃げられただと!? 生活がかかっていると喚く割には、貴様のポンコツぶりは目に余るぞ藤田!」


    「ひぃぃっ! も、申し訳ありませんマコト議長! ですがあの二人、バケモノみたいに強くてですね……マルガリータも泣いておりますぅ!」


    羽織ったコートをバサバサと揺らしながら怒り狂う羽沼マコトの足元で、藤田剛三が情けなく言い訳を並べる。

    先日の乱戦で谷垣とボビーの決死の足止めを食らい、結局ユースケたちを取り逃がした上にボロボロになって逃げ帰ってきたのだ。


    (ギアスロワのマコトが画像多かったから流用させてもらうのんゴロンヤメロオオオ)

  • 3ポチェモブ26/03/04(水) 22:48:31

    「ええい、言い訳など聞きたくない! 貴様などその鼻をもう一度へし折って……」


    「まあまあ、マーちゃん。怒ると可愛いお顔が台無しになっちゃうよ?」

    マコトが藤田に蹴りを見舞おうとしたその時、ふわりと甘い香りを漂わせて、若頭の花火が間に割って入った。

    「藤田のおじさんも頑張ったんだし、今日はこれくらいで許してあげなよ。ね?」


    「は、花火の姐さん……! ありがとうございますぅぅ!」

    「……チッ。花火がそう言うなら仕方ない。さっさと失せろ藤田! 次失敗したら、フィリピンの海に沈めるからな!」


    マコトが忌々しそうに手をシッシッと振ると、藤田は「命拾いしましたぁ!」と転がるように組長室から逃げ出していった。

  • 4ポチェモブ26/03/04(水) 22:51:54

    バタン、と重い扉が閉まり、広い部屋にマコトと花火の二人だけが残される。

    先ほどまでの傲岸不遜な態度から一転、マコトはふぅ、と肩の力を抜き、革張りのソファに深く腰を下ろした。


    「……すまないな、花火。いつも私を窘めてくれて」


    「ううん、全然! マーちゃんが立派な議長を演じるために、花火がサポートするのは当然だもん」


    クスクスと笑いながら、花火が隣にちょこんと座る。マコトはその横顔を、どこか照れくさそうに見つめた。

  • 5ポチェモブ26/03/04(水) 22:55:53

    「……私は、お前に感謝しているんだ」

    「ん? どうしたの、急に」


    「万魔殿は元々、青葉連合の中でも末端の、誰も見向きもしない弱小組織だった。……誰も私の実力を認めてくれず、悔しい思いばかりしてきた。だが、お前が『NTS』という莫大な利益を生むシノギを持ってきてくれたおかげで、今の私がある」


    マコトは膝の上で両手をギュッと握りしめ、素直な言葉を紡ぐ。普段のポンコツな悪の総帥ぶりからは想像もつかない、等身大の少女のような脆弱さだった。

  • 6ポチェモブ26/03/04(水) 22:59:05

    「なかなか報われなかった私を、連合の直参というこの地位まで押し上げてくれたのは……間違いなく、お前のおかげだ。心から礼を言うぞ、花火」


    真っ直ぐな感謝の言葉。

    それを受けた花火は、パッと花が咲くような満面の笑みを浮かべた。


    「やだなぁ、マコトちゃん。感謝しなきゃいけないのは、花火の方だよ」


    花火は身を乗り出し、マコトの顔を覗き込むように距離を詰める。

  • 7二次元好きの匿名さん26/03/04(水) 23:00:04

    やはり戦闘描写なしで返り討ちに遭っていた藤田に哀しき現在…

  • 8ポチェモブ26/03/04(水) 23:03:11

    「経歴もまっさらで、ただの『演技』しか取り柄のない得体の知れない花火を、マコトちゃんは疑わずに拾ってくれたじゃない? これはほんの恩返し。……ううん、まだまだ恩を返しきれてないくらいだよ」


    花火は妖しく、そしてひどく甘やかな微笑みを浮かべると、マコトの手を取り、その指と指をゆっくりと絡ませた。


    「なっ……!?」


    マコトの顔が、ボンッ! と音を立てるように真っ赤に染まる。

    同性であるはずなのに、花火から放たれる圧倒的なまでの『色気』と、逃げ場のない視線に、マコトの心臓が早鐘のように鳴り始めた。

  • 9二次元好きの匿名さん26/03/04(水) 23:04:20

    ほう…クロス百合か…

  • 10ポチェモブ26/03/04(水) 23:08:22

    「は、花火……お、お前……」


    「ふふっ。マーちゃん、手、温かいね」


    吐息がかかるほどの距離。花火の冷たくも蠱惑的な瞳に射すくめられ、マコトは身震いしながら、縋るように呟いた。


    「……私を、裏切らないでくれ」


    その震える声を聞き、花火は満足げに目を細めた。

    「もちろん。花火はマーちゃんのこと、だーいすきだもん」


    愛らしい声でそう答えながら、マコトの指をさらに強く握りしめる。

  • 11ポチェモブ26/03/04(水) 23:11:41

    しかし、その満面の笑みの裏側で――花火の心の中には、微塵の温もりもない、底なしの暗い愉悦が渦巻いていた。


    (……そうだよ。マーちゃんは何も知らないで、この先もずっと、花火の作った最高の舞台の上で……笑っててくれれば、それでいいんだよ……)


    毒蜘蛛が獲物を絡め取るような、意味深で昏い笑顔。

    邪羽帝町の巨大な陰謀の糸を引く狂気の少女は、愛する『ボス』を抱き込みながら、静かに次の舞台の幕引きを待っていた。

  • 12ポチェモブ26/03/04(水) 23:15:35

    リカルド、一章以降出番があまりなかった2人の関係性は尊いやろ?

    はい、特にマコトは4章にならないと本格的に出番がないので今出さないとマズイです

  • 13ポチェモブ26/03/04(水) 23:17:06

    幕間『絆エピソード:銀狼&桐生編』

    激闘で負った傷を癒し、次なる戦場『亜仁満町(アニマンちょう)』への突入準備を整えるため、ユースケや桐生たちは数日間、銀狼のネットカフェで息を潜めていた。

    ブルーライトに照らされたVIPルームには、けたたましい電子音と、コントローラーを激しく叩く音が響き渡っていた。


    「……オラ! そこだ、隙だらけだぜ!」


    「あー、甘い甘い。そのフレームじゃ私の無敵判定は抜けないよーだ」


    巨大なモニターの前に並んで座り、格闘ゲームに熱中しているユースケと銀狼。

    ユースケは画面に向かって前のめりになり、銀狼はゲーミングチェアにふんぞり返ってガムを膨らませている。

  • 14ポチェモブ26/03/04(水) 23:19:57

    「……なあ、お前」

    ユースケは画面から目を離さず、牽制のジャブ(ゲーム内)を放ちながら不意に尋ねた。

    「なんでこんな薄暗いネットカフェに引きこもって、裏社会の面倒なデータばっかり漁ってんだ? お前くらいの腕がありゃ、表の世界でいくらでも稼げるだろうが。なんでこの邪羽帝町にいるんだ。」


    その問いに、銀狼は少しだけ操作の手を緩め、モニターの光を反射する瞳を細めた。

    「んー……。元々は、退屈な故郷を飛び出して、面白いバグを探すために世界中を冒険してたんだよね」


    銀狼の操るキャラクターが、軽やかなステップで攻撃を躱す。



    (あっ…ちなみに遊んでるゲームはこれでやんス)

  • 15二次元好きの匿名さん26/03/04(水) 23:20:46

    ダークファイト…クソ.ゲーなんスけど…いいんスか?

  • 16ポチェモブ26/03/04(水) 23:23:00

    「でも、この邪羽帝町って場所は特別。……混沌としていて、泥沼みたいにドロドロしてるのに、時々、あなたたちみたいに『星のような輝き』を持ったプレイヤーがたくさん訪れる。その輝きを特等席で観測するのが、私の今のメインクエストってわけ」


    「……星の輝き、ね。ハッカーのくせに、随分とロマンチストじゃねえか」


    「ふふっ。樋口ユースケ……あなたも最初は無愛想な脳筋ゴリラかと思ったけど、意外と面白いやつだよね。気に入ったよ」

  • 17ポチェモブ26/03/04(水) 23:26:00

    銀狼がニシシと笑った、その瞬間だった。

    「――ってことで、お喋りはここまで。私の勝ち」


    銀狼の指先が、人間業とは思えない速度で謎のコマンドを入力した。

    途端に、彼女のキャラクターの全身が虹色に発光し、ユースケの放った必殺技をすべて自動で弾き返し、あり得ない威力の超必殺技を叩き込んだ。

    『K.O.!!』


    画面に無慈悲な文字がデカデカと表示され、ユースケはポカンと口を開けた。

    「……おい。今、お前のキャラ、ゲージ消費してなかったよな? ていうか、ダメージ判定消えてなかったか?」


    「気のせいじゃない? さて、一丁上がりっと」

  • 18ポチェモブ26/03/04(水) 23:28:46

    「ふざけんな! てめぇ、チート使いやがったな!? このバカゲーマーが!!」


    ユースケがバンッ! とコントローラーを叩きつけて吠える。

    「チートじゃないよ、『デバッグモード』って呼んで。……で、どうする? 逃げる?」


    「逃げるか馬鹿野郎!! もう一回だ、そのふざけたチートごと、俺の剛骨術(コマンド)でへし折ってやる!!」


    ムキになってリベンジを挑むユースケと、それをケラケラ笑いながらいなす銀狼。

    緊迫した潜伏期間の最中、そこには奇妙だが温かい、日常の喧騒があった。

  • 19ポチェモブ26/03/04(水) 23:31:15

    一方、同じ日の深夜。

    ビルの屋上では、夜風に吹かれながら邪羽帝町のネオンを見下ろす二人の男がいた。

    桐生一馬と、新藤組組長の力丸である。

    「……桐生さん」

    力丸は、どこかソワソワした様子で桐生の横に立ち、コホンと一つ咳払いをした。

    「改めて……アンタのような生きた伝説に会えて、本当に光栄です」


    桐生は少し驚いたように力丸を見た。普段の冷静沈着なインテリヤクザの顔はそこにはなく、まるで憧れのヒーローを前にした少年のように、力丸の瞳はキラキラと輝いている。

  • 20ポチェモブ26/03/04(水) 23:36:05

    「消えた100億の事件、


    近江連合との抗争、


    六代目襲撃の内部抗争、


    上野誠和会と警察の陰謀……


    果ては、あの陰陽連合会との死闘まで!


    アンタの数々の伝説は、裏社会に生きる極道なら誰しもが胸に刻んでいるバイブルです!」


    早口でまくし立てる力丸の熱量に、桐生は

    「……随分と詳しいんだな」

    と、困ったように苦笑いを浮かべた。

  • 21二次元好きの匿名さん26/03/04(水) 23:36:37

    なにイチャイチャしてんだコイツラ

  • 22ポチェモブ26/03/04(水) 23:41:15

    「ええ! でも、俺が一番感銘を受けたのは……アンタが神室町を守るために、近江連合六代目の手先とたった一人で戦い抜いた、あの姿です」


    力丸は、眼下に広がる邪羽帝町の光を愛おしそうに見つめた。


    「俺も……この不器用でどうしようもない街を、心から愛しています。だからこそ、アンタのように街を守り抜き……いつか、伝説と呼ばれるような男になりたい。そう思ってるんです」


    少し照れくさそうに、しかし真剣な眼差しで夢を語る若き組長。



    >>21

    すいません、男同士の絆の方が筆が乗るんです。

  • 23ポチェモブ26/03/04(水) 23:45:17

    桐生はその横顔を静かに見つめ、夜空に向かってゆっくりと紫煙を吐き出した。

    「……大解散があった今、極道という生き方の未来は、決して明るいもんじゃねえ」


    桐生の低く重い声が、夜風に溶ける。

    「看板を失い、居場所を失い……時代に取り残されていく極道は腐るほどいる。伝説なんてもんは、後から他人が勝手に名付けるだけの、ただの呪いだ」


    その言葉の裏にある、数え切れないほどの喪失と痛みを察し、力丸はハッとして口をつぐんだ。

  • 24ポチェモブ26/03/04(水) 23:47:26

    しかし、桐生は力丸の肩にポンと力強い手を置いた。


    「だがな、新藤。……胸の内に確かな『信念』と『覚悟』を持ち、お前自身が信じる『仁義』を最後まで貫き通せるのなら……看板や時代がどう変わろうと、お前達はきっと大丈夫だ」


    桐生の不器用で、けれど海のように深い激励。

    力丸は目頭が熱くなるのを感じながら、深く、深く頭を下げた。


    「……はい! ありがとうございます、桐生さん!!」


    伝説の龍から、若き極道へ受け継がれる「仁義」の心。

    邪羽帝町の夜空の下、世代を超えた男たちの静かな誓いが交わされていた。

  • 25ポチェモブ26/03/04(水) 23:51:40

    ムフフ…今日はここまで。
    明日明後日はちょっと早めに始めてやねぇ…サブストーリー二本目と本編を進めるのも上手いでッ

  • 26二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 00:51:25

    オツカレーッ なんかポチェモブの個人的なシリーズレビューが混じってる気がするのォ…

  • 27二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 02:42:27

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 08:09:31

    >>15

    (二人は楽しんでるから)まぁええやろ

  • 29二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 08:39:21

    楽しみにしてるのん

  • 30二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 16:16:23

    桐生ちゃんにとってのポケサーみたいな癒しが残りのサブストーリーにあるのかどうかが気になってるのが俺なんだよね

  • 31ポチェモブ26/03/05(木) 20:57:02

    それじゃそろそろサブストーリー2人目を投下するのんゴロンヤメロオオオ

    時系列的には二章の冒頭辺りッスね

    完全人力かつ途中のダイスの選択肢はリアルタイムで書くからのんびり見てほしいっス


    >>30

    (そういう息抜きみたいなのもアリだな…あとで作ろ。)

  • 32ポチェモブ26/03/05(木) 21:01:39

    これはユースケが調査の息抜きを兼ねて神楽耶の遊びに付き合っていた時の出来事…


    「アーユレディゴー♪」


    「ヘイ!」


    「走り出そう♪」


    「フッフー!」


    「取り急ぎさぁスタート、ですわ!」


    「L.O.V.E.LOVELY!カグヤ!」

  • 33ポチェモブ26/03/05(木) 21:05:09

    『押してみよう〜♪私は〜♪』


    「「「カグヤはッ!?」」」


    『こんなんじゃないはず〜♪』


    「「「ハイ!ハイ!ハイハイハイ!P.R.E.T.T.Y.プリティーカグヤ!イェーイ!」」」

  • 34ポチェモブ26/03/05(木) 21:07:26

    ____________「今日はとっても楽しかったです!ユースケさんも合いの手ありがとうございました♪」


    「おいユースケ!お前中々やるじゃねーか!俺とカシラの合いの手にあそこまで合わせられるなんて…エグすぎるぜ!」


    「やるなユースケ…俺とボビーの勃起に合わせて見事な勃起をカグヤに見せつけていた…素晴らしいぞ。」


    「褒めてくれるのは嬉しいが…その表現だと俺達がド変態に思われるから今すぐ止めろ馬鹿。」

  • 35ポチェモブ26/03/05(木) 21:10:06

    「でも本当に初めてとは思えませんでしたわ、もしかして経験があるのですか?」


    「まぁな、ふうぞ…キャバクラのアフターとかで嬢と一緒にカラオケとかに行くからそれで身についただけだ。」


    「はっはあー…、英雄色を好むと言いますものね。……ですが、…事件の調査もお忙しい中、お付き合い頂いて良かったのですか?」


    「今ちょうど手詰まり気味だったからな、気分転換にもなって俺も楽しかったから気にすんな。」

  • 36ポチェモブ26/03/05(木) 21:13:48

    「しかし…中々情報が集まらないのは中々つらいものがあるな。……まてよ?確か力丸がこの町の何でも知っている情報通が居たと言っていたような…」


    「俺も聞いたことがあるぜ!ただ名前はど忘れしちまったが…」


    「私も聞いたことありますわ、確か銀…銀ナントカ?さんだったような?」

  • 37ポチェモブ26/03/05(木) 21:15:19

    「おいおい全員うろ覚えかよ、銀なんとか…町の情報通でそんな名前の奴そう多くは…ん?」

    ユースケが呆れたように笑った次の瞬間、一行の目にとある看板が飛び込んできた

    「「「「……………銀……」」」」

    サブストーリー2「うろ覚えの事はちゃんと調べたほうが良い」

  • 38二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 21:19:20

    笑ってしまう
    確かに情報繋がりやけど…

  • 39ポチェモブ26/03/05(木) 21:19:29

    【高音質】俺も、もうジャンプ卒業しなきゃいけねぇ歳だよなぁ

    『あー暇だなマジで、なんでこんな時に限って新八も神楽も映画なんぞ見に行ってんだ。どーせこんなこんな時間に客なんて来ねーし早めに閉めてパチンコでも行くか…ん?』


    万事屋銀ちゃんの事務所ソファー、そこで寝っ転がりながらジャンプを見るのはこのよろず屋の店主?である坂田銀時。

    本来ならあと2人よろず屋の仲間がいるが出かけているようで、閑古鳥が鳴いている店内で1人依頼が来るのを待っていた。


    時刻は夕方、流石にこの時間帯に駆け込みでやってくる依頼者は居ないはずと、本日閉店の看板を下げて出かけようとしたが、階段を上がって来る音が聞こえる。

  • 40ポチェモブ26/03/05(木) 21:22:00

    「おーい、まだ空いてるか?誰かいんのか?」


    『誰もいないよ〜(裏声)』


    「まぁ、それは残念ですわ…ユースケさん、日を改めましょう?」


    「そうだな…ってバカ。声が返ってきたらいるに決まってるじゃねーか。居留守使ってんじゃねーよ!」

  • 41ポチェモブ26/03/05(木) 21:24:13

    『チッ…いやー悪い悪い、閉店間際に買い物しに来る奴ってちょっとモラルねーな…って思うだろ?それと同じ気分だったんだ。』


    「………外の看板の営業時刻を見る限り、閉店まであと2時間は余裕であるが…」


    『ささっ!時間もたっぷりあるしゆっくり話を聞くぜ?なんか飲むか?お茶?粗茶?グリーンティー?』


    「コイツ中々適当な野郎だな…」

  • 42ポチェモブ26/03/05(木) 21:27:51

    __________________


    『へぇ…弟さんを殺った犯人探しの為に、それと関係してそうな万魔殿とクスリの情報を探してると。』


    「ああ、こいつらが言うには銀が付く情報通…よろず屋ってのは何でも屋だろ?そりゃ町について詳しいよな。」


    「銀の付く人なんて早々この町にいらっしゃらないですもの!きっとこのお方がそうですわ!」


    「ウム…口に出した瞬間にこの店の看板が見えたからな、これもきっと運命に違いない」


    「しかも料金も随分安いんだな!裏社会じゃこんな値段ポンと払えちまうぜ!」

  • 43ポチェモブ26/03/05(木) 21:30:15

    (ヤッバ〜………この人達なんか勘違いしてるよ。銀の付く情報通って…あれこの前新八がなんか銀狼?とかいうハッカーみたいなのがどっかのネカフェをアジトにしてるって言ってたな…多分それだろ。つーか4人もいるなら1人くらいなんか違うな…って気がつくだろ普通!)


    銀時は焦っていた。

    コイツらは俺を銀狼ってハッカーと勘違いしている


    まぁそれだけなら違いますよ一言告げて帰ってもらえば良いのだが、ヒゲのモジャモジャ頭と呑気なお嬢様はともかく…この屈強な熊みたいな男とボビー・オロゴンのそっくりさんは恐らくヤーさんだ。

  • 44二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 21:30:28

    しれっと純愛地獄変の風俗マニアとユースケが同一人物って事になってて笑ってしまう

  • 45ポチェモブ26/03/05(木) 21:33:17

    下手に機嫌を損ねたら東京湾に沈められて銀さんの死体は魚や蟹に食われて内臓がほとんどなかったらしい…なんてことになりかねない


    (だがあの依頼料!!30…いや50万は硬いな。新八も神楽もいない今なら丸ごと懐に入れられるチャンス…こりゃ何とか乗り切って貰うほかねぇだろ!)


    >>44

    (最初のサブストーリー案の一つが風俗マニアの一面もあるユースケがジャワティ町で悪徳風俗を掴まされる…っていうのを考えていたんだよね。)

  • 46ポチェモブ26/03/05(木) 21:35:14

    『そ、そうだな?情報といえば俺、俺といえば情報だっペやなぁ?ただちょっと今は機材が壊れてて、俺の頭の中にある情報しか喋れないんだけど…』


    「なんだよこんな時に限って…まぁ仕方ないか。それじゃやっぱり日を改めて…」


    『待て待て待て待て!!!せっかく来てもらったんだからなんか聞いてけよ!?依頼金も前金ってことでさ、機材の修理費とかにもあてないとだし!?』

  • 47ポチェモブ26/03/05(木) 21:37:31

    「まぁ、それなら確かにこれは前金としてお支払いしたほうがよさそうですね。」


    『そ、そうそう…なんかその事件以外で聞きたいこととかねーのか?そこのモジャモジャ兄貴以外でなんか平和なこととか。』


    「………なくはないが…」


    「俺はあるぜ!せっかくなら聞いていいか谷垣の兄貴!」


    「なら私も一つ聞いてみたいことが…!」

  • 48ポチェモブ26/03/05(木) 21:39:26

    (まぁせっかく来たんだし、こいつの実力を見る為にも試しに誰かのリクエストを聞いてもらうか…?)


    1 谷垣の聞きたいこと

    2 ボビーの聞きたいこと

    3 神楽耶の聞きたいこと


    dice1d3=2 (2)

  • 49ポチェモブ26/03/05(木) 21:42:38

    「…じゃあボビー、お前が知りたいことを聞いてみたらどうだ?」


    「いいのかよユースケ!FOO!」


    (一番ヤバそうな奴に当たってしまった…一番キメれるドラッグってなんだ?なんて聞かれたらどうするか…俺的には練乳ぶっかけたパフェだけど)

  • 50ポチェモブ26/03/05(木) 21:46:40

    「俺行きつけのキャバクラでオキニの嬢と今度アフターデートすることになったんだがよ、俺はデートなんてしたことがねぇからどこに行けばいいか迷ってんだ。ジャワティ町でおすすめのデートスポットとかねぇのか?」


    「まぁ、ボビーさんも隅に置けませんわね」


    『んー…まぁベタだが映画館とかどうだ?値段もそれなりに安く済むし、時間もある程度担保されるから満足感とかはあると思うが…』

  • 51二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 21:48:36

    なんや銀魂本編にありそうな会話シーンやのォ

  • 52ポチェモブ26/03/05(木) 21:53:00

    「映画かぁ、俺そういうのに疎いから何を見れば良いのかわかんねぇんだよな。嬢の方もそこまで詳しくないから気楽に見れるような奴がいいんだが…」


    『それならちょうど俺の知り合いが見に行ってる大人気アニメの映画版『新劇場版金魂・吉原大炎上』はどうだ?』


    待たせたなァ!『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』本予告解禁|2026年2月13日(金)公開

    「おい、なんか流れてるぞ…」

  • 53二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 21:55:35

    >>46

    情報の銀吉やないけーっ

  • 54ポチェモブ26/03/05(木) 21:55:52

    『原作史上最も熱い珠玉の名エピソード・吉原炎上篇を完全新作アニメとして映画化!法の力が及ばない巨大な地下遊郭都市・吉原桃源郷。欲望渦巻く陽の当たらない常夜の街。江戸で何でも屋=万事屋を営む坂田金時は、スリで生計を立てる孤児・晴太と出会った。晴太は生き別れた母を探しているという。そして吉原トップの花魁・日輪が母かもしれないと。吉原桃源郷の花魁達は夜王・鳳仙の支配下にある。鳳仙は戦闘民族・夜兎族の中でも圧倒的な強さを誇り、吉原の利権をすべて掌握し、莫大な金と権力を欲しいままにしていた。「一目でいいから母ちゃんに会いたい」。少年の小さな願いを叶えるために、金時と仲間達が動き出す。その絆は、巨大な闇を照らし出すことができるのか。…っていうストーリーらしいぜ。』


    「おいおいなんだその説明口調は、明らかに原稿みたいなの読んでるだろうが」

  • 55二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 21:58:03

    連載続いてたら本当にやりそうなステマで笑ってしまう

  • 56ポチェモブ26/03/05(木) 21:59:57

    「アニメの総集編とは違うのか?テレビで放送した奴を継ぎ合わせたとかよくあるだろ?」


    「原作では描かれなかったエピソードやシーンも追加して描かれており、作画も完全新規に描かれたものらしいな。勿論金魂らしいギャグと人情、熱いアクションが描かれた老若男女にオススメできる活劇らしいぜ。」


    「なんで観に行ってないのにそんな詳しいんだお前は…」

  • 57二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 22:03:49

    ステマを超えたステマ

  • 58ポチェモブ26/03/05(木) 22:04:00

    SUPER BEAVER「燦然」MV (『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』主題歌)

    『主題歌はロックバンド「SUPER BEAVER」が主題歌を担当、金魂らしい熱く心を揺さぶるロックナンバーになってるらしいな。現在大ヒット公開中の『新劇場版金魂・吉原大炎上』是非劇場でご覧ください。坂田銀時でした。』


    「こりゃ見に行かなきゃ損だな!ありがとよ!」


    (なんか都合よく宣伝に使われた気がするな…)

  • 59ポチェモブ26/03/05(木) 22:05:30

    (………本当にこいつ情報屋なのか?何か適当言ってるように見えるぜ…目も死んだ魚みたいだし)


    (やべぇ…流石にボロが出ちまったか…?)


    「あんた…もしかして情報屋じゃなくて…」

  • 60ポチェモブ26/03/05(木) 22:08:35

    「おいコラァ!居るんだろババァ!出てこいッ!」


    「ん…?なんだか外が騒がしいな。」


    「おいおいなんだあのチンピラ達は?銃やら刀やら持って野蛮だぜ!」


    (ガトリングガンを持ってるボビーさんに言われても説得力がないですわね…)

  • 61ポチェモブ26/03/05(木) 22:10:52

    『アイツら…確かババァの店で暴れてたチンピラか。たまの奴に叩き出された腹いせに仲間連れて来やがったな。』


    「ちっ…こういう時に邪魔が入ったな。待ってろ俺がちょっと蹴散らして…」


    『待てよ、これは俺の身内の問題だ。客のあんたらに迷惑はかけられんねーよ。』


    銀時は気だるそうに立ち上がるも、その目は先程までのやる気のない目つきから変わっていた。

    立てかけてあった『洞爺湖』と書かれた木刀を手に取るとそのまま窓を空けて一階に飛び降りる。

  • 62ポチェモブ26/03/05(木) 22:13:25

    「…!あの男…急に雰囲気が変わったな…まるで別人だ。」


    「んだぁ?この天パ野郎…」


    『…………ちょっと待って、やっぱり普通に階段使えばよかったわ…脚痛ぇ〜…』

  • 63ポチェモブ26/03/05(木) 22:16:28

    「テメェこの店のババアの知り合いか、ババアとあのクソロボットを出せば半殺しで許してやるぜ?」


    『ババア達はお前らとのアフターはお断りだとよ、それにお前ら放っておいて店を荒らされたらどやされるのは俺なんだからな?』


    「なんだぁ?この町でヒーロー気取りかよ。大人しく黙ってりゃ怪我しないで済むのによぉ!」


    『ヒーローだったらこんなボロスナックの上に住んでねーよバカヤロー。俺はただ受けた恩を忘れねぇ…バカな侍だコノヤロー!』

  • 64ポチェモブ26/03/05(木) 22:19:26

    「………へっ、馬鹿で面白い奴だなあいつ。谷垣、ボビー、準備はできてるか?」


    「ヒャハハ!あれだけのチンピラ共を見れば俺のバルカンもぶっ放したいって言ってるぜ!」


    「奴の目の中に熱く燃える侍の魂を見た…俺も勃起さぜるえないな!」


    「そうこなくっちゃな、神楽耶!そこでお茶菓子でも食って待ってな!」


    「はい!不当な輩はとっちめてください!」

  • 65ポチェモブ26/03/05(木) 22:22:29

    ユースケ達も銀時の下に向かい、チンピラ達と相対する


    『おいおい、ここはDOSEの曲でも流しながら俺が無双する見せ場じゃねーのかよ。まっ…手間が省けるのは大歓迎だけどな。』


    「流石にこの人数相手は骨が折れるだろ?客の俺達がよろず屋を手伝うなんて…バカみてぇな話だがな!」


    「ちっ…ゾロゾロ出てきやがって…こいつら全員皆殺しだぁっ!」


    vsたちの悪い男たち

  • 66ポチェモブ26/03/05(木) 22:28:09

    DOES 『バクチ・ダンサー(映画「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」主題歌)』

    この曲が流れる中野蛮人達は倒されたことにしてください)


    「つ…強すぎる…なんだよこの天パとモジャモジャは…!」


    『ジャワティー町で一番、バカなよろず屋とその客だコノヤロー。警察が来るまでおねんねしてな』バキッ


    ユースケ達と銀時の連携によって男達は倒され、野次馬が通報しやって来た警察によって連行された。

  • 67ポチェモブ26/03/05(木) 22:31:00

    『あー…なんつーかその…悪いな。色々手伝わせてもらったし、その…』


    「気にすんな。元はといえば俺達の馬鹿な勘違いだからな。それに…ああやって損得抜きにクズどもに立ち向かう奴は、放っておけねぇよ。」


    『………ありがとよ』

  • 68ポチェモブ26/03/05(木) 22:33:24

    「では、私たちも失礼しますわ。これは…今回の情報のお金です。」


    『ん?いやいや流石に受け取れねぇよ…あんたらを騙そうとしたようなもんだし。』


    「いや、俺達からの気持ちみたいなものだ、まぁ今後色々大変だとは思うが…」


    『???大変って何が…』


    「よし!そろそろ帰るか、な?組長が待ってるだろ?」

  • 69ポチェモブ26/03/05(木) 22:35:32

    『おいちょっと待てよ、なんかもうちょいお互いを認め合ったりとか俺の過去話みたいなの聞く流れじゃないの?なんか巻こうとしてない!?』


    「それじゃ!」


    『速っ!?あいつらダッシュで行きやがった!?何なんだよ…まぁ金は貰えたから良いとするが…ん…なんだこの紙?』


    何故か足早にその場から去っていくユースケ達を見送り、神楽耶から貰ったパンパンの封筒とお金を見て頬を緩ませる銀時

    しかし封筒には谷垣の書いた手紙が入っていた。

  • 70ポチェモブ26/03/05(木) 22:38:02

    「店の修理代は恐らくこれで足りると思う、お登勢さんとやらへの説明はそちらで頼む」


    『………まさか…』


    銀時が慌ててスナックお登勢を見ると、そこはボビーの放ったバルカンで蜂の巣にされたスナックの姿があった。


    この封筒のお金も恐らく殆どが修繕費に充てられることに気づき、銀時は絶叫した


    『……………これ俺がババアに説教されるだけじゃねぇかァァァァァァァ!!!』

  • 71ポチェモブ26/03/05(木) 22:40:19

    (この町にまさかあんな馬鹿な侍がいるとはな…まぁくすぶってるように見えてしっかり熱い魂を持ってる面白いやつだった)


    (…………まぁ、暫くは顔を出さないほうが良さそうだが…)


    (それにしても、結局銀なんとかってのは誰だったんだろうな…?)









    『………へっくしゅん。』



    サブストーリー2「うろ覚えの事はちゃんと調べたほうが良い」END

  • 72ポチェモブ26/03/05(木) 22:44:20

    …で、サブストーリー2本目を終えたのが俺!
    銀魂はアニメ版と漫画を軽くしか読んでない尾崎健太郎よ。
    まぁ割とルール無用なギャグ漫画のキャラだし動かしやすかったからバランスは取れてるんだけどね。
    内海以外の残りのサブストキャラ全く知らないけどどないする?まぁキャラシートやら自主的に学べばええやろ。

    本当は三章の続きをやろうと思ったけど思ったより疲れたから今日は寝る…周師匠だ。

  • 73二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 22:46:54

    銀さん巻き込まれ損やんけーっ

  • 74二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 22:53:59

    今までちゃんと読めてなかったけどおもしれーよ

  • 75二次元好きの匿名さん26/03/05(木) 23:19:39

    オツカレーッ 俺も銀魂知らないけどおもしれーよ

  • 76二次元好きの匿名さん26/03/06(金) 02:30:19

    保守るっえっ

  • 77二次元好きの匿名さん26/03/06(金) 08:31:21

    保守

  • 78二次元好きの匿名さん26/03/06(金) 18:05:33

    保守ッ

  • 79ポチェモブ26/03/06(金) 21:45:28

    保守あざーすガシッ
    そろそろ本編を再開するのんゴロンヤメロオオオ
    他のロワを見つつ♡ポチポチして欲しい…それが僕です。

  • 80ポチェモブ26/03/06(金) 21:48:08

    ――同時刻。邪羽帝町の反対側、青葉連合直参『万魔殿』の事務所。

    「……ふーん。やっぱり、そっちに行ったんだ」

    若頭の花火は、アンティーク調のソファに寝転がりながら、スマートフォン越しに『何者か』からの報告を聞いていた。

    通話を切り、花火はペロリと赤い唇を舐める。その瞳には、無邪気な子供が新しいおもちゃを見つけた時のような、底なしの暗い愉悦が浮かんでいた。


    「ユーちゃんたち、アニマン町の『根花』のカジノに潜り込んだってさ。……ふふっ、お利口さんなワンちゃんだね。ちゃんと匂いを嗅ぎつけてる」

    花火が指を鳴らすと、控えていた万魔殿の凶悪な組員たちが一斉に頭を下げた。

    「さあ、みんなでお出かけしよっか。アニマン町に少しだけ『火』をつけて、舞台を面白くしてきてよ。……最高に血みどろなパーティーの始まりだよ」

  • 81ポチェモブ26/03/06(金) 21:51:12

    様々なアジア言語の怒号と笑い声が飛び交い、怪しいネオンが毒々しく瞬く邪羽帝町の東区画。

    かつての九龍城砦を彷彿とさせる、違法増築を繰り返した巨大で複雑な雑居ビル群――『亜仁満町(アニマンちょう)』。


    その奥深くに、中華マフィア『根花(ネカ)』が経営する巨大な違法カジノが存在していた。


    「……チッ。首元が窮屈で仕方ねえぜ」


    カジノの絢爛豪華なフロアに、不機嫌そうにネクタイを緩める男がいた。

    仕立ての良い高級スーツに身を包み、前髪をオールバックに撫で付けたユースケだ。その後ろには、はち切れんばかりの筋肉を無理やりスーツに押し込んだ谷垣と、マフィアの正装がやけに様になっているボビーが続いている。

  • 82ポチェモブ26/03/06(金) 21:53:32

    『ユースケ様、ネクタイが曲がってますわよ。もっと堂々と歩いてくださいませ!』


    インカムから、離れたアジトでモニタリングしている神楽耶の叱咤が飛ぶ。


    『……俺は顔が割れすぎてるからな。サポートは俺と神楽耶で引き受ける。絶対に尻尾を出すなよ』


    力丸の冷静な声に、ユースケは「分かってるよ」と小さく呟いた。

  • 83ポチェモブ26/03/06(金) 21:57:15

    フロアの喧騒の中、ユースケのインカムに別の周波数から低い声が響く。

    先行してカジノに潜入していた桐生一馬だ。


    『……大道寺の伝手を使っても、俺ですら「根花」のトップには直接会えたことがない。奴らは用心深く、VIPルームの奥から決して出てこないからな』


    桐生の声に、同じく潜入中の銀狼の軽い声が重なる。


    『つまり、手っ取り早くボスの気を引くには、このフロアで思いっきり目立って、カジノ側からVIPルームに「ご招待」されるくらい荒稼ぎするしかないってこと。頑張ってー』


    「荒稼ぎ、ね。……おい、お前ら。なら派手にやるぞ」


    ユースケの合図で、三人はそれぞれカジノのテーブルへと散った。

  • 84ポチェモブ26/03/06(金) 22:00:30

    「ヒャハハハ! ここからここまで、全部赤に賭けるぜぇッ! 俺の弾丸(チップ)の雨を降らせてやる!」


    ボビーはルーレットのテーブルで、マフィア仕込みの豪快な賭けっぷりで周囲の客の注目を一気に集める。



    一方、ユースケはブラックジャックのテーブルに座り、鋭い眼光でディーラーを射抜いていた。



    「おいおい、カードを配る手が震えてんぞ? 手札が透けて見えてるんじゃねえのか?」


    ディーラーの僅かな筋肉の収縮や視線の動きから『イカサマ』の気配を読み取り、ヒグチ流の動体視力で堅実に、そして着実にチップの山を築き上げていく。

  • 85二次元好きの匿名さん26/03/06(金) 22:04:05

    なんや今までの流れからするとアーソンあたりとボボパンする感じになりそうゆのぉ

  • 86ポチェモブ26/03/06(金) 22:04:34

    だが、この日カジノで最も異彩を放っていたのは、他でもない谷垣源次郎だった。


    「……風が、泣いているな」


    ダイスを使う『大小(シックボー)』のテーブル。谷垣は目を閉じ、研ぎ澄まされたマタギの感覚で、ディーラーが振るカップの中のダイスの音が微かに空気を震わせる「気配」を読んでいた。


    「山の獣の息吹に比べれば、この程度のイカサマの気配など……容易く読める。俺の勘は、今まさに、猛烈に勃起しているッ!!」


    谷垣の野生の勘が冴え渡り、あり得ない確率の連勝を記録。ディーラーの顔面が蒼白になり、周囲の客からは割れんばかりの歓声が上がった。

  • 87ポチェモブ26/03/06(金) 22:10:13

    三人の大立ち回りで、カジノのフロアは完全に彼らの独壇場となっていた。

    そこへ、騒ぎを聞きつけたのか、白衣を羽織った気品のある女性が静かな足取りで現れた。根花の幹部、ルアン・メェイだ。


    「……随分と、ツキに恵まれたお客様たちですね」


    ルアンの冷たく、すべてを見透かすような視線がユースケたちを舐めるように動く。


    「これほどの腕前、一般フロアでは退屈でしょう。よろしければ、上層の『VIPルーム』へご案内いたします。……我が根花のボスも、貴方たちのような『面白い客人』にお会いしたがっていますので」


    (……かかったぜ)


    ユースケ達は視線を交わし、不敵な笑みを浮かべてルアンの後を追った。


    >>85

  • 88ポチェモブ26/03/06(金) 22:15:58

    カジノの奥深く、最上階へと続く専用エレベーターへと向かう道中。

    すれ違いざまに、バニーガールの衣装を着た小柄なウェイトレスが、ユースケの肩にわざとらしくぶつかった。


    「あっ、失礼いたしましたぁ♡」

    「……おっと、気をつけるこったな」


    一瞬の接触。ユースケのスーツのポケットに、冷たい小さな金属片が滑り込んだ。変装した銀狼だ。


    『(……それ、私の特製ハッキングツール。VIPルームに入ったら、データが抜けそうなメインサーバーか端末にこっそり設置してね)』


    インカム越しの銀狼の指示に、ユースケは無言で頷き、エレベーターに乗り込んだ。


    (一瞬バニーガールのコスプレした銀狼の画像が公式でもないか探したけど見つからなかった…周師匠だ。)

  • 89ポチェモブ26/03/06(金) 22:19:33

    重厚な機械音と共に、最上階の扉が静かに開く。

    そこに広がっていたのは、下層の喧騒が嘘のような、静寂と極彩色の豪華絢爛な空間だった。

    巨大な円卓。

    その最奥で、豪奢なチャイナドレスに豊満な肢体を包み、長い桃色の髪を揺らす妖艶な美女が、煙管を吹かして彼らを待ち受けていた。

    傍らには、無言で殺気を放つアーソンの姿もある。


    「……ようこそ。よくここまで辿り着いたわね、愛らしい迷い犬たち」

    根花のトップ、寧華平(ネイ・カピン)が、蠱惑的な唇を吊り上げて微笑んだ。

  • 90二次元好きの匿名さん26/03/06(金) 22:20:59

    てめえっ クソネカピンっ

  • 91ポチェモブ26/03/06(金) 22:25:35

    絢爛豪華な調度品で飾られた『根花』のVIPルーム。

    下層の喧騒が嘘のような静寂の中、最高級の酒と葉巻の香りが漂っている。


    「どうぞ、おくつろぎくださいませ」


    チャイナドレスのスリットから艶かしい脚を覗かせた美女たちが、甲斐甲斐しくグラスに酒を注いでいく。

    丁重なもてなしを受けながらも、ユースケたちは一切の油断を見せずに部屋の構造を脳裏に焼き付けていた。


    (……どこだ。銀狼から預かったハッキングツールを仕掛ける『メインサーバー』か『端末』は……この部屋から出れば見つかるか?)


    ユースケはポケットの中の冷たい金属片に触れながら、鋭い視線を巡らせる。



    >>90

    あかんやん、管理人と長い桃色の髪を揺らす妖艶な美女ネイ・カピンを一緒にしたら

    アーソンも悲しむで?

  • 92ポチェモブ26/03/06(金) 22:28:42

    そんな彼らの牽制をよそに、部屋の中央に設置されたカジノテーブルでは、白衣の幹部ルアン・メェイが静かにトランプのデックを切っていた。


    「……本番が始まるまでの余興を、どうかお楽しみください」


    意味深な言葉と共に、ルアンがカードを配る。

    対面には、窮屈そうにスーツを着た谷垣とボビーが座っていた。


    「余興たぁ、舐められたモンだぜ! 俺のフルハウスでそのすまし顔を吹っ飛ばしてやる!」


    「……山の動物たちと比べれば、お前のポーカーフェイスなど容易く読める。俺のインディアンポーカーは今、猛烈に勃起しているぞ!」


    「……谷垣の兄貴、これ普通のポーカーだぜ」


    緊張感があるのかないのか分からない二人の相手をルアンに任せ、ユースケは部屋の最奥、一段高くなった豪奢なソファへと歩み寄った。

  • 93ポチェモブ26/03/06(金) 22:32:00

    「……よく来たわね、樋口ユースケ」

    紫煙をくゆらせながら、根花のトップである寧華平(ネイ・カピン)が妖艶に微笑む。

    「邪羽帝町にやってきてからの貴方の活躍、すべて見せてもらっていたわ。万魔殿の藤田を退け、闘神のギレーヌと渡り合い、果てはあの堂島の龍にまで牙を剥くとはね。……とても野蛮で、美しい生き様よ」


    「褒め言葉として受け取っといてやるよ」


    ユースケは勧められたソファには座らず、ポケットに手を突っ込んだまま不敵にネイを見下ろした。

  • 94ポチェモブ26/03/06(金) 22:35:14

    「だが、俺はテメェのペットになるためにここに来たんじゃねえ。……この街でコソコソと『NTS』をバラ撒いてる黒幕について、知ってること聞かせてもらおうか」


    あえて挑発的な態度を取るユースケ。

    その瞬間、ネイの後ろに控えていたアーソンの顔色が変わった。


    「……下郎が。ネイ=サンに向かって、その無礼な口の利き方……私の炎で灰になりたいようだな」


    アーソンが一歩前に出ただけで、部屋の空気がチリッと焦げるような殺気が膨れ上がる。

  • 95ポチェモブ26/03/06(金) 22:37:27

    「やめなさい、アーソン」


    ネイは煙管を置き、コロコロと鈴を転がすように笑った。


    「ふふっ、いいわ。その怯えを知らない瞳……とても面白い男ね、気に入ったわ」


    ネイは立ち上がると、ユースケの首元にスッと手を伸ばし、乱暴に緩められていたネクタイを直すような仕草を見せた。

    その甘い香りにユースケが一瞬顔をしかめた、次の瞬間。

  • 96ポチェモブ26/03/06(金) 22:39:07

    「ねえ、一緒にカラオケしましょうか?」



























    「…………は?」

  • 97ポチェモブ26/03/06(金) 22:44:32

    ユースケは自分の耳を疑った。


    「アーソン、いつものお願いね」


    「アッハイ。……機材の準備は整っております、ネイ=サン」


    アーソンが恭しく一礼して壁のスイッチを押すと、VIPルームの奥にあった巨大なスクリーンが作動し、ミラーボールが煌びやかな光を放ち始めた。なんと、部屋の奥には超高級なカラオケステージが隠されていたのだ。


    軽快なイントロが流れ出す。

    曲目は、往年の名曲アイドルソング『KONNANじゃないっ!』。

    KONNANじゃないっ!

    「あのユメも〜アコガレも〜♪」

    マイクを両手で握りしめ、先ほどの妖艶なマフィアのボスという顔を完全に投げ捨て、信じられないほどキュートな声と振り付けで歌い出すネイ。

  • 98二次元好きの匿名さん26/03/06(金) 22:45:19

    えっ 邪悪なネカピンシリーズじゃなかったんですか?

  • 99二次元好きの匿名さん26/03/06(金) 22:48:04

    なっなんだあっ

  • 100ポチェモブ26/03/06(金) 22:49:52

    「(ワザマエ! ワザマエ!)」


    そしてあろうことか、あの殺気立っていたアーソンが、タンバリンを完璧なリズムで叩きながら、野太い声で情熱的な合いの手を入れ始めたのだ。


    「♪信じてみよう〜 わたしは……(イヤーッ!)(グワーッ!!)」


    「♪〜KO N NA N じゃ ないっ!!(Wasshoi!!)はず〜♪(Wasshoi!)」

  • 101ポチェモブ26/03/06(金) 22:53:24

    「……………………」


    ポーカーをしていた谷垣とボビーの手から、パラリとカードが落ちる。

    ユースケは完全に思考が停止し、口を半開きにしてステージを見上げていた。


    『……おい。俺はいったい、何を見せられているんだ?』


    インカムの向こう側で、神楽耶と共にモニタリングしていた力丸の震える声が響く。


    『え、なにこのカオスなイベント。私のデータにこんな隠しルート存在しないんだけど……』


    銀狼も呆然としている。

    ただ一人、桐生一馬だけは通信越しに深く息を吐き、どこか懐かしむような、あるいは遠い目をして呟いた。


    『……気にするな。極道の世界では、たまにこういうことが起こる。……合いの手のタイミングは、完璧だな』


    『いや桐生さん、感心してるとこ悪いけど絶対おかしいだろコレ!!』

  • 102ポチェモブ26/03/06(金) 22:55:56

    一曲を完璧に歌い上げ、息を弾ませながら満足げに微笑むネイと、やり切った漢の顔でタンバリンを置くアーソン。

    パラパラと、ルアンだけが業務的な拍手を送っている。


    「ふぅ、楽しかったわ。……さあ、次は貴方の番よ、ユースケ」


    ネイは上機嫌でステージから降りてくると、電子デンモク(選曲リモコン)をユースケの胸に押し付けた。


    「えっ……と……」


    殺し合いよりマシとはいえ、この狂った空気の中で一体何を歌えばいいのか。

    手渡されたデンモクの画面を見つめながら、ユースケは滝のような冷や汗を流し、絶望的な選曲に頭を抱えていた。

  • 103ポチェモブ26/03/06(金) 23:00:13

    手元のデンモクを睨みつけ、ユースケは滝のような冷や汗を流していた。


    (くそっ……こんなマフィアのど真ん中で、一体何を歌えってんだ!)


    数秒の沈黙の末、ユースケはヤケクソ気味に画面を強くタップした。選んだのは、自分が唯一まともに歌える十八番のバラード曲『ばかみたい』。

    ばかみたい (MINE Spec Edition)

    哀愁漂うイントロが流れ出す。

    ユースケはマイクを両手で握りしめ、目を固く閉じ、腹の底から絞り出すように熱唱し始めた。

    「♪〜だめだね……だめよ……だめなのよォ……っ!」


    極道もマフィアも関係ない。弟を失った悲哀と、慣れないスーツの窮屈さと、今のカオスな状況へのヤケクソ感が奇跡的な化学反応を起こし、その歌声には無駄に魂がこもっていた。

  • 104ポチェモブ26/03/06(金) 23:03:23

    「……おお。なんという魂を揺さぶる言霊。ユースケの熱き命の叫びに、俺の心も猛烈に勃起している……!」

    谷垣が腕を組み、密かに感動の涙を拭う。


    「ヒャハハハッ! なんだこれ! 真っ青な顔して失恋ソング歌ってやがる! 腹痛てぇ!!」

    ボビーはテーブルに突っ伏して笑い転げている。



    一方、カジノテーブルに座るルアンと、ネイの傍らに立つアーソンは、微動だにせず無言でその光景を見つめていた。

  • 105ポチェモブ26/03/06(金) 23:05:16

    『……うわぁ。なにこの昭和の香り漂うブーマー選曲。見てるこっちが共感性羞恥で死にそうなんだけど』


    インカム越しに銀狼が深い深いため息をつく。

    だが、別の通信回線からは、ひどく満足げな低い声が響いた。


    『……いや、良い選曲だ。……奴は、男の哀愁というものをよく分かっている』


    桐生一馬だけが、通信の向こうで深く頷き、目を閉じて密かに聴き入っていた。

  • 106二次元好きの匿名さん26/03/06(金) 23:06:53

    なにをやっとるんじゃあ

  • 107ポチェモブ26/03/06(金) 23:09:09

    「♪〜なんなのよ……、この涙……、ばかみたい……」


    どうにか一曲を歌い切り、肩で息をするユースケ。

    パチパチパチ、とネイが優雅に拍手を送った。


    「素晴らしいわ、ユースケ。とても情熱的で、胸を打つ歌声だったわ」


    「……褒め言葉はいい。さあ、歌ってやったんだ。約束通り、NTSや万魔殿、あの近藤バロック陽介との繋がりを洗いざらい吐いてもらおうか」


    ユースケが息を整え、鋭い眼光でネイを睨みつける。

  • 108ポチェモブ26/03/06(金) 23:11:33

    だが、ネイは煙管をふわりと揺らし、悪びれもせずに微笑んだ。

    「……繋がり? さあ、何のことかしら。私、そんな物騒なお話は何も知らないわ」


    「……あ?」

    ユースケの額に青筋が浮かぶ。

    「ふざけんじゃねえぞ!! こちとら命懸けでこんなピエロみたいな真似までしてやったんだ! 『知らない』で済むと思ってんのか!」


    激高したユースケが、テーブルを蹴り飛ばしてネイの胸倉を掴もうと踏み込んだ。

  • 109ポチェモブ26/03/06(金) 23:14:07

    だが、その手がネイに届くより早く、横から凄まじい熱波がユースケの顔面を掠めた。


    「――ネイ=サンに気安く触れるな、下郎」


    ボワァッ!

    アーソンが放った拳が、文字通り「炎」を纏ってユースケとネイの間を切り裂いたのだ。

    ユースケは咄嗟にバックステップを踏み、そのカトン・ジツの如き炎の拳を間一髪で躱す。


    「チッ……手品師の次は火吹き男かよ」


    「ふふっ。怒った顔も素敵ね」


    ネイはコロコロと笑い、アーソンの背中越しにユースケを見つめた。

  • 110ポチェモブ26/03/06(金) 23:17:48

    「いいわ。もし貴方が、私の可愛いアーソンを止められたなら……その時は、知っていることすべてを正直に答えてあげる」


    「……話が早くて助かるぜ」


    ユースケは首の骨を鳴らし、戦闘態勢に入った。

    窮屈なスーツのジャケットを乱暴に脱ぎ捨て、後ろにいる谷垣とボビーに向かってバサリと投げ渡す。

    「谷垣、ボビー。こいつは預かっておけ」


    そう言いながら、ジャケットに隠すようにして、ユースケは銀狼から受け取っていた小さな『ハッキングツール』を谷垣の手の中に滑り込ませた。

    「(……俺がこの火だるま野郎の相手をしてる間に、端末を探せ)」

    極小の声で囁かれた指示に、谷垣とボビーは表情を変えずに「ああ」とだけ短く応え、ジャケットを受け取って後ろへ下がった。


    「さあ、来いよ火吹き男。そのふざけたメンポごと、骨の髄までへし折ってやる」

  • 111ポチェモブ26/03/06(金) 23:25:05

    VIPルームの中央。

    ユースケはヒグチ流剛骨術の構えを取り、先手必勝とばかりに床を蹴った。

    瞬時にアーソンの懐へ潜り込み、顔面を打ち抜く強烈な右ストレートを放つ


    「遅い」


    だが、アーソンは重力に逆らうようにふわりと飛び上がり、あろうことか、突き出されたユースケの太い腕を足場にして、軽やかに後方へ宙返りをした。


    「なっ……!?」


    驚愕するユースケの視界に、空中で炎を纏うアーソンの姿が焼き付く。



    その瞬間、VIPルームの空間を焦がすように、殺戮者のニンジャがエントリーだ!


    Ogre Has Returned (KIWAMI ver.)

    根花 総統補佐

    アーソン

  • 112二次元好きの匿名さん26/03/06(金) 23:26:25

    絶妙にユースケでもどうにかなりそうレベルのニンジャなのは安価に恵まれた感がするッスね

  • 113ポチェモブ26/03/06(金) 23:29:21

    ユースケの太い腕を足場にし、重力を無視したような跳躍を見せたアーソン。

    空中で身を翻し、音もなくユースケの背後へと着地する。


    「……ふざけた動きしやがる。ニンジャか、テメェは」


    「…… 私はただの、ネイ=サンに仕える忠実な炎に過ぎない。イヤーッ!」


    アーソンの裂帛の気合いと共に、その両拳からボワァッ! と激しい炎が吹き上がる。

    炎を纏った変幻自在でトリッキーな『カラテ』の連撃。ユースケはステップで躱そうとするが、アーソンの動きは常人の骨格構造を無視しているかのように身軽で、予測不可能な軌道から拳が飛んでくる。



    >>112

    (えっ、アーソンってそんな強くないんですか)

  • 114ポチェモブ26/03/06(金) 23:32:36

    「チィッ……!」

    ユースケがガードを固めても、拳に纏わりつく『カトン・ジツ』の熱波がスーツの袖を焦がし、ジワジワと皮膚を焼き焦がしていく。

    (クソッ、まともに打ち合ったら、こっちが丸焼きにされるだけで分が悪いぜ……!)


    ユースケは一瞬で戦術を切り替えた。

    自ら攻め込むのをやめ、完全に『カウンター』狙いの構えへと移行する。

    アーソンが炎のカラテを放ってきた瞬間、ギリギリでスウェーして空振りを誘い、素早いフェイントを織り交ぜたコンビネーションパンチを叩き込む。

  • 115ポチェモブ26/03/06(金) 23:34:35

    「そこだッ!」


    「……浅い」


    だが、アーソンは炎の推進力を利用したような奇妙な体捌きで致命傷を避け、再び距離を取る。

    炎の猛攻と、それを紙一重で見切る剛骨術のカウンター。両者の実力は拮抗し、息の詰まるような膠着状態がVIPルームの中央で続いていた。

  • 116ポチェモブ26/03/06(金) 23:37:03

    一方、その激闘のすぐ傍らで。

    もう一つの密かな「戦い」が始まっていた。


    「ヘッヘヘェ……なぁ、お高く止まってる白衣のお姉さんよぉ」


    ボビーが下品な笑いを浮かべながら、ディーラー役のルアン・メェイに向かってわざとらしく身を乗り出した。

    「そんな難しい顔してカード配ってねえで、俺と一緒に火遊びしねえか? その白衣の下がどうなってんのか、俺のバルカンが気になって仕方ねえんだわ。ヒャハハハ!」


    露骨でセクハラじみた言葉と、大げさな身振り手振り。

    カジノの黒服たちが一斉に殺気を放ち、ルアンも氷のように冷え切った、ゴミを見るような視線をボビーに向けた。


    「……不愉快ですね。あなたのその粗悪な遺伝子、ホルマリン漬けにして差し上げましょうか」


    「おっとぉ、怖い怖い! でもそういう冷たい目、嫌いじゃねえぜ!」


    ルアンと護衛の黒服たちの注意が、完全に騒ぎを起こすボビーへと釘付けになった。

  • 117ポチェモブ26/03/06(金) 23:39:16

    (……よくやった、ボビー)


    そのほんの数秒の「死角」。

    谷垣は、山で獲物を狙うマタギの如く完全に気配を消し、誰にも気づかれることなくVIPルームの奥へと続く通路に滑り込んでいた。


    『……そのまま真っ直ぐ。突き当たりを左に曲がった先が、メインのサーバールームだよ』


    インカムから聞こえる銀狼の的確なナビゲーションに従い、谷垣は音もなく電子ロックの掛かった扉の前へ辿り着く。

    銀狼が遠隔操作でロックを解除し、谷垣は薄暗いサーバールームへと侵入した。

    無数のサーバーラックが青白い光を放ち、低い駆動音を立てている。

  • 118ポチェモブ26/03/06(金) 23:42:22

    「銀狼、端末を見つけた。これをどうすればいい?」

    谷垣はユースケから受け取っていた小さな金属片――ハッキングツールを、メイン端末のポートへと慎重に差し込んだ。


    『オッケー、アクセス確認。……うわ、流石にマフィアのメインサーバーだけあって、プロテクトがガチガチだね。いかにも怪しいデータ、一番奥の領域に隠されてる』


    銀狼のタイピング音が、インカム越しに激しく鳴り響く。

    「どれくらいかかる?」


    『私のチートツールをフル稼働させても……完全にロックをぶち破るまで、あと「5分」は必要』


    「……5分、か」

    谷垣は暗いサーバールームの中で、壁の向こう側から響いてくる鈍い打撃音と、何かが燃える音に耳を澄ませた。

    あの炎を操る化け物を相手に、ユースケはたった一人で耐え忍んでいる。一歩間違えれば、灰にされてもおかしくない死闘だ。


    「頼む、ユースケ……」

    谷垣は己の両手を強く握りしめ、目を閉じた。

    「俺たちの命の輝きが実を結ぶその時まで……何とか、持ち堪えてくれ……!」

  • 119ポチェモブ26/03/06(金) 23:47:09

    ゴォォォォッ!!

    VIPルームの空気を焦がし、アーソンの放つ『カトン・ジツ』の熱波がユースケをジワジワと追い詰めていく。

    シャツは所々焼け焦げ、額からは滝のような汗が流れ落ちていた。

    「どうした? 防戦一方では、いずれ灰になるぞ」


    「チッ……口の減らねえ火吹き男だぜ」


    アーソンのトリッキーな体捌きと、炎の推進力を活かした猛攻。並の格闘家なら、とうに心が折れ、炭と化しているだろう。

    ソファで優雅に煙管を吹かす寧華平(ネイ・カピン)は勝利を確信したように微笑み、離れたテーブルのルアンも「計算通りの結末ですね」と冷たく呟いた。

  • 120ポチェモブ26/03/06(金) 23:50:13

    だが――。

    ユースケの瞳の奥には、絶望ではなく、ギラギラとした強烈な光が宿っていた。

    強敵との、命を削り合うような真剣勝負。ヒグチ流の血が、そして格闘家としての本能が、歓喜に打ち震えている。


    (……へっ。バケモノ揃いのこの街は、本当に退屈しねえぜ!)


    ユースケの口角が、不敵に吊り上がった。


    「……何を笑っている。狂ったのか?」


    「いいや。テメェの炎、見切ったって笑ってんだよ!」

    「ほざけッ!!」

    アーソンが怒りを露わにし、決定打を放つべく大きく踏み込んだ。

    ユースケはそれを迎え撃つように、右腕を真っ直ぐに突き出す。五本の指を鋭く立てた、必殺の『剛骨指斬』の構えだ。

  • 121ポチェモブ26/03/06(金) 23:55:02

    「その技の軌道は、もう見飽きた!イヤーッ!」


    アーソンはユースケの突きを紙一重で躱し、完全に無防備となったユースケの胴体へ向けて、最大火力のカトン・ジツを纏った右拳を叩き込もうとする。

    ――だが、それこそがユースケの待っていた『勝機』だった。


    「……引っかかったな。最初にお前がやった手、そっくりそのまま返してやるぜ!」


    「なっ……!?」

    突き出されたアーソンの炎の右腕。

    ユースケは自らの攻撃を躱された勢いを殺さず、あろうことか、アーソンの腕を足場にして、蹴り上げたのだ。

  • 122ポチェモブ26/03/06(金) 23:56:57

    「馬鹿な……私の腕を足場にッ!?」

    燃え盛る炎を恐れぬ、常軌を逸した跳躍。

    宙を舞ったユースケは空中で身体を捻り、アーソンの首と、突き出された右腕に両脚を深く絡みつかせた。


    全体重と落下エネルギー、そしてテコの原理を極限まで乗せた、空中での変則関節絞め技。

    ヒグチ流剛骨術『剛骨脚断(ごうこつきゃくだん)』!!


    「グワーッ!!」

    メキドゴォォォォンッ!!

    強烈な脚のロックがアーソンの関節を極め、そのままの勢いでVIPルームの豪華な床へ、アーソンを顔面から激突させた。

    大理石の床が蜘蛛の巣状にひび割れ、燃え盛っていたカトン・ジツの炎が、プツリと完全に鎮火する。

  • 123ポチェモブ26/03/06(金) 23:58:09

    「……あ、アーソン!?」
    先ほどまで余裕の笑みを浮かべていたネイが、驚愕のあまり煙管を床に取り落とした。

  • 124ポチェモブ26/03/07(土) 00:02:14

    「……ハァ、ハァ……。俺の勝ちだぜ、ニンジャ」


    ユースケはゆっくりと脚のロックを解き、立ち上がって汗を拭った。

    床に這いつくばったアーソンは、腕の激痛に顔を歪めながらも、屈辱に打ち震えるように絞り出した。


    「……見事。私の炎が、破られるとは……。殺せ……下郎。敗者に生きる資格はない、早く私をカイシャクしろ……!」


    だが、ユースケはアーソンの胸倉を掴むでもなく、ただ真っ直ぐに右手を差し出した。


    「馬鹿野郎。お前みたいな骨のある強い相手を、こんなとこで殺してどうすんだよ」

  • 125ポチェモブ26/03/07(土) 00:04:02

    「……何?」

    「命のやり取りは終わりだ。……立てよ。次はリングの上で、ルールのある喧嘩をしてやってもいいぜ」


    カラッとした、どこまでも真っ直ぐなユースケの笑顔。

    アーソンは差し出されたその手を見て、やれやれと呆れたように息を吐いた。


    「……ニンジャ相手に、どこまでも甘い男だ。ネイ=サンが気に入るわけだ…」


    アーソンは痛む腕を庇いながら、ユースケの手をしっかりと握り返し、どこか満足げな表情で立ち上がった。

  • 126二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 00:06:19

    見事やなニコッ

  • 127ポチェモブ26/03/07(土) 00:08:19

    ムフフ…今日はここまで。
    最近どうも投下中眠くなる…周師匠だ。

  • 128二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 00:41:29

    オツカレーッ 他のロワでは大抵序盤で脱落してるアーソン=サンは今度こそ生き残れるんかのォ

  • 129二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 03:40:01

    保守

  • 130二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 08:37:10

    見事な闘いやな…

  • 131二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 13:18:16

    ユースケ…見事やな

  • 132ポチェモブ26/03/07(土) 17:12:49

    保守あざーすガシッ

    昼メシ食いながらのんびり進行してやりますよククク…


    『よし、ハッキング完了!!』


    その時、インカムから銀狼の歓喜の声が響き渡った。

    奥のサーバールームに潜んでいた谷垣が、ホッと息を吐く。


    「やったか銀狼! 近藤バロック陽介や『HBR』の繋がりは掴めたか!?」


    通信の向こうで、凄まじい勢いでデータが解析されていく音がする。

    だが、数秒後。銀狼の声から、先ほどの明るさがスッと消え失せた。


    『……嘘でしょ。このサーバーには、近藤バロックの過去やHBRに繋がるデータは存在しない。』


    「なんだと……!? じゃあ、骨折り損だったってことか!」


    『待って、違う……! 近藤のデータはないけど、その代わりに……隠し領域から、とんでもないファイルが見つかった』


    ネットカフェのモニターを見つめる銀狼の瞳が、恐怖と驚愕に見開かれていく。

  • 133ポチェモブ26/03/07(土) 17:15:50

    『……ねえ。闘神の元チャンピオン、マンモス西田が水死体で見つかったのって、つい数日前のことだよね?』


    「ああ。それがどうした」

    『……この根花の極秘データの中に……マンモス西田の「生きたままのバイタルデータ」が、今現在、リアルタイムで更新され続けてる。……これ、どういうこと!?』


    「――なッ!?」


    死んだはずの男のデータが、今も生きているように記録され続けている。

    その背筋が凍るような事実に、ユースケと谷垣が言葉を失った、まさにその瞬間だった。

  • 134二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 17:15:54

    待ってたよ…

  • 135ポチェモブ26/03/07(土) 17:17:26

    ドガァァァァァンッ!!

    VIPルームの巨大な扉が、外側から爆破され、吹き飛んだ。


    「あーあ。つまんないの」


    もうもうと立ち込める爆煙の中。

    アサルトライフルを構えた数十人の凶悪な組員たちを引き連れて、万魔殿の若頭・花火が、無邪気で残酷な笑みを浮かべて立っていた。


    「せっかくのパーティーなのに、花火を仲間外れにするなんてヒドイなぁ。……ねえ、ユーちゃん?」

  • 136ポチェモブ26/03/07(土) 17:20:09

    「な、なぜ青葉連合がここに……!?」


    驚愕のあまり絶句する寧華平(ネイ・カピン)。この亜仁満町の最深部まで、どうやってこれほどの人数が誰にも気づかれずに侵入できたのか。

    その答えは、インカム越しの銀狼の悲痛な叫びによってもたらされた。


    『ユースケ、気をつけて! さっきのマンモス西田の生体データ……そのアクセス権限と管理元を辿ったら、すぐそこに行き着いた! そのデータを管理してるのは……ルアン・メェイ!!』


    「……なんだと!?」


    ユースケが弾かれたように視線を向ける。

  • 137ポチェモブ26/03/07(土) 17:22:16

    カジノテーブルに座っていた白衣の幹部、ルアン・メェイは、慌てる様子もなく静かに立ち上がった。そして、ネイやアーソンには目もくれず、真っ直ぐに花火の元へと歩み寄る。


    「……計算通りのタイミングですね、花火」


    「ふふっ、お疲れ様ルーちゃん。扉のロック解除、助かったよ」


    ルアンは小さく頷き、最後に一度だけネイを振り返った。

    「……ごめんなさい、ネイさん。私の探求心を満たすには、この箱庭は少し手狭だったんです」


    「ルアン……貴女、私を裏切ったの……!?」


    信じていた幹部の裏切りに、ネイは血の気を失い、呆然とその場にへたり込んだ。

  • 138二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 17:22:38

    カワウソ…

  • 139二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 17:23:20

    まさか根花は真っ先に壊滅する組織だったタイプ?

  • 140ポチェモブ26/03/07(土) 17:26:39

    「そういうこと! ルーちゃんはね、万魔殿がこの街でバラ撒いてる最高にスペシャルなドラッグ……『NTS(ネオ・タチカワ・スペシャル)』を創り出した天才研究者なんだよ!」


    花火は両手を広げ、狂気の笑顔を弾けさせた。

    「ユーちゃんたちがこれ以上余計なことに気づく前に、ここでぜーんぶ燃やして、灰にさせてもらうね! やっちゃえ!!」


    花火の号令と共に、完全武装した組員たちが一斉に銃の引き金を引き、ドスを構えて雪崩れ込んできた。

  • 141二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 17:28:27

    外道を超えた外道

  • 142ポチェモブ26/03/07(土) 17:30:49

    「ネイ=サン、危ないッ!!」


    アーソンが身を挺してネイの前に立ち塞がり、炎の壁を展開して銃弾を弾き落とす。だが、数が多すぎる。


    「チッ……! 立てよ火吹き男、あんな事言って目の前で死なれちゃ寝覚めが悪いぜ!」


    ユースケは放心状態のネイをアーソンと共に庇いながら、殺到する組員たちの懐へ飛び込んだ。剛骨術の連撃で次々と男たちの骨を砕き、アーソンもまた怒りのカトン・ジツで敵を焼き払う。

    先ほどまで殺し合っていた二人が背中を合わせ、絶望的な乱戦の渦中で共闘を果たす。

  • 143ポチェモブ26/03/07(土) 17:32:43

    一方、カジノの下層フロアや通路でも、事態は急変していた。

    別動隊として潜入していた桐生一馬と銀狼の周囲にも、青葉連合の組員たちがアリの大群のように湧き出していたのだ。



    「……どうやら、完全に包囲されたようだな」


    桐生はグレーのスーツの袖をまくり、銀狼を背後で庇いながら伝説の拳を振るう。

    そこに、サーバールームから脱出してきた谷垣と、騒ぎに乗じて合流したボビーが駆けつけた。


    「ヒャハハハ! パーティーのおかわりか! 最高だぜ!!」


    「桐生さん、ここは俺たちが道を拓く! 銀狼を守ってくれ!」


    谷垣のマチェーテとボビーのバルカンが火を吹き、桐生の圧倒的な古牧流の体捌きが敵の波を割っていく。

  • 144ポチェモブ26/03/07(土) 17:36:13

    だが――。


    「……なんだ!? 煙か!?」


    突如として、巨大な九龍城砦のような亜仁満町の建物全体に、異様な速度で「炎」が燃え広がり始めた。

    アーソンの炎ではない。何者かが意図的に建物の各所に火を放ち、一気に焼き尽くそうとしているのだ。退路が次々と炎の壁に塞がれ、有毒な黒煙が充満していく。


    『こちら力丸! 全員聞こえるか!』


    通信機から、外で待機していた力丸の切羽詰まった声が飛ぶ。


    『神楽耶と一緒に、装甲車で東の壁をぶち破って退路を作る! 急いで下層に降りてこい!!』



    (神室町ロワの時も亜細亜街燃やしてたな…中華街=燃えるイメージが如くシリーズにはあルと申します)

  • 145ポチェモブ26/03/07(土) 17:38:24

    炎上する亜仁満町。

    ユースケはアーソンと共に、咳き込むネイを抱きかかえながら、崩れ落ちる天井を避けて裏口の非常階段へと急いでいた。


    「ハァ、ハァ……! くそっ、花火の野郎、自分たちごとここを丸焼きにする気かよ!」


    「……いや、おかしい。ルアンのデータもここにあるはず。万魔殿のやり方にしては、あまりにもウカツ過ぎる……!」


    アーソンも不審に思いながら、必死にネイを守って階段を駆け下りる。

  • 146二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 17:39:20

    闘いあった後の友情見事やな…

  • 147ポチェモブ26/03/07(土) 17:41:36

    その途中。

    ふと、煙が渦巻く踊り場の窓から、ユースケは外の裏路地を見下ろした。

    燃え盛る建物を、少し離れた路地裏から無言で見上げている「影」があった。





    顔を深く隠す黒いレインコート。

    その手には、空になった発火装置らしきものが握られている。






    (あいつは……花火の部下じゃねえ。ルアンでもない……。まさか、この火事は万魔殿以外の『別の誰か』が……?)


    謎のレインコートの人物が、ユースケの視線に気づいたようにフッと闇に溶けた。


    「何をしているユースケ=サン! 早く来い、崩れるぞ!」


    アーソンの怒号で我に返ったユースケは、謎の疑念を胸に抱きながらも、間一髪で炎に包まれた建物から脱出を果たした。

  • 148二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 17:42:44

    おーっ やっぱり第三者がおるやん

  • 149ポチェモブ26/03/07(土) 17:45:00

    ――同刻。

    邪羽帝町から離れた、『闘神』が直営する巨大なトレーニングセンターの地下研究室。

    無数のモニターの青白い光に照らされながら、CEOの近藤バロック陽介は、ワイングラスを片手に「ある実験」の経過を眺めていた。


    「……CEO。先ほど、亜仁満町のルアン・メェイから最新のバイタルデータが転送されてきました」

    白衣を着た研究員が、怯えたような声で報告する。

    「マンモス西田……そして、樋口マストモの死体から抽出した戦闘データとNTSの適合ログ、すべて『奴』へのインストールが完了しました」


    ガラス張りの無菌室。

    そこに繋がれているのは、かつてユースケがギレーヌとの手合わせの際に見たスパーリング専用ロボット……『トダー』だった。

  • 150ポチェモブ26/03/07(土) 17:48:13

    だが、以前の滑稽な姿とは違い、鈍色の装甲は禍々しく肥大化し、機械の隙間からは生体パーツのような不気味な管が脈打っている。(お、おい勝手に盛るなGemini…)



    「ふふふ……素晴らしい。いよいよ完成するんですね。全てを壊す『最高傑作』が…」


    近藤は、口と耳を繋ぐチェーンピアスを揺らし、恍惚とした笑みを浮かべた。

    死んだはずの格闘家たちの怨念と技術を喰らい、静かに起動の時を待つ機械の怪物。

    トダーの単眼カメラが、ギョロリと赤黒い光を放って稼働した。

  • 151二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 17:50:16

    えっ
    AIが勝手に強化したんすか?

  • 152ポチェモブ26/03/07(土) 17:52:02

    ここで中断するのん

    銀狼が見つけたマンモス西田のデータは勝手にGeminiが付け加えたから、慌ててトダーの学習用という設定を付け加えたのが俺なんだよね


    >>151

    あわわ、ワシはトダーに闘神のファイターのデータをインストールしろとは言ったが見た目をおぞましくしろとは言ってない

  • 153二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 18:36:39

    バイオマンモス西田が敵キャラとして出てくるのかもしれないね

  • 154二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 19:20:28

    トダー強化か

  • 155ポチェモブ26/03/07(土) 22:39:33

    再開するのん

    とりあえず次スレ建ててキリの良いところまでやりたいのが俺なんだよね


    炎上する亜仁満町(アニマンちょう)の喧騒から逃れ、ユースケたちは暗く湿った裏路地の片隅に身を潜めていた。

    遠くで鳴り響く消防車とパトカーのサイレンが、夜の闇をけたたましく切り裂いている。


    「ハァ……ハァ……。クソッ、一体どうなってやがる……」


    煤で汚れた顔を拭いながら、ユースケは忌々しそうに壁を殴りつけた。


    ルアンの裏切り、


    花火の襲撃、


    そしてあの正体不明のレインコートの影。


    状況が目まぐるしく動きすぎている。

  • 156ポチェモブ26/03/07(土) 22:43:54

    傍らでは、すべてを失った寧華平(ネイ・カピン)が、虚ろな瞳で座り込んでいた。


    「……私の、城が。ルアン……どうして……」


    「ネイ=サン……。気をしっかりお持ちください」


    負傷したアーソンが、痛みを堪えながら主を庇うように寄り添っている。

    その時、ユースケのポケットの中でスマートフォンが短く震えた。新藤力丸からの着信だ。


    『……ユースケ、無事か!』


    「ああ、なんとか丸焼きは免れたぜ。そっちも無事か?」


    『俺と神楽耶、それに谷垣、ボビー、桐生さんたちも全員無事に脱出した。……だが、状況が最悪だ。今すぐニュースを確認してくれ』

    力丸の緊迫した声に従い、ユースケはスマホの画面をタップしてニュースサイトを開いた。

  • 157ポチェモブ26/03/07(土) 22:47:28

    そこに表示された速報の見出しを見て、ユースケは息を呑んだ。


    『――速報。邪羽帝町の巨大雑居ビルで大規模火災。カジノを巡る抗争か』

    『――監視カメラの映像から、放火の容疑者として中華系マフィア幹部の男(アーソン)と、素性不明の格闘家の男(ユースケ)を全国指名手配――』


    画面には、VIPルームでアーソンと対峙していたユースケの姿が、まるで「二人が結託して火を放った」かのように巧妙に切り取られ、報道されていた。


    「……ハメられやがった。あの花火って小娘か、それともルアンの野郎か……誰にせよ完全に俺たちに罪をなすりつけやがったな」


    ユースケがギリッと奥歯を噛み締める。アーソンもニュースの画面を見て、炎のような怒りを瞳に宿した。

  • 158ポチェモブ26/03/07(土) 22:52:51

    『今すぐ装甲車で迎えに行く。指定のポイントまで――』


    「いや、待て新藤」

    力丸の提案を、ユースケは冷たく遮った。

    「今お前らと合流すれば、間違いなく新藤組の事務所にも警察のガサ入れが入る。神楽耶や親父たちまで巻き込むわけにはいかねえ。……俺は、こいつら(ネイとアーソン)を連れてしばらく身を隠す。お前らは動くな」


    『ユースケ……! だが、お前たちだけでどうやって……』


    「心配すんな。俺はしぶといぜ。……じゃあな」


    ユースケは通話を切り、スマホの電源を落とした。

  • 159二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 22:56:18

    ほう別行動か

  • 160二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 23:00:16

    ここに来て一時的に所属陣営を変更とは予想外の展開が来たッスね

  • 161ポチェモブ26/03/07(土) 23:00:30

    一方、通信を切られた新藤組の装甲車の中。

    力丸はハンドルを強く叩き、悔しさに顔を歪めた。

    「……あの馬鹿野郎、一人で泥を被る気か」


    「ユースケの奴、漢を見せやがって……。俺の涙腺が勃起してしまうぞ…!」


    谷垣がマチェーテを握り締め、ボビーも「水臭え奴だぜ」と舌打ちをする。

  • 162ポチェモブ26/03/07(土) 23:02:52

    だが、後部座席で腕を組んでいた桐生一馬が、静かに口を開いた。


    「……奴の判断は正しい。今、表立って動けば、奴らをハメた真の黒幕の思う壺だ」


    桐生は隣に座る銀狼を見据えた。

    「銀狼。お前の腕と、俺が繋がっている『大道寺一派』の情報網をフル稼働させる。……ユースケたちの冤罪を晴らし、ルアンが持ち出したマンモス西田のデータの行方を追うぞ。俺たちで、盤面をひっくり返す準備をするんだ」


    「……了解。チーターの駆除は、私の得意分野だからね」


    銀狼が不敵に笑い、ノートパソコンのキーボードを叩き始めた。新藤たちも深く頷き、それぞれの戦いを決意する。

  • 163ポチェモブ26/03/07(土) 23:07:12

    ――邪羽帝町の裏路地。

    当て所もなく歩き出したユースケたちだったが、警察の包囲網は確実に狭まりつつあった。


    「……ユースケ=サン。巻き込んでしまって、申し訳ない」


    アーソンが沈痛な面持ちで謝罪するが、ユースケは「気にするな。どのみち俺も追われる身だ」と短く返した。


    だが、寝床の当てもない。このままでは夜明け前に捕まるのは目に見えていた。



    「……こんな所で何をしている」

    不意に、暗がりから鋭い声が掛かった。

    身構えるユースケとアーソン。だが、現れたのは褐色の肌を持つ隻眼の女剣士――ギレーヌだった。

  • 164二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 23:08:34

    ギレーヌやん元気しとん?

  • 165ポチェモブ26/03/07(土) 23:10:12

    「ギレーヌ! なんでお前がここに」

    「騒ぎを見て駆けつけてみれば……随分と無様な姿を晒しているではないか」

    ギレーヌは腕を組み、ユースケたちを値踏みするように見つめた。


    「……ニュースを見ただろ?俺は放火犯だってな。警察に突き出す気か?」


    ユースケの挑発的な言葉に、ギレーヌは鼻で笑った。


    「馬鹿を言え。貴様の拳は、真っ直ぐで不器用だった。あんな陰湿な真似をする男ではないことくらい、一度拳を交えれば分かる」


    ギレーヌは顎で路地の奥をしゃくった。

  • 166二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 23:11:48

    ちゃんと信用されてるのはリラックスできますね…

  • 167ポチェモブ26/03/07(土) 23:13:33

    「……来い。こんな場所にいては、犬(警察)に嗅ぎつけられるぞ。私の行きつけの店に匿ってやる」


    彼女が案内したのは、以前ユースケと共に逃げ込んだ純喫茶『猿の木なコーヒー』だった。


    ふくよかなマスターは、ボロボロの彼らを見ても一切顔色を変えず、「いらっしゃい。裏の倉庫を使っていいわよ」と温かいコーヒーを差し出してくれた。

  • 168ポチェモブ26/03/07(土) 23:15:59

    ――その頃、まだ黒煙を上げる亜仁満町の現場。

    パトカーの赤色灯が乱反射する中、黄色い規制線の外側から残骸を見つめる三人の姿があった。



    「……ひどい有様。NTSの不協和音が、ついに街そのものを焼き焦がしてしまったのね」


    捜査課長のコーンブルメが、アンニュイな表情でため息をつく。


    「ニュースでは、あの樋口ユースケと中華マフィアの幹部が共謀して火をつけたと報道されていますが……」


    衛藤可奈美がタブレットの画面を見つめ、納得がいかないように眉をひそめた。

  • 169ポチェモブ26/03/07(土) 23:19:06

    「俺と同じ意見だな、可奈美」

    警視庁捜査一課 捜査官である亜門鋼太朗は、鋭い眼光で崩れ落ちた九龍城砦の残骸を睨みつけた。


    「弟の死の真相を追っていた男が、証拠が眠るはずのマフィアのアジトを自ら燃やすはずがない。……何者かによって、巧妙に盤面が書き換えられているように俺は見える」


    亜門は踵を返し、夜の街へと視線を向けた。

    「俺たちは、警察の公式発表に踊らされてはいけない。……這ってでも樋口ユースケを探し出し、ヤツ自身の口から、この火事の『真実』を聞き出すぞ」


    刑事たちの執念もまた、ユースケの背中へと迫ろうとしていた。

  • 170ポチェモブ26/03/07(土) 23:22:08

    純喫茶『猿の木なコーヒー』の裏口に併設された、薄暗くも埃っぽい隠し倉庫。

    アンティークのランプが、身を寄せ合う四人の顔を淡く照らしていた。

    ふくよかなマスターが淹れてくれた温かいコーヒーを両手で包み込むように持ち、寧華平(ネイ・カピン)はようやくその顔に少しの生気を取り戻していた。


    「……落ち着いたか、アンタ」

    壁に背を預けていたユースケが、静かに口を開く。

    「いくつか聞きてえことがある。……なぜアンタは、桐生一馬……あの『大道寺一派』をこの街に呼び出したんだ? マフィアのトップが、わざわざ外部の得体の知れない組織に協力を仰ぐなんて、普通じゃねえ」


    ユースケの真っ直ぐな問いに、ネイはカップの縁を見つめたまま、ポツリポツリと語り始めた。

  • 171二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 23:23:57

    ネカピンに悲しき過去?

  • 172ポチェモブ26/03/07(土) 23:25:02

    「……『根花(ネカ)』は元々、貴方たちが考えるような巨大な犯罪組織ではなかったの。行き場を失った移民たちが身を寄せ合う、ただの互助組織だったわ」


    ネイの瞳の奥に、かつての亜仁満町(アニマンちょう)の記憶が揺れる。


    「それが、裏カジノというビジネスを始めたことで、身に余る力と金を持つようになってしまった。でも、私自身には縄張りを拡げたり、新藤組や青葉連合と覇権を争ったりするつもりは一切なかったのよ。……私はただ、先代から受け継いだあの『亜仁満町』という居場所さえ守れれば、それでよかった」


    「ネイ=サン……」


    傍らに控えるアーソンが、痛む腕を押さえながら主を気遣うように呟く。

  • 173ポチェモブ26/03/07(土) 23:27:10

    「だけど……ここ最近、この邪羽帝町の空気がひどく淀み始めた。万魔殿がばら撒き始めた『NTS』と……どこからともなく流れ着いた『HBR』復活の噂。その二つの毒が、私の愛する街まで蝕み始めていたわ」


    ネイは顔を上げ、ユースケを真っ直ぐに見据えた。

    「これ以上、街が壊れるのを黙って見ているわけにはいかなかった。でも、真正面から万魔殿や背後になるがいるかわからないバロックとやり合えば、街は火の海になる。……だから私は、彼らの背後にある『真相』を突き止めるために、中立かつ強大な力を持つ大道寺一派に協力を申し出たのよ」


    街を守るための、苦渋の決断。

    だが、その結果が、最も信頼していた身内からの裏切りと、居場所の喪失だった。

  • 174二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 23:30:35

    善玉だった中華ネカピンに観戦モブから黒幕と疑われていた過去…

  • 175ポチェモブ26/03/07(土) 23:30:57

    「……私の目が行き届かなかったばかりに。まさかルアンが、そのNTSの製造者だったなんて……」


    「ネイ=サンがご自身を責める必要はありません。すべては私の落ち度です」


    アーソンが深く頭を下げた。


    「ルアンが亜仁満町に流れ着いたのは、数年前のこと。頭が切れ、組織の運営に長けていたため幹部に抜擢したが…まさか、その時からすでに別の目的を持っていたとは」


    アーソンの言葉を聞き、腕を組んで黙々と話を聞いていたギレーヌが、ハッと隻眼を見開いた。


    「……待て。数年前、だと?」


    「ああ〇〇年の冬頃の話だ。何か心当たりが?」

    ギレーヌはユースケと顔を見合わせ、険しい表情で口を開いた。

  • 176ポチェモブ26/03/07(土) 23:34:50

    「……私が『HBR(ハイパー・バトル・リボーン)』開催の噂を耳にし始めたのも、ちょうどその時期だ。ルアンが『根花』に潜り込んだタイミングと、不気味なほど一致している」


    「なっ……」

    その事実に、ユースケの脳内でバラバラだったピースが急速に組み合わさっていく。

    「ルアンが根花に入ったのが、HBRの噂が流れた数年前。……なら、あの花火って小娘はどうだ?」


    ユースケは新藤組の事務所で力丸たちから聞いた情報を思い起こす。


    「青葉連合の中でも弱小だった万魔殿に、花火がふらりとやってきて『NTS』のシノギを持ち込み、若頭にのし上がったのも……それとそこまで離れてねぇはずだ」


    ユースケは力強く拳を握りしめ、ギリッと奥歯を噛み鳴らした。



    >>174

    (神室町ロワで黒幕だったしにゃあ…被りは避けたかったんだにゃあ)

  • 177ポチェモブ26/03/07(土) 23:37:21

    「偶然じゃねえ。……ルアンが『根花』の隠れ蓑を使ってNTSを開発し、花火が『万魔殿』というヤクザの流通網を使ってそれを街にバラ撒いた。そして、近藤バロック陽介が『闘神』のファイターたちをモルモットにして、その薬の完成度をテストしている……!」


    全ては最初から繋がっていたのだ。

    組織も、立場も違う三人の狂気。その全ての終着点は、一つしかない。


    「……間違いない。ルアンも、花火も、バロックも……全部はあのイカれた格闘大会、『HBR』の復活に繋がってやがる!!」


    暗い倉庫の中に、ユースケの確信に満ちた声が響き渡った。

  • 178二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 23:39:47

    巻き込まれたマコトに悲しき現在…

  • 179ポチェモブ26/03/07(土) 23:42:04

    ――その頃。邪羽帝町のネオンの海から隠れるように、新藤組の面々は銀狼のネットカフェへと帰還していた。


    「……ユースケ様、本当に大丈夫でしょうか。あんな大火事の中で、指名手配までされて……」


    無数のモニターの青白い光に照らされながら、神楽耶が不安げに両手を握りしめる。


    「心配するな、神楽耶。ユースケはあんな火遊びで死ぬようなタマじゃねえ。……それに、あの不器用な男が、他人に罪をなすりつけられたまま黙って引き下がるはずがない」


    力丸は、震える神楽耶の肩に優しく手を置き、力強く頷いてみせた。


    「組長の言う通りだ。俺たちの命の輝きを背負った男が、あんな所で立ち止まるはずがない!」


    谷垣も力強く同調し、ボビーも「ヒャハハ! 今頃どこかで、あの火吹き男と仲良くスシでも食ってんじゃねえの?」と軽口を叩いて場を和ませる。


    気を取り直した新藤組の面々は、桐生と銀狼が進めている「調査」に全力を注いだ。

  • 180二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 23:44:22

    早く倒して合流出来ればええのう

  • 181ポチェモブ26/03/07(土) 23:44:37

    だが、事態は遅々として進まなかった。


    「……ダメ、近藤バロック陽介の過去に繋がるデータは、世界中のどの裏サーバーを漁っても出てこない。まるで『亡霊』だね」


    銀狼が疲れたようにガムを膨らませ、チェアの背もたれに寄りかかった。


    「NTSやHBRの黒幕の一人であることは確実なのに……目的も素性も全く見えない。不気味すぎるな」

    力丸が忌々しそうに腕を組む。

    「ルアンや花火のような狂人たちを裏で手引きし、あの『闘神』という巨大な団体を隠れ蓑にしてまで、奴は何を企んでいるんだ……?」


    重苦しい沈黙がモニタールームに落ちる。

  • 182二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 23:47:12

    こわいです

  • 183二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 23:49:34

    安価キャラ全員出たタイプ?

  • 184ポチェモブ26/03/07(土) 23:49:45

    その時、部屋の隅でバルカンの手入れをしていたボビーが、ふと思い出したように口を開いた。

    「……なあ。その『ハイパー・バトル』って大会の元締めだった、マフィアの『ガンビーノ・ファミリー』は関係ねえのか?あいつらの手下とか残党の一人がバロックとか…」


    その言葉に、谷垣が首を横に振った。

    「いや、ガンビーノ兄弟はあの大会後破滅したはずだ。あの非合法大会は、兄弟の圧倒的な金と権力があったからこそ成立していたもの…あいつら以外に、あの狂気の大会に関わっていたフィクサー達もわざわざ関わりたいなんて言わないはずだ」

  • 185二次元好きの匿名さん26/03/07(土) 23:53:26

    FBiに金とられたんだっけ伝タフ

  • 186ポチェモブ26/03/07(土) 23:53:54

    だが。

    そのやり取りを聞いていた力丸の脳裏に、鋭い閃きが走った。

    「……待てよ。元締めだったガンビーノが不在のまま、どうやってこれほど大規模な『HBR(ハイパー・バトル・リボーン)』を復活させるんだ?」


    力丸はハッとして桐生と銀狼を振り返った。

    「ただの格闘技団体のCEOや、チンピラ上がりのマフィアが看板を掲げたところで、海外の巨大組織がホイホイと出資するはずがない。……大会を復活させるための『絶対的な正当性(ブランド)』を持つ人間が、裏で糸を引いているとしたら?」


    「……なるほど。ガンビーノの血を引く者が、どこかで生き延びている可能性があるということか」


    桐生が鋭い眼光を放ち、銀狼のモニターを覗き込んだ。


    >>183

    (うん。)

  • 187ポチェモブ26/03/07(土) 23:59:42

    「銀狼、桐生さん! 大至急、ガンビーノ・ファミリーの『血縁』……生き残っている親族や関係者がいないか、洗ってくれ!!」


    「オッケー、任せて。過去の戸籍データから片っ端からサルベージしてみる!」


    銀狼の指先が再び、猛烈な速度でキーボードを叩き始めた。


    一方、そのモニタールームの熱気から一歩引いた場所で。

    谷垣は一人、先ほどの亜仁満町でのカジノ襲撃の記憶を反芻していた。


    (……おかしい)

    谷垣は、目を閉じてマタギの勘を研ぎ澄ます。

    (あの花火という女の襲撃の手際の良さ。……ルアン・メェイという内通者が中から鍵を開けたにせよ、あまりにもタイミングが完璧すぎた)


    >>185

  • 188二次元好きの匿名さん26/03/08(日) 00:02:10

    ぶっちゃけタフ本編よりも丁寧にハイパーバトルを扱ってる気がする伝タフ

  • 189ポチェモブ26/03/08(日) 00:03:01

    ユースケがアーソンと戦闘になり、谷垣たちがハッキングを仕掛けていたまさに「その瞬間」を狙いすましたかのような強襲。


    (……まるで、カジノの内部から、俺たちの動きを一挙手一投足まで『監視』していた奴がいるような……。もしやルアン以外に、もう一人、あの場に内通者がいたのか……?)


    あの場にいたのは、ユースケ、


    谷垣、


    ボビー、


    そしてネイ、


    アーソン、


    もし、あの場に万魔殿の「目」があったのだとすれば。

    谷垣の背筋に、冷たい汗が伝った。

  • 190二次元好きの匿名さん26/03/08(日) 00:04:22

    >>189

    まさかリキちゃん陣営に内通者がいるっていう最悪なパターンじゃないでしょ?

  • 191二次元好きの匿名さん26/03/08(日) 00:04:25

    マコトを倒しに行く人集合だ

  • 192二次元好きの匿名さん26/03/08(日) 00:07:27

    怖いよーっ

  • 193ポチェモブ26/03/08(日) 00:10:19

    キリもいいしそろそろ次スレを建てるのんゴロンヤメロオオオ

    一応安価キャラの配役は殆どもう決まってるから後は細かいところを詰めていくだけなんだよね

    ちなみに今回は本編に出てくる安価キャラの中にめちゃくちゃ外道みたいなのはいない…と思う。

    せっかくワシの趣味全開のやりますスレモドキに参加してくれたからある程度良い出番を見せてあげたいのが…俺なんだ!


    >>190


    >>191

    (4章まで待て…鬼龍のように。)

  • 194ポチェモブ26/03/08(日) 00:18:52

オススメ

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