- 1EDF ◆GUGLV24g4w26/03/20(金) 22:26:18
安価で募集したキャラクターをEDF隊員としてナーフorアッパー調整した上で巨大生物たち&安価で募集した敵と戦う、ステージクリア型の絶望的なAIシミュ。ストーム1のいない戦場をイメージしてくれると幸いっス。
残酷な描写あり。
一応全15~20ステージ予定してたけど、ほぼ確実に伸びるのん。そろそろAI切り替えないとっスね…
キャラロスト率はそこそこ高め。
安価を2回したら思ってたより早く埋まった前スレ…
"地球防衛軍"をやります STAGE4|あにまん掲示板安価で募集した20名のキャラクターをEDF隊員としてナーフorアッパー調整した上で巨大生物たちと戦う、ステージクリア型の絶望的なAIシミュ。ストーム1のいない戦場をイメージしてくれると幸いっス。残酷な…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 22:30:29
ん....なんか怪しい雲行きだな
- 3EDF26/03/20(金) 22:37:24
出撃前の重苦しい静寂が漂うEDF極東基地の待機室で、リカルドは無心で自身の手入れを行っていた。
「……巨大生物─アンカーたちは予想以上に狡猾で残忍です。ママを護るためにも、僕が頑張らなければ……ママの命令に服従することでのみ、僕は愛を証明できるんだ」
まるで何かに取り憑かれたように呟くリカルドの横顔を、佐々木琲世が静かに見つめていた。
「リカルドさんは、本当に……お母様を愛していらっしゃるんですね」
琲世が柔らかい声で問いかけると、リカルドは手を止め、誇り高く胸を張った。
「当然です。親子の絆は絶対……琲世、あなたには敬愛する母親はいないのですか?」
その問いに、琲世は困ったように微笑み、自分の頭にそっと触れた。
「僕には、過去の記憶がないんです。でも……『お母さん』という言葉を聞くと、なぜか胸の奥がひどく冷たくて、痛くなる。……まるで、ずっと叩かれていたような、ずっと謝り続けていたような……そんな、ひどく重くて孤独な感覚だけが残っていて」
- 4二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 22:37:59
(前スレの最後が
>どうせ、みんな、いなくなる
なのが)怖いです
その技はやめろーっ!
- 5EDF26/03/20(金) 22:42:19
「……僕もママには愛されていませんが、暴力を振るう母の気持ちなんて僕には理解できませんね。ですが、同情はしますよ」
リカルドが冷たくも微かな哀れみを込めて言い捨てた直後、基地に甲高い警報が鳴り響いた。
「司令! 市街地跡に、正体不明の生体反応が一つ降下しました! ……えっ? 違う、アンカーじゃない。これ、人間の……?」
オペレーターのモーティスが、混乱した声でメインモニターに映像を映し出す。
そこにいたのは、ボロボロの拘束着を引きずった、一人の青年の姿だった。
だが、その顔は正気を完全に失っており、涎を垂らしながら路上に転がる死体を貪り食っている。
『あははは! おにく、おいちいねぇ🤤 もっともっと、ちょーだい!✨』
無邪気で幼児のような、意味不明な奇声。背中からは禍々しい「赤い羽根」の結晶が翼のように生え、右腕は鋭い「赤い甲殻」の刃と化していた。
「……あれは……どこかで……?」
- 6二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 22:44:16
ほう……!次は人間をベースにした化け物で精神的にも揺さぶりをかけてきていますね……!
- 7EDF26/03/20(金) 22:45:22
モニターを見た瞬間、琲世の顔から血の気が引いた。
激しい頭痛が彼の脳髄を叩き、失われたはずの記憶の断片——少年の笑顔が、フラッシュバックする。
「……アンカーと名乗るエイリアンどもは、とことん我々を愚弄するらしい」
ラスタル・エリオンが、机に手を叩きつけて立ち上がった。
「奴らは、地球の生命体を拉致・拷問して洗脳を施し、生物兵器として戦場に放ったようだ……かつて人間だったとしても、今はただの狂った怪物だ。全軍に出撃を命じる。あの哀れな化け物を……排除せよ」
「……僕に行かせてください」
琲世が、痛む頭を押さえながら立ち上がった。その瞳には、佐々木琲世としての温厚さと、奥底に眠る「誰か」の冷たい痛みが混在していた。
「あれは……僕が、止めなきゃいけない。そんな気がするんです」
- 8EDF26/03/20(金) 22:49:09
瓦礫の山に座り込み、無心で人肉を貪っていた異形の青年——死堪が、接近するEDF部隊の足音に気づいて顔を上げた。
『あ! 新しいおもちゃがいっぱいきたぁ!😆✨ いっしょにあそぼうねぇ!🔪』
死堪の背中から、ステンドグラスのように禍々しく美しい翼——『羽赫』が展開された。
次の瞬間、その翼から無数の結晶弾が、ガトリングガンのような尋常ではない速度で放たれる。
「総員、散開しろッ!」
「避けきれないものは我の後ろにっ!」
怜慈が叫び、ゲンブが『イオンミラーシールド』を構える。だが、喰種の放つ赫子の結晶は、侵略生物の酸とは比較にならないほどの質量と貫通力を持っていた。
ガガガガガッ!!
分厚いエネルギーの盾が悲鳴を上げ、後方にいた一般隊員数名の強化アーマーが紙のように貫かれる。
「ぐあぁっ!?」
「ひぃぃっ! 足が、足がぁッ!」
結晶弾は隊員たちの四肢を正確に撃ち抜き、肉を削ぎ落としていく。
『あはははは! おどってるおどってるぅ! もっともっとぉ!✨』
- 9EDF26/03/20(金) 22:53:20
「……笑うな。リオ……!リオだと?僕は、彼を、知っている……?」
佐々木琲世が、激しい頭痛に顔を歪めながら、レンジャーの『AF100』アサルトライフルを構え、死堪の頭部へと正確なタップ撃ちを行う。
銃弾が死堪の額と眼球を撃ち抜くが、死堪はケラケラと笑ったまま、ほんの数秒でその傷を再生させてしまった。喰種特有の、異常な再生能力。
「そう、あれは、喰種……喰種に、銃は、基本効かない……?」
「琲世…?何やら様子がおかしいですが、銃弾が効かないなら、僕が粉砕するまでです!」
リカルドが、150kgある自身の肉体を弾丸のように加速させ、死堪の懐へと肉薄した。彼の異常な脚力がアスファルトをクレーターのように陥没させる。
「ママの愛を証明するために! 塵になりなさい!!」
リカルドの放った、全身のバネと体重を乗せた超重量の右ストレート。
それが死堪の顔面にクリーンヒットした。メキィッ! という頭蓋骨が砕ける生々しい音が響き、死堪の身体が数十メートル後方のビルへと吹き飛ばされ、壁を貫通する。
「リカルドさん、油断しないで! 喰種の生命力は、あんなものじゃ……!」
- 10EDF26/03/20(金) 22:59:19
『いったぁーい!🥺 いたいよぉ、ぶったねぇ! もうゆるさないからぁ!😡💢』
粉塵の中から、死堪がゴキボキと不気味な音を立てて首の骨を戻しながら歩み出てきた。
その右腕が、分厚く鋭利な剣のような『甲赫』へと変形している。そして彼の首元には、地球の技術ではない、エイリアン(アンカー)によって埋め込まれたであろう禍々しい機械の制御装置が明滅していた。
「……アンカーどもめ、彼をあんな姿に改造して……ッ!」
琲世の視界が明滅する。頭の奥で、気弱で優しかったリオの声がフラッシュバックする。
「琲世、下がっていなさい! 母親の愛も知らないあなたには、この化け物は荷が重い!」
リカルドが『スローターEZ(近接散弾銃)』を構え、再び前傾姿勢をとる。
だが、怒りに任せて殺戮モードへと移行した死堪のスピードは、リカルドの予想を遥かに超えていた。
『しねぇぇぇっ!🔪✨』
シュガァッ! という音と共に、死堪の姿がブレた。
「……なにッ!?」
リカルドが反応するよりも早く、死堪は彼の死角へと潜り込み、その鋭利な甲赫を、リカルドの強靭な改造肉体へと無慈悲に突き立てた。
ズバァァァァッ!!
「がはっ……!!」
- 11二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:01:54
- 12二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:04:23
最近バトロワスレの影響で東京喰種読んだんスけどハイセが金木の記憶思い出したら画像貼り直さなきゃいけないんじゃないのん?
- 13EDF26/03/20(金) 23:04:50
リカルドの分厚い胸板から腹部にかけて、甲赫の刃が深々と突き刺さり、そのまま斜めに引き裂かれた。
150kgの肉体を支える骨格ごと内臓が切断され、大量の鮮血と内容物が、リカルドの口と腹部の裂け目から滝のように噴き出す。
「リカルドさんッ!!」
琲世が絶叫し、引き金を引く。だが、死堪はリカルドの身体を盾にするようにして銃弾を避け、無邪気に笑っていた。
『おにく、いっぱいだぁ!🤤✨』
「ぐ、おぉぉ……っ! マ、マ……!」
だが、リカルドは倒れなかった。
彼は貫かれた状態のまま、死堪の右腕を自らの両腕でガッチリとホールドし、決して逃がさないように締め上げた。
「……ママ、見て、い、ますか……。僕は……最後まで、あなたの命令通りに……」
血反吐を吐きながら、リカルドは狂気的な、しかしどこまでも純粋な笑顔を浮かべていた。
「今です……! 佐々木琲世ッ! 撃ちなさい!!」
「リカルドさん!!」
琲世は、アサルトライフルを構えたまま、全身をガタガタと震わせていた。
撃てば、リカルドごと死堪を吹き飛ばすことになる。だが、撃たなければ、リカルドの犠牲は無駄になる。
- 14二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:05:08
もう既にいくつか貼ってあったのん
- 15二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:09:07
このレスは削除されています
- 16EDF26/03/20(金) 23:10:44
その極限の重圧の中で、琲世の脳内に、冷たくて、暗い「声」が響いた。
(——ねえ、ハイセ。いつまで目を背けているの?)
激しい頭痛。視界が明滅する。
『お母さん』という言葉。記憶の底に封じ込めていた、金木研の凄惨な過去。
母から殴られ続けた日々。それでも「優しい子」でいるために、痛みを隠して笑っていた自分。愛など最初からなく、ただ都合のいいサンドバッグだったという残酷な真実。
(お母さんに愛されていた、なんて嘘だ。……君も、知っているだろう?)
「あ……ああ……ッ」
琲世の目から、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。
佐々木琲世という「偽りの幸福」が、今、音を立てて崩れ去っていく。
目の前で母への愛に殉じて死にゆくリカルドと、狂気に沈んだ死堪(リオ)。そして、母に愛されてなどいなかった自分。その悲哀が、琲世の心に引かれた最後の一線を完全に断ち切った。
(僕を呼んでよ、ハイセ。僕が、終わらせてあげるから)
「……ごめんね、ハイセ」
琲世が、自らの内なる声に答えた瞬間。
彼の中で「佐々木琲世」という人格が、完全に消滅した。
フワリと、彼の前髪が白と黒の混じり合った色から、純白、そして漆黒へと染まり変わっていく。
彼が顔を上げた時、その瞳の片側は、血のように赤い『赫眼(かくがん)』へと変貌していた。
「……ああ、本当に。どうしようもないくらい、悲しい世界だ」
- 17二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:11:45
あ”っ
- 18二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:12:52
このレスは削除されています
- 19EDF26/03/20(金) 23:15:56
『あ、れ……? おにいちゃん、かわった……?🥺✨』
血だまりの中に立つ白髪の青年——金木 研を見つめ、死堪が首を傾げた。幼児のような狂気の中に、かつての「リオ」としての記憶が、微かに、しかし確かに疼いていた。
「……リオ」
金木の口から漏れたのは、佐々木琲世の温和な声ではなかった。低く、冷たく、そして底知れぬ悲しみを湛えた、金木研の声だった。
「……君を、止める。それが、僕の……最後の、仕事だ」
シュパァッ!
金木の姿が、死堪の動体視力すら置き去りにする速度で掻き消えた。
『え……?🤯』
次の瞬間、死堪の胴体に、金木の鱗赫が容赦なく叩きつけられた。
ズドォォォォォンッ!!
凄まじい衝撃波が市街地の瓦礫を吹き飛ばし、死堪の巨体が岩盤へと叩きつけられる。甲殻が砕け、紫色の体液が噴出した。
『いったぁぁぁいッ!!😭 いたいよぉ、ぶたないでぇ!』
死堪が泣き叫びながら、羽赫の結晶弾を乱射する。だが、金木は自身の赫子を盾にし、結晶弾を全て弾き返しながら、死堪へと肉薄した。
「……痛い、か。……僕も、痛かったよ。リオ」
- 20二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:17:06
リオを改造したカス…糞糞糞糞
- 21二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:18:54
おおっハイセが覚醒した!これで喰種がEDFとして力を振るうんや!
- 22EDF26/03/20(金) 23:19:09
——『研、あなたは悪い子。だから、お母さんが、直してあげる』
薄暗い実験施設。拘束台に縛り付けられた、幼い金木研。母親の冷たい笑顔。そして、その背後に立つ、白衣を着た男たち。
「細胞の適合率は完璧だ。……これなら、『人類を守る改造人間』─喰種のプロトタイプになれる」
母親は、自身の息子を、喰種化手術の実験体として、その施設へ売り渡したのだ。
繰り返される手術、拷問のような訓練。金木は、人間としての尊厳を奪われ、やがて襲い来るエイリアンに対抗するための兵器として、改造され続けた。
だが、そのあまりにも非道な人体実験は、EDF内部でも問題視され、計画は凍結。金木の記憶は、強力な催眠と薬物によって封印され、彼は「佐々木琲世」という偽りの日常を与えられたのだ。
そして——その実験施設を、どのようにしたかは分からないがアンカーが奪い去り、残された技術を悪用して。
気弱で優しかった少年、リオを……この理性を失った怪物「死堪」へと変貌させたのだ。
「……う、あああああッ!!」
金木は、自身の赫子をさらに強く死堪に突き立てた。
「……許さない。僕から、日常を……リオを、奪った……アンカーを……ッ!!EDF、を……?」
- 23二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:28:27
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:29:24
……(哀)
- 25EDF26/03/20(金) 23:29:56
金木の動きが、ピタリと止まった。
突き立てた鱗赫の先から伝わる、リオの温かい血。そして、自身の脳髄を焼き尽くすほどの、昏くどろどろとした『憎悪』。
アンカーだけではない。自分を化け物として売り飛ばした母親、非道な人体実験を施した科学者、手遅れになってから止めた役立たずのEDF、、そして、そんな狂った世界を守るために「佐々木琲世」という便利な人形として自分を記憶ごとすり替えた大人たち。
その全てへの殺意が、金木の中でどす黒く渦巻いていた。
「……ああ。そうか」
赫眼から、一筋の血の涙がこぼれ落ちる。
「僕も……世界を壊したいと憎む、ただの『化け物』に成り果ててしまったんだ」
もしこのまま生き残れば、自分はきっと「怪獣」になる。必ずEDFに牙を剥く。守るべき人間たちを殺戮する、最悪の喰種になる。気弱で優しかったリオが、狂気に呑まれたように。
ならば——。
『いたい、 いたいよぉ……っ!』
錯乱する死堪が、太く鋭い甲赫の刃を無造作に振り上げた。
金木は、それを躱さなかった。
ズバァァァッ!!
「が、はッ……!」
死堪の甲赫が、金木の胸部——心臓を、正確に、そして深々と貫いた。
致命傷。喰種の再生能力をもってしても、もはや修復不可能な一撃。
だが、金木は胸に刃を突き立てられたまま、血まみれの死堪の身体を、優しく抱きしめた。
- 26二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:32:54
回を重ねる毎に地獄を超えた地獄へ進化してるのはなんでか教えてくれよ
- 27二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:33:05
なんやここのEDFは滅茶苦茶胸糞ですのォですねぇ
- 28二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:33:40
- 29EDF26/03/20(金) 23:34:41
「……いいよ、リオ。……もう、頑張らなくていいんだ」
金木の背中から伸びた鱗赫が、死堪の脳天と、Rc細胞の要である赫包を同時に、慈しむように貫き、破壊した。
『おにい……ちゃん……? あった、かい……』
死堪の瞳から狂気がスッと抜け落ち、かつてのリオの顔に戻る。二人は、互いの身体を深く貫き合ったまま、血だまりの中へと静かに崩れ落ちた。
そこから数メートル離れた瓦礫の陰。
「マ、マ……」
腹を裂かれ、臓物を撒き散らしながら致命傷を負ったリカルドが、虚空へ向かって血まみれの手を伸ばしていた。
母からの愛を、最期まで乞い続けている哀れな拳獣。
金木は、薄れゆく意識の中で、その男へと顔を向けた。
自身は母親に愛されず、実験体として売られた。だが、だからこそ痛いほど分かる。誰かに愛されたいという、その呪いのような渇望が。
そして、母を心から愛することができるリカルドはきっと、態度に出されなかっただけで、母親に愛されていたであろうことも分かった。
金木は、口から血の泡を吹きながら、最期の力を振り絞って声を紡いだ。
「リカルド、さん……。あなたは、本当は……母に、愛されていた。……それだけは、僕が……保証します」
- 30二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:40:00
- 31EDF26/03/20(金) 23:41:04
それは、あるいは同じ親の愛に呪われた者としての、せめてもの祈りだったのか。
その言葉を聞いた瞬間、リカルドの虚ろな瞳に、微かな光が灯った。
「……そう、ですか。ママは……僕を……」
血まみれの強面が、まるで幼子のように安らかに綻ぶ。
リカルドの腕がパタリと落ち、彼は至福の笑みを浮かべたまま、完全に息を引き取った。
それを見届け、金木もまた、静かに目を閉じた。
「……おやすみ、ハイセ……そして、さよなら」
白髪の青年は、かつての友と折り重なるようにして、冷たいアスファルトの上でその悲惨な生涯を終えた。
「……佐々木さん……どういうことなの……?それに、リカルドさん……!」
睦の悲痛な声が、沈黙した戦場に虚しく響く。
「……己の過去を呪い、未来に絶望して相討ちを選んだか。兵器としては欠陥品だったということだな。人類喰種化計画─やはりあれは潰して正解だった」
ラスタル・エリオンが、司令室で冷たく言い捨てた。
「金木などという男のことは忘れろ。彼は佐々木琲世。彼とリカルドの犠牲を以て、市街地の脅威は排除された。それで十分だ」
- 32二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:42:17
>>人類喰種化計画
なにを言ってるこのクソボケジャワティー旧多は?
- 33EDF26/03/20(金) 23:42:23
【STAGE CLEAR】
戦死者:2名
佐々木琲世 / 金木研(ロスト。記憶を取り戻しEDFへの憎悪を自覚した果てに、死堪(リオ)との心中を選択し戦死)
リカルド(ロスト。死堪の甲赫による致命傷を受け、最期に金木の言葉で救いを得て戦死) - 34二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:43:19
この世界なんかGeminiがノリノリで厄ネタや胸糞設定増やしてて怖いです
- 35EDF26/03/20(金) 23:45:28
- 36二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:46:20
ほいだら補充安価でタフキャラ送ったろかあーん?
- 37二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:47:44
バトロワ滑りは見たことあったけど
鬱設定滑りとかシリアス滑りは見たことなかったんだよね
お見事ですEDF防
やはり貴方は新ジャンルの開拓者だ - 38二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:49:50
うわあああ
- 39二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:50:52
- 40二次元好きの匿名さん26/03/20(金) 23:53:36
- 41二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 00:00:47
この地獄みたいな世界は....?
- 42二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 00:03:20
なんやこれ...AIが曇らせを学習したんスか?
- 43二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 00:03:30
- 44二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 00:07:47
- 45EDF ◆GUGLV24g4w26/03/21(土) 00:11:12
- 46二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 02:11:19
バトロワスレのリカルドかぁ
母親との関係がフィーチャーされたキャラシだからか死ぬ確率がやたら高いぞ - 47二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 08:15:07
琲世とリカルドが死んだあっ
派手な葬式出して感動的な弔辞読んで涙を流してあげましょう - 48二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 09:19:58
- 49二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 09:23:22
やめろっせめて翔一くんはバーニングフォームで出してくれっ
- 50二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 10:36:08
- 51二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 12:07:55
なんということだ、なんということだ…!
犠牲者が増えていく…!!(オハラ書き文字) - 52二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 12:27:24
リカルドってタフキャラにしては理性的だし物腰柔らかいから他作品との相性が結構いいわよね
わりと死んでショックなんだ - 53二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 12:51:53
- 54二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 12:56:32
ここまで来ると投げたキャラがどういう最後を迎えるのか見るために見ているようなものっスね
- 55二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 13:18:48
- 56二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 14:06:38
- 57二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 14:08:50
ウム....
- 58二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 14:10:44
このレスは削除されています
- 59二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 17:01:21
- 60二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 17:05:03
反応しちゃダメダメェ
- 61二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 17:05:53
- 62二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 17:07:13
どんなキャラやスレ、ロワにも個性があって良いよねパパ
- 63二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 17:09:43
ウム...
- 64二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 17:12:34
- 65二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 17:14:11
ああ 適度にナーフされるだろうから問題ない
- 66二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 17:14:34
- 67二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 17:29:09
- 68二次元好きの匿名さん26/03/21(土) 18:04:14
ムフフ...それは良かった...
- 69EDF ◆GUGLV24g4w26/03/21(土) 21:22:02
- 70二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 00:52:13
- 71EDF26/03/22(日) 01:46:06
- 72二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 01:58:45
えっ
- 73EDF ◆GUGLV24g4w26/03/22(日) 09:23:01
マネモブオハヨーっ!
今日は21:30くらいになりそうだけど更新できそうなのん - 74二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 14:52:56
ラプチャーか 侵食が巨大ロボット殺しだぞ
プレイグブリンガーか 高速移動でミサイルと疫病をばら撒くのは厄介そうだぞ
キリュウバエか 卵の植え付けと幼虫の寄生がヤバいぞ
1000人の五条悟か 無理だぞ
◇次の侵略者は…!? - 75二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 16:46:03
保守
- 76二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 18:19:38
ククク....次の敵安価でスペック十倍にしたゴジラを送ってやりますよ
- 77二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 19:00:09
このレスは削除されています
- 78EDF ◆GUGLV24g4w26/03/22(日) 21:30:12
- 79EDF26/03/22(日) 21:35:30
- 80EDF26/03/22(日) 21:39:38
「厄介な連中だ。空からの立体的な機動と狙撃、歩兵にとっては最悪の相性だな」
ラスタルが忌々しげに吐き捨てる。
「作戦目標は諸悪の根源たる『巨大巣』の物理的な粉砕だ。巣を落とさねば、羽虫どもは無限に湧き続ける」
その言葉を聞き、一人の少女が一歩前に出た。
シュネー・ヴァイスベルグ。
デュークの死後、血反吐を吐くような地獄の特訓を重ねてきた彼女の瞳には、かつての「天才少女」の脆さはなく、冷たく静かな執念が宿っていた。
「ラスタル司令。ボクがネブカドネザルで出るよ。あの鈍重な巨体でも、ボクの計算と今のボクの身体能力なら、空の軌道を先読みして的確に巣を叩き潰せる……もう二度と、鉄屑の中に隠れて仲間を死なせたりはしない」
だが、ラスタルは冷徹に首を振った。
「却下だ。シュネー・ヴァイスベルグ、貴様の計算能力は『地上』で使え」
「なっ……なぜですか! ボクなら、あんな巨大生物ども——」
「的が外れている。今回重要なのは、巨人を操ることではない。『巨人を蜂の群れから守り抜くための、地上の対空火網』だ」
- 81二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 21:39:43
蜂
! - 82EDF26/03/22(日) 21:42:03
- 83二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 21:44:30
あわわお前は数年前ワシの家の庭を侵略した奴
- 84EDF26/03/22(日) 21:45:33
- 85二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 21:47:56
氷川さんとっても可愛いのん……
- 86EDF26/03/22(日) 21:49:53
M山岳地帯。空は、文字通り黄金色と漆黒の羽虫によって「埋め尽くされて」いた。
大量の飛行型侵略生物(巨大蜂)。
強靭な顎を持つ蟻や蜘蛛とは異なり、彼らの最大の武器は、ホバリングによる空中機動から雨あられと射出される「巨大な毒針」である。
シュガァァァンッ!!
開戦の合図は、名もなきEDF一般隊員に向けられた無慈悲な一撃だった。
上空から射出された全長2メートルを超える巨大な毒針が、一人の隊員の肩口から胴体を斜めに貫通し、そのまま彼をアスファルトに縫い付けた。
「ぎゃああああっ!!」
「ひ、ひぃッ! 針から、酸が……ッ!」
毒針の内部から注入された強酸性の猛毒が、隊員の肉体を内側からドロドロに溶かしていく。口と目から黄色い泡を吹き、痙攣しながら肉のゼリーへと変わっていく仲間の姿に、地上部隊に戦慄が走る。
- 87二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 21:52:24
侵略生物γはミサイルだと戦いやすいしヒトデヒットラーが活躍しやすいんじゃねぇかと思ってんだ
赤蜂やマザーモンスターが出ないといいのォ ですねェ - 88EDF26/03/22(日) 21:53:21
「動き続けろ!! 立ち止まればマトになるぞ!」
ギャバンが『ブラストホール・スピア』で飛来する毒針を弾き飛ばし、咆哮する。
「上空の敵は、アテシたちウイングダイバーに任せなさいッ!」
リリスが、ウイングダイバーの飛行ユニットを全開にして空へ飛び立った。
「こんな醜い虫の群れ、美しくないわね! 『プラズマ・フォール』、最大出力よ!」
上空の蜂の密集地帯へ向け、極大のプラズマ弾が放たれる。青白い爆発が数羽の蜂を焼き焦がし、紫色の体液を撒き散らしながら墜落していく。
「おっそーい! そんな針なんかに当たる私じゃないもんね!」
島風が『ドラグーンランス』を構え、蜂が毒針を射出する予備動作の隙を突き、超音速で懐に飛び込む。エネルギーの槍が黄金の甲殻を貫き、蜂の胴体を真っ二つに裂いた。
「子供たちを脅かす毒針……一本残らずへし折ってあげましょう!」
ラーヴァ/ティアマトが『モンスター・ゼロ』のエネルギーを極大まで収束させ、レーザーの薙ぎ払いで空に巨大な「空白」を作り出す。ダイバーたちの機動力と火力が、空の主導権を強引に引き戻していく。
- 89EDF26/03/22(日) 21:58:58
だが、敵の数は異常だった。ダイバー三人がどれだけ撃ち落とそうと、巨大巣の無数の穴から、途切れることなく新たな蜂が湧き出し続ける。
『システム総じ緑(オールグリーン)。稼働を開始……パイロットの操縦精度、劣悪。しかし、直進には問題なし』
地響きと共に、全高50メートルの特機『ネブカドネザル』が進軍を開始する。
コックピットの中では、氷川誠が両手で操縦桿を必死に握りしめていた。
「くっ……! アームの反応が……いや、僕が不器用なだけか! ならば、小細工はしない! 皆さん!このまま、巣まで一直線に歩きます!」
ネブカドネザルは回避行動を一切取らず、降り注ぐ毒針の雨を分厚い装甲と電磁バリアで強引に弾き返しながら、山の中腹にある巨大巣へと向かって愚直な歩みを進める。
愚直故に最短距離なその歩み。
だが当然、巨大な的であるロボットには、数千の蜂が群がり始めた。
「……させない。たとえボクが乗っていなくても、もうネブカドネザルには、指一本触れさせないよ」
地上で、シュネー・ヴァイスベルグがエアレイダーの端末を叩き割らんばかりの勢いで操作していた。
彼女の瞳には、かつて己の無力さを呪い、血を吐きながら特訓した執念が宿っていた。
デュークの血で汚れた己の弱さは、もう捨てた。
「潔くん、敵の降下ルートと特異点の予測を!」
「……見えてる! 3時の方向、高高度から五百の群れがロボットの関節部を狙って急降下してくる!」
潔世一が『メタ・ヴィジョン』で蜂の軌道を完全に読み切り、レーザービーコンで座標を共有する。
「それなら……そこだっ!」
シュネーが呼び出した無数の『高機動対空ドローン』が、ネブカドネザルの周囲に絶対防衛の火網を展開した。レーザーの弾幕が、急降下してきた蜂の群れを空中で片っ端から文字通り蜂の巣に変え、緑色の体液が雨のように降り注ぐ。
- 90EDF26/03/22(日) 22:05:08
「フハハハッ! この地獄の独裁者のミサイルショーも見るがいい!」
ヒトデヒットラーが『MEエメロード』で撃ち漏らしを次々と叩き落とす。武器の相性か素体の記憶故か、意外にも高機動の敵の先読みを戦略的に行って敵を撃ち落としていく。
「我の盾で、地上への余波は全て弾き返す!氷川がいない分、我が守る!」
ゲンブが『イオンミラーシールド』を天に掲げ、地上部隊とを毒針の雨から完璧に守り抜いていた。
「……氷川! 道は開いたぞ! いけっ!」
オメラスが相変わらず不調な蜘蛛のせいで痛みに顔を歪めながらも、アサルトライフルでネブカドネザルの足元に群がる蜂を牽制し、叫ぶ。
「皆さん……ありがとうございます! 行きますッ!!」
氷川は、操縦桿を限界まで前へと押し込んだ。
ネブカドネザルは、巨大な山のような蜂の巣の真正面まで到達。スマートな砲撃も、テクニカルな格闘も必要ない。ただの、巨大な「破城槌」。
- 91二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:05:59
おおっみんなの力が集まっていくっ
- 92二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:07:29
氷川さん!お前がネブカドネザルに合わせるんじゃない!ネブカドネザルが氷川さんに合わせるんだ!
- 93EDF26/03/22(日) 22:08:21
『アンタイ・エイリアン・アサルトキャノン、零距離射撃モード』
ネブカドネザルの胸部装甲が展開し、巨大な砲身が、泥と分泌物で固められた巨大巣のド真ん中へと深々と突き刺さった。
「この距離なら、外しようがないだろッ!!」
氷川の咆哮と共に、引き金が引かれる。
ズゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!
超高圧のプラズマの奔流が、巨大巣の内部で炸裂した。
山を覆っていた巨大な建造物が、内側から風船のように膨張し——次の瞬間、凄まじい爆発と共に粉々に吹き飛んだ。
内部にいた数万の幼虫と卵、そして分泌液の濁流が、プラズマの熱で一瞬にして蒸発し、ドロドロの泥の雨となって山一帯に降り注いだ。
「……巨大巣の、完全破壊を確認……!」
通信機から、いつも通りクールだが喜びを隠しきれない睦の声が響いた。
巣を失った蜂の群れは統制を失い、散り散りになって逃げ出していく。
「……ふぅ。なんとか、大役を果たせましたね」
コックピットの中で、氷川は額の汗を拭い、ホッと息をついた。
- 94二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:10:10
いやーっ死傷者ゼロの大勝利やのォ
- 95EDF26/03/22(日) 22:12:27
「フハハハハハ!!久しぶりの完勝だな!さて、たまには飲みに……おっと、私は酒は飲めんのだった!」
調子に乗ったヒトデヒットラーの声が響く。
だが。
勝利の余韻に浸る彼らの上空、山岳のさらに奥深くの暗雲が、不自然に渦を巻き始めていた。
『……警告。未確認の超大型生体反応、および、高濃度の未知のウイルス性ナノマシンを感知』
ネブカドネザルの無機質なシステム音声が、異常を告げる。
「……え?」
氷川がモニターを見上げた瞬間。
ズドドドドォォォォォンッ!!
空を切り裂くような超高速のダッシュと共に、緑色の禍々しい光を纏った「巨大な何か」が、ネブカドネザルの胸部に激突した。
「ぐあぁぁぁぁぁっ!?」
全高50メートルの巨大ロボットが、その一撃でまるで玩具のように弾き飛ばされ、山の斜面へと無様に倒れ込んだ。
「……あれは……!?」
- 96二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:13:22
チィッなんだって別の侵略者が乱入してくるんだよヒュンカッカッ
- 97EDF26/03/22(日) 22:15:17
巨大巣を破壊したばかりの全高50メートルの特機『ネブカドネザル』が、山の斜面を無様に滑り落ちていく。分厚い胸部装甲がひしゃげ、激しい火花と黒煙が上がっていた。
「がはっ……!? な、何が起きたんだ!? レーダーには何も……!」
コックピット内で氷川誠がアラートの赤光に照らされながら叫ぶ。
「……ありえない。あんな巨大な質量が、ボクのレーダー網を完全にすり抜けるなんて……!まさか、ウイルス……!?」
地上でエアレイダーの端末を見つめていたシュネー・ヴァイスベルグが、信じられないものを見るように上空を見上げた。
爆煙が晴れた山の頂上付近。
そこには、先ほどまで飛び交っていた黄金色の侵略生物とは異なる色の「蜂」がホバリングしていた。
全長およそ100メートル。
元は巨大な蜂であっただろうその身体は、全身の半分以上が冷たい「機械の装甲」へと置換されている。
そして、その機体の隙間からは、毒液ではなく、禍々しい『緑色の光』を放つ未知のナノウイルス——「疫病(プレイグ)」が霧のように漏れ出していた。
プレイグブリンガーの降臨である。
- 98二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:18:44
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- 99二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:18:55
いやあああ(PC書き文字)
- 100二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:19:07
マザーモンスターというよりグラウコスだな…
- 101二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:20:35
このレスは削除されています
- 102二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:20:42
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- 103EDF26/03/22(日) 22:21:46
『……新たな敵性反応。 飛行型巨大生物と機械の……ハイブリッド? しかも、周囲の空気が、未知のウイルスで汚染されていってる……』
『ギュイィィィィィィィンッ!!』
機械蜂(プレイグブリンガー)の背部に備えられた巨大なスラスターが、緑色の炎を噴き上げた。
「こっちにも来るぞ! 迎撃しろォッ!!」
ギャバンの叫びと同時。プレイグブリンガーは、その巨体からは到底考えられない『超高速ダッシュ』で、空中のウイングダイバーたちへと襲いかかった。
「は、はや……っ!?」
スピード自慢の島風でさえ、その直線的な突進速度に反応が遅れた。
間一髪で回避したものの、プレイグブリンガーがすれ違いざまに乱射した無数の『疫病の針』と『誘導ミサイル』が、ダイバーたちを強襲する。
「きゃあああっ!?」
「くっ……! ミサイルの誘導がしつこいッ!」
リリスとラーヴァが、空中で姿勢を崩しながらミサイルを撃ち落とす。
だが、撃ち落とされたミサイルから、どす黒い緑色の『疫病の霧』が空中に散布された。
「……あ、が……ッ!」
その霧を僅かに吸い込んだ上空の一般ダイバー隊員が、突如として血を吐いて墜落した。
「ヒィィッ! 体が……肉が緑色に変色して、腐っていくぅぅっ!!」
地面に叩きつけられた隊員の強化アーマーが、ナノウイルスの侵蝕によってボロボロに崩れ落ち、内部の肉体が文字通り「溶けて」いく。酸による融解とは違う。細胞そのものが病に侵され、壊死していく恐るべきデバフ効果。
- 104二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:23:20
こ…こいつをソロ討伐するCalamityのプレイヤーって強き者なんだな
- 105二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:27:07
アホみたいな速度で移動する上に素でネブカドネザル=サンより大きいんだよね 酷くない?
- 106EDF26/03/22(日) 22:28:20
「……なんて悪辣な兵器だ。近づけば死病をうつされるぞ!」
オメラスがアサルトライフルを構えたまま、歯鳴りをさせる。
『ギギギギ……ガガガ……』
上空で反転したプレイグブリンガーの腹部ハッチが開き、そこからさらに絶望的な光景が展開された。
親機と同じく機械化され、緑色の疫病を纏った『小型の改造蜂(子機)』が、数千匹単位で次々と射出され始めたのだ。
「これしきの、こと……!ゲホっ!」
ヘイリーが『ネグリング自走ミサイル』で応戦するが、子機たちは自らをミサイルの盾にし、撃墜されると同時に致死性の疫病ガスを戦場に撒き散らす。
「我の盾でも、空気の汚染までは防ぎきれん……ッ!」
ゲンブの『イオンミラーシールド』の裏側にまで、緑色の霧がじわじわと侵入してくる。
「おのれ、毒ガスとは、なんと卑劣な兵器を……!」
「まったくだ、アンカー共は人道というものを考えていないのか!」
ヒトデヒットラーもミサイルを撃ち尽くし、ゴームズと共に瓦礫の陰へ退避する。
戦場は、完全に「疫病の海」と化していた。
近接戦闘を挑めばウイルスに侵蝕され、遠距離から撃てば子機とミサイルの弾幕に押し潰される。
- 107二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:29:43
> おのれ、毒ガスとは、なんと卑劣な兵器を……!
どの口が言うとるんじゃあっ
- 108二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:31:20
ヒトデヒットラーだけなんかずっと清涼剤なんだよね
すごくない? - 109二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:32:05
しゃあけど…存在で➖やわ!
- 110EDF26/03/22(日) 22:35:14
『警告。ネブカドネザル、装甲融解率40%。メインジェネレーターへのナノウイルス侵蝕を確認』
「クソッ……!動け、動けよっ!!」
氷川が倒れたネブカドネザルを立ち上がらせようとするが、プレイグブリンガーがその背中に重々しく着陸し、巨大な機械の足でロボットの頭部を踏みつけた。
「ぐぁあああああっ!!」
ガガガガガッ! と、疫病の針がネブカドネザルの関節部へ容赦なく撃ち込まれ、火花が散る。
「……あ、あぁ……」
地上でその惨状を見つめるシュネーの瞳に、再び絶望の影が差し込もうとしていた。
ネブカドネザルが攻撃を食らっているのを見て、自分がやられた時のことが……デュークが自分を庇って死んだ光景がフラッシュバックする。
(また、ボクは……仲間が死ぬのを、ただ見ているしか……)
- 111二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:35:27
アハハ全員絶望させるんだ
- 112二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:37:29
ネブカドネザルと氷川さんを助けるための戦力が要る…
キングコーカサスカブトを用立てろ! - 113二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:40:56
このレスは削除されています
- 114EDF26/03/22(日) 22:42:31
- 115二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:43:55
不思議やな…ワイ、1ヶ月くらい前にそのコンテナの画像を見たことある気がするんや…
- 116二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:44:41
うわあああ
- 117EDF26/03/22(日) 22:48:18
ゴゴゴゴゴォォォォォン……!!
M山岳地帯を覆い尽くすどす黒い緑色の「疫病の霧」を、天を裂くような巨大な火球が一直線に貫いた。
大気を焼き切る摩擦熱と爆音。それは成層圏から投下された超巨大な特殊コンテナだった。コンテナは疫病の雲を完全に吹き飛ばしながら地上へと激突し、凄まじい土砂の津波を巻き起こす。
「私も知らない、新兵器……?なに、あれ……」
爆煙と土砂が晴れた後。
そこに鎮座していたのは、黄金と漆黒の装甲に包まれた、城郭のごとき威容を誇る超巨大な機械の昆虫だった。コーカサスオオカブトのような巨大な角が頭と両肩で合わせて3本、疫病の空を鋭く睨み上げている。
『……シュネー・ヴァイスベルグ。乗れ』
通信機から、ラスタル・エリオンの冷徹な声が響く。
『貴様がデュークの死の裏で、血反吐を吐きながら流した涙と計算の全てを、その機体に直結させろ……あれは、そのための剣だ』
「……ラスタル司令……了解っ!」
シュネーは、ワイヤーを射出して巨大なカブトムシのコックピットへと跳躍した。
かつての彼女なら、機体に辿り着く前に息を切らしていただろう。だが、今の彼女の肉体は、地獄の特訓によって引き締まり、迷いのない足取りで巨鋼の心臓部へと滑り込んだ。
シュネーがコンソールに手を触れた瞬間、超巨大なカブトムシが轟音と共に立ち上がり、各部の装甲が複雑にスライドし、組み替わっていく。
山をも見下ろす巨体。重厚極まる黒と金の城壁のような外装。頭部には王冠を戴くかのような荘厳な意匠。
超巨大ロボット『キングコーカサスカブト』。
それが、技術開発部がラスタルの命を受けて完成させた、新たな人類の盾であった。
- 118EDF26/03/22(日) 22:51:34
『ギギギ……ガガガッ!!』
目標の急変を感知したプレイグブリンガーが、機械の複眼を赤く発光させ、無数の小型改造蜂(子機)と誘導ミサイルをキングコーカサスカブトへと一斉に放った。
緑色の疫病を纏った死の弾幕が、巨人の右腕と胸部に直撃する。
ズガガガガガァァァンッ!!
「シュネーさんっ!!」
ネブカドネザルのコックピットで、氷川誠が絶叫する。あの疫病の弾頭をまともに喰らえば、分厚い装甲ごとナノウイルスに侵蝕され、内部のパイロットまでドロドロに腐り落ちてしまう。
だが——煙が晴れた後。
キングコーカサスカブトは、微動だにせずそこに立っていた。
被弾し、緑色のウイルスに侵蝕されかけた右腕の重装甲が、眩い光を放ちながら新品同様に再構築されていく。
- 119二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 22:52:35
うむっやはり戦隊ロボには頼もしさが多く含まれている
- 120EDF26/03/22(日) 22:55:19
「……なっ、装甲が……自己修復してる!?」
潔世一がその信じられない光景に息を呑んだ。
『驚くには値せん』
司令室のラスタルが、ふっと笑みをこぼす。
『あの機体の制御システムと自己修復機能のコアには、先日の市街地戦で回収した殺人機械「バグ」の演算データと自己進化プログラムが組み込まれているのだ。
……仲間の命と引き換えに得たデータだ、この程度の理不尽は弾き返してもらわねば割に合わん』
「……っ!!」
コックピットの中で、シュネーは静かに息を吐いた。
デュークの命を奪った、あの憎きチェーンソーの円盤。そのデータが、今度は自分を守る盾となり、戦う力となっている。
その冷酷なまでの合理性に、彼女は一瞬だけ目を伏せ……そして、真っ直ぐに前を見据えた。
「……そうだね。あの人の命は、無駄になんてさせない。させてたまるか」
シュネーは操縦桿を引き絞り、武装を取り出す。
ガシャンッ! と重厚な音を立てて展開されたのは、超巨大な戦斧『ヘラクレスアックス』。
並のパイロットであれば、その圧倒的な重量に振り回され、大振りの一撃しか放てない代物だ。
- 121EDF26/03/22(日) 22:59:40
だが、シュネーは違った。
彼女はキングコーカサスカブトの腕部マイクロ・スラスターとジャイロバランサーの出力を、極限の計算速度でリアルタイムに書き換えていく。
斧の重心を意図的にズラし、持ち手を反転させる。巨大なヘラクレスアックスを、まるで「逆手持ちの短剣」のように——そう、サバイバルナイフのように構えたのだ。
「……デュークさんは、ハワイアン・ブレード・スターだったよね」
シュネーは、血のにじむ特訓の果てに得た決意の笑みを浮かべ、巨大な斧の切先を疫病の機械蜂へと向けた。
「なら、ボクは……『ドルフィン・ブレード・スター』とでも名乗ろうかなっ!」
ギュンッ!!
キングコーカサスカブトが、その鈍重そうな外見からは想像もつかない、目にも留まらぬ神速のステップを踏んだ。
「バグ」の人間探知・追従アルゴリズムを逆用した、超高精度の予測機動。プレイグブリンガーの放つ超高速ダッシュの軌道を完全に読み切り、シュネーはすれ違いざまにヘラクレスアックスを「ナイフの斬撃」のように鋭く振り抜いた。
- 122二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:02:54
ヘラクレスアックスも驚いたと思うよ
見た目が斧な自分がナイフみたいな扱い方をされたんだからね - 123EDF26/03/22(日) 23:03:03
ズバァァァァッ!!
『ギィィィィッ!?』
プレイグブリンガーの左翼のスラスターが、根本から綺麗に切断される。
巨大な斧をナイフのように軽々と、そして精密に扱う異常な剣技。それは、天才的な頭脳と、地獄の特訓で培った執念が産み出した、彼女だけの戦闘芸術だった。
「子機どもが群がってきたぞ! シュネー、背後だ!」
怜慈が地上から叫ぶが、シュネーの視界には全てが見えていた。
「問題ないよ……ボクの計算通り、三歩後ろだ」
手首の返しだけでヘラクレスアックスを回転させ、背後から迫る数千の小型改造蜂を、まるで乱れ飛ぶ虫を払うかのように次々と切り刻んでいく。
一撃で倒されない限り無限に再生する自己修復能力を盾に、被弾を恐れることなく最短距離で敵の懐へと潜り込む。
疫病の霧も、誘導ミサイルも、神速の「ナイフ捌き」の前に全てが切り捨てられていく。
「すごい……! あの巨大な斧を、あんな風に……!」
「……美しいわ。流石のアテシも、認めざるを得ないくらいに」
- 124二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:04:44
- 125二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:04:45
頼もしすぎる…頼もしさの次元が違う
- 126EDF26/03/22(日) 23:06:20
『ギガガガガガッ!!』
追い詰められたプレイグブリンガーが、全身のナノウイルスを限界まで活性化させ、機体を赤熱させながら最後の特攻ダッシュを仕掛けてきた。当たれば周囲の空間ごと疫病の爆発に飲み込まれる、致死の質量弾。
「……終わらせるよ。キミの撒き散らす病も、絶望も……全て、ボクが斬り裂くっ!」
シュネーは、キングコーカサスカブトの全エネルギーを右腕のヘラクレスアックスへと集中させた。
城郭のごとき巨体が黄金のオーラに包まれ、斧の刃が太陽のように眩く発光する。
「計算終了(チェックメイト)……これが、ドルフィン・ブレード・スターだッ!!」
プレイグブリンガーの超音速の突進と、キングコーカサスカブトの迎撃。
二つの巨体が交差した瞬間。
『キングコーカサスカブトフィニッシュ!!』
- 127二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:08:18
- 128二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:09:47
戦いの状況は日々変わってきてるんだよ侵略者野郎ーッ
- 129二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:10:06
このレスは削除されています
- 130EDF26/03/22(日) 23:10:19
ヘラクレスアックスから放たれた極大の黄金の斬撃が、疫病の霧を、そしてプレイグブリンガーの分厚い機械装甲を、真正面から唐竹割りに両断した。
ピタリ、と時間が止まったかのような静寂。
その直後。
ズゴォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!
プレイグブリンガーの巨体が左右に真っ二つに裂け、内部のジェネレーターが黄金のエネルギーに巻き込まれて大爆発を起こした。
発生した超高熱の衝撃波が、周囲に漂っていた致死のナノウイルス(疫病の霧)を細胞レベルで完全に焼き尽くし、M山岳地帯の上空に、透き通るような青空を取り戻させた。
空から降り注ぐ機械の残骸と、黄金の光の粒子。
キングコーカサスカブトは、ヘラクレスアックスをゆっくりと下ろし、静かに天を仰いだ。
「……シュネーさん! 助かりました……本当に、ありがとうございます!」
山の斜面で大破したネブカドネザルの中から、氷川誠が安堵の声を上げる。地上部隊の仲間たちからも、次々と歓声が沸き上がった。
「……や、った……?ボク、今度は、ちゃんとやれたんだ……」
コックピットの中で、シュネーはコンソールにそっとおでこを押し当てた。
恐怖も、無力感も、今はもうない。ただ、胸の奥底で、煙草の匂いとナイフを愛した男が、ニヤリと笑って頭を撫でてくれたような気がした。
【STAGE CLEAR】
戦死者:0名
- 131二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:11:15
見事やな…
- 132二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:11:42
やるなシュネー…前回の悔しさをバネに氷川さんを救っている
- 133二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:12:26
どうしてバロックオーナーは発生するんだろう
- 134二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:13:31
まあ気にしないで 死ぬこと前提のキャラを安価している時点である意味一緒ですから
- 135EDF26/03/22(日) 23:13:38
- 136二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:17:51
いいじゃないですか偶には死者ゼロで終わる戦場も
僕は見たいなぁ…ネブカドネザルとキングコーカサスカブトが万全の状態で同時に戦場に降り立つ所をッ - 137二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:19:59
じゃあそれをぶっ壊してやるよっ(悪魔書き文字)
- 138二次元好きの匿名さん26/03/22(日) 23:37:25
地球を侵略してくる昆虫を昆虫の王たるコーカサスのロボが打ち倒すってめちゃくちゃ美しいんじゃないスか?
- 139二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 00:07:17
- 140二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 08:51:37
あのう、保守しましょうか?
- 141二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 08:52:31
でもね俺ね 次はラプチャーが出てきて巨大ロボを侵食されると思うんだよね
新兵器がメタられるのは当然の流れでしょう - 142二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 11:39:04
千人五条はどうなるんやろなァ
- 143二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 12:16:15
- 144二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 12:19:05
- 145EDF ◆GUGLV24g4w26/03/23(月) 12:50:47
- 146二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 13:10:40
おおっ
- 147二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 14:10:52
嘘か誠かそう上手く行かないかもしれ無いと言う学者もいる
- 148EDF ◆GUGLV24g4w26/03/23(月) 19:35:04
- 149EDF26/03/23(月) 19:40:26
前回の死闘の傷跡が癒えぬまま、EDF極東基地の空を不気味な赤光が覆い尽くそうとしていた。
「……司令。成層圏より、無数の生体反応が降下してきます。数は……ジャスト1000。ですが、波長がおかしいです」
メインモニターを見つめるオペレーターの睦が、普段の無機質な声に微かな戦慄を混じらせて報告する。
モニターに映し出されたのは、上空を埋め尽くすように浮遊する「人間」の群れだった。
白髪に、目隠し、あるいはサングラスをかけた長身の男たち。その顔、体格、呪力と呼ばれる未知のエネルギー波長に至るまで、1000体すべてが完全に同一であった。
「……アンカー。宇宙船を地球に根差せるための錨だの、地球の最終走者だのと名乗るあの宇宙人ども……また地球人の遺伝子を悪用したのかっ!」
シュネー・ヴァイスベルグが、ギリッと奥歯を噛み締める。
『あー、テストテスト。聞こえる? EDFの皆さーん』
突如、基地の通信回線がジャックされ、唯我独尊を絵に描いたような傲慢な男の声がスピーカーから響き渡った。
空に浮かぶ1000人のうち、最後方に陣取る「一体」が、ニヤリと口角を上げている映像が映し出される。
『傑作だろ、これ。俺の細胞を培養して1000人に増やしたらしいぜ。宇宙人の科学力ってすげーのな。まあ、俺のこの眼……『六眼』だけは、世界に一つしか存在できないからコピーできなかったみたいだけどさ』
- 150二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 19:41:36
ついに1000体の五条が来るのかあっ
- 151EDF26/03/23(月) 19:43:17
その言葉を聞き、ゴームズが端末を操作しながら興味深そうに分析結果を口にする。
「なるほど、理解したよ。彼の持つ『無下限呪術』という現実を歪める能力は、その『六眼』による極めて精密なエネルギー操作があって初めて成立する。つまり、六眼を持たない残り999人のクローンがその力を使えば……当然、脳は凄まじい負荷に耐えきれず焼き切れる」
ゴームズの言葉を裏付けるように、睦がモニターの映像を拡大した。
そこに映っていたのは、地獄の光景だった。
前衛に並ぶ999人のクローンたち。彼らの表情には一切の感情がなく、ただ虚無だけが広がっていた。
だが、その目隠しの下からは、耳から、鼻からは、おびただしい量の黒黒とした血が滝のように流れ落ちている。
脳髄を焼き焦がす激痛に苛まれながらも、アンカーの制御装置によって強制的に『術式順転「蒼」』や『術式反転「赫」』を展開させられ続けているのだ。
彼らは自我を持たない。ただオリジナルのための「使い捨ての固定砲台」であり、攻撃を防ぐだけの「生きた肉壁」だった。
『ま、俺以外はただの出来損ないのゴミだけどさ。せっかく用意してもらったんだ、お前ら、これで少しは俺を楽しませてくれよ?』
通信越しにケラケラと笑う六眼持ち五条。その背後で、血の涙を流しながら無機質に呪力を練り上げるクローンたちの姿は、あまりにも凄惨で、哀れだった。
「……ッ、なんて吐き気のする戦術だ! あんなもん、命に対する冒涜だろうが!」
怜慈が激昂し、拳を壁に叩きつける。
- 152EDF26/03/23(月) 19:45:59
そんな中、一人静かに前へ進み出た者がいた。
ラーヴァ(ティアマト)である。
「……あの子供たちは」
彼女の瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちていた。
「誰の子供でもない。母の愛を知ることもなく、ただ苦痛と共に使い潰されるためだけに産み落とされた……あんな悲しい命の在り方を、お母さんは絶対に許さない」
彼女の背中から、神代の光が溢れ出す。それは、人類という「子供たち」を愛するが故の、底知れぬ慈愛と決意だった。
「……あの哀れな子供たちを、お母さんが、この愛で終わらせてあげる」
決意を固めるラーヴァを前に、司令官ラスタル・エリオンは一切の感情を交えず、冷徹に作戦を告げた。
「潔世一、上空の『オリジナル』の位置は特定できるな」
「……あぁ、見えてる。999人の砲台の奥、一番安全な場所から見下ろしてるエゴイストが一人。あいつの『無限』のバリアをどうにかしないと、どんな攻撃も届かない……!」
メタ・ヴィジョンを展開する潔が、冷や汗を流しながら報告する。
「ならば作戦は一つだ。ラーヴァ。貴様に前線の維持と、オリジナルへの血路をこじ開ける役割を命じる」
ラスタルは、モニターに映る無惨なクローンの群れを一瞥し、手を振り下ろした。
「……全軍出撃。哀れな肉塊どもを、全て塵に還せ」
- 153二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 19:46:47
それはバランス調整どうもです
ただ思った以上に凄惨な光景が展開されていてドン引きしています - 154二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 19:47:53
グロ?
- 155二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 19:48:51
無下限の壁あるんだから肉壁必要ある?これさ
- 156EDF26/03/23(月) 19:51:49
EDF極東基地周辺の市街地跡。
空は異様な光景に支配されていた。空中に浮かぶ1000人の「五条悟」。そのうち999人のクローンたちは、目隠しの下から、鼻から、耳から、どす黒い血を滝のように流し続けている。
『あはっ! ほら、俺の出来損ない共! 派手にやれよ!』
最後方に浮かぶ「オリジナル」が指を鳴らした瞬間。
自我を持たない999人のクローンたちが、機械的に手印を結んだ。脳髄を焼き切る激痛に顔を歪め、ボトボトと血の塊を吐き出しながら、彼らは周囲の空間を捻じ曲げる。
術式順転『蒼』。そして、術式反転『赫』。
「……空間が、圧縮されて……いや、弾け飛ぶッ!? 総員、衝撃に備えろ!!」
潔世一が『メタ・ヴィジョン』で空間の異常な歪みを視認し、絶叫する。
だが、警告は遅すぎた。無数の『蒼』による極めて強烈な吸い込みが地上を襲う。
「ぎゃあああっ!!」
「体が、腕がッ……!!」
逃げ惑うEDF一般隊員たちの身体が、見えない巨大なミキサーに放り込まれたかのように宙へと引きずり込まれ、一箇所に凄まじい圧力で圧縮される。骨が粉々に砕けるメキメキという音と共に、数十人の隊員が一瞬にして巨大な「肉と鉄の団子」へと変えられ、直後に放たれた『赫』の反発の衝撃波によって、赤い血飛沫の雨となって広範囲に撒き散らされた。
「……なんて悪趣味な。オレ以上の、理不尽な痛み……!」
オメラスが、頭部の蜘蛛型装置から鎮痛剤を過剰投与しながら、全高50mの特機『ネブカドネザル』を前進させる。
「ボクも行くよ!あんなの、許せない!」
シュネー・ヴァイスベルグもまた、超巨大ロボット『キングコーカサスカブト』の操縦桿を握り、黄金の巨体を躍動させた。二機の巨大兵器が、人類の盾として空を埋め尽くす絶望へと突撃する。
- 157EDF26/03/23(月) 19:55:36
だが、オリジナルの五条悟は空中で腹を抱えて嗤った。
『デカすぎ。的当てゲームのマトじゃん、それ』
血涙を流す数十人のクローンが、一斉に両手を前に突き出す。
『赫』と『蒼』の衝突。仮想の質量が押し出される。虚式『茈』。
『警告。空間の消失を感知。バリア出力、無効——』
ネブカドネザルの無機質なシステム音声が途切れた。
防御も、装甲の硬度も、一切関係ない。射線上の空間そのものを「抉り取る」超大出力の砲撃が、二機の巨大ロボットを容赦なく貫いた。
ズガァァァァァァァンッ!!
「がはぁッ!?」
「あ、あっ……!?」
ネブカドネザルの分厚い胸部装甲が、まるでスプーンで掬われたかのように綺麗な球状に「消失」し、内部のジェネレーターが誘爆。キングコーカサスカブトもまた、自慢のヘラクレスアックスごと右半身の空間を完全に抉り取られ、自己修復すら追いつかない致命的な損傷を負う。
小回りが利かない圧倒的な巨体は、空間攻撃の前ではただの巨大な標的でしかなかった。
- 158二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 19:57:03
なんじゃあこの外道は
おそらくコミックを読んで自分を五条悟と思い込んでいる宇宙人だ - 159EDF26/03/23(月) 20:00:15
「……オメラスさん! シュネーさん!」
氷川誠がガトリングガンを撃ちながら絶叫する。
大破し、崩れ落ちる巨鉄の残骸の中から、緊急脱出ポッドが射出された。血塗れになったオメラスとシュネーが、瓦礫の海へと転がり落ちる。
「……クッ。キングコーカサスカブトが、一瞬で……!」
シュネーは吐血しながらも、エアレイダーの端末を震える手で握り直した。
「……ロボが落ちた程度で、絶望はしない。生身でも……歩み続けるだけだ」
オメラスもまた、折れた肋骨の痛みに耐えながらアサルトライフルを構える。
「……っ、ふざけないで! 空からそんな風に血を垂れ流して、アテシの美貌を汚すなんて、許さないわよッ!」
リリスがウイングダイバーの飛行ユニットを吹かし、上空のクローン群へと『プラズマ・フォール』を連射する。
「遅ーい! 止まってるマトに当てるのなんて簡単だもん!」
島風も『ドラグーンランス』を構え、超音速で空を駆け抜け、クローンの懐へと肉薄した。
しかし。
ギャリィィィンッ!!
「……えっ!?」
「な、弾かれた……!?」
プラズマの爆発も、光の槍も、クローンたちの数十センチ手前で、見えない壁に阻まれたようにピタリと停止した。
『無限』のバリア。オリジナルほどの精度はないにせよ、クローンたちは自身の脳を代償に、絶対不可侵の空間を身に纏っていた。
- 160二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 20:03:15
- 161二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 20:06:21
このレスは削除されています
- 162二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 20:06:56
初登場補正が消えてキングコーカサスカブトがボコボコにされるのはリラックスできますね
- 163EDF26/03/23(月) 20:07:37
「この地獄の独裁者のミサイルショーを……なにっ!? 届かんではないか! ええい、忌々しいバリアめ!」
ヒトデヒットラーが放った『MEエメロード』のミサイル群も、全て空中で静止し、無力に落下していく。
「……なんと非合理な。空間そのものを無限に分割しているとでもいうのか? 我々の物理法則が通用しないぞ!」
ゴームズがあまりの理不尽に珍しく苛立ちを見せる。
「怯むな! どんな壁だろうと、俺が、爆砕するッ!」
怜慈が『ブラストホール・スピア』のブースターを全開にして突撃する。
だが、クローンの一人が血の泡を吹きながら『赫』を放ち、その強烈な反発力でギャバンの重装甲を数百メートル後方へと弾き飛ばした。
「ぐわぁぁぁぁっ!!」
「ひっ……!?み、みんな、私の煙幕弾の後ろに隠れていろ!」
ヘイリーがPTSDの恐怖でガタガタと震えながらも、必死に煙幕弾を投擲し、仲間の射線を隠そうとする。
「逃げません……どれだけ強力なバリアでも……絶対に逃げない!」
氷川誠は、煙幕の中から一歩も退かずにガトリングの掃射を続ける。
だが、戦況は圧倒的だった。
1000という物量。絶対の盾。そして即死級の空間攻撃。
- 164二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 20:09:33
(ここまででもまだそこまで絶望感無いな...)
- 165二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 20:09:45
- 166EDF26/03/23(月) 20:10:24
絶望が支配する戦場の中央。
血を流し、壊れていくクローンたちを見つめていたラーヴァ(ティアマト)が、ゆっくりと空へ舞い上がった。
「……痛いでしょう。苦しいでしょう。愛されることもなく、ただ消耗品として造られた、可哀想な子供たち」
彼女の瞳から溢れる涙が、光の粒子となって戦場に降り注ぐ。
「……もう、終わりにしましょう。あなたたちの苦しみは、全てお母さんが引き受けてあげる。だから……安らかに眠りなさい」
ラーヴァの武装に、極大のエネルギーが収束し始める。
そして、そのラーヴァの前に、巨大なイオンミラーシールドを構えたゲンブが、山のように立ちはだかる。
「……そなたの『無限』の盾と、我が絶対の盾。どちらが真に強固なるか……いざ、尋常に勝負」
ゲンブの固い声が、戦場に響き渡った。
『あ? なんだあの亀女とデカい角女……まあいいや、俺の偽物ども、一斉射撃でチリにしちゃえよ』
オリジナルが、退屈そうに鼻をほじりながら命令を下す。
その指示に従い、999人のクローンたちが、目、鼻、耳、そして口から大量の血を噴き出しながら、限界を超えた呪力を練り上げ始めた——。
- 167二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 20:11:01
待てよとっておきなんだぜ
- 168EDF26/03/23(月) 20:13:26
『あははっ! お前ら、脳味噌バーンってなるまで手ぇ抜くんじゃねえぞ! 全部消し飛ばせ!』
自我なき肉の砲台たちは、血の泡を吹きながら、空間を削り取る虚式『茈』の構えを一斉に結んだ。
ズゴォォォォォォォォォォンッ!!
空が、紫色に染まった。
数百発の仮想質量が一つに融合し、天を覆い尽くすほどの巨大な紫の閃光となって地上へと降り注ぐ。それは爆撃ではない。触れたもの全ての空間を「無」へと削り取る、絶対の死の奔流。
「ダメだ……! 軌道上の空間ごと削られる! 回避ルートなんて、どこにも存在しないッ!」
潔世一が『メタ・ヴィジョン』でその絶望的な質量を視認し、血を吐くような悲鳴を上げた。
EDF一般隊員たちが、紫の光に触れた瞬間に悲鳴すら上げる間もなく、綺麗に半身を消滅させられていく。断面から臓器がこぼれ落ちる暇すらない、完全な空間の消失。
- 169二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 20:14:44
このオリジナル五条は宿儺と意気投合しそうやのォ
- 170EDF26/03/23(月) 20:16:23
その圧倒的な絶望の前に、亀の戦士が立ちはだかった。
「……そなたらの理不尽、我が盾で全て受け止めよう!」
ゲンブが、全身のエネルギーを振り絞り、天に向けて極大の『イオンミラーシールド』を展開する。
直後、紫の奔流が防御結界へと激突した。
ガガガガガガガガガガガガッ!!!
「ぐ、おぉぉぉぉぉッ!?」
ゲンブの口から、鮮血が噴き出した。
空間そのものを抉り取ろうとする『茈』の圧力と、それを物理的に遮断しようとする絶対の盾の衝突。その矛盾したエネルギーの逃げ場は、盾を展開するゲンブ自身の肉体へと跳ね返っていた。
「ゲンブさんッ!!」
ロボットから脱出し、満身創痍の生身で地面に這いつくばっていたシュネー・ヴァイスベルグが、エアレイダーの端末を叩きながら絶叫する。
「ダメだ、計算が合わない……! あの質量の空間攻撃を真正面から受け止めたら、ゲンブさんの装甲ごと、細胞レベルで圧壊してしまう!」
「……なら、気休めでも俺がその重さ、預かるッ!!」
怜慈がブースターを全開にしてゲンブの背後に回り込み、両手で巨大な盾を一緒に押し返そうと踏ん張る。だが、彼の重装甲のパワードスーツでさえ、余波だけでメキメキとひしゃげ、関節部からオイルと血が噴き出し始めた。
- 171二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 20:17:14
ところで>>1バックさん
もしかしてアンカーって異世界の地球だったりするの?
- 172二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 20:20:17
なにっ
- 173EDF26/03/23(月) 20:21:27
「……物理法則を無視したデタラメな攻撃だ。だが、彼女のあの精神力も、同様に科学では測れんらしいな」
ゴームズが冷や汗を流しながら、手元のC爆弾をクローンたちの頭上へと遠隔起爆させる。爆炎が空を焦がすが、クローンたちが無意識に纏う『無限』のバリアに全て弾かれてしまう。
「私の攻撃が通らんなら……!少しでも視界を塞いで、エーリアースーの友を、守る……!」
ヘイリーが恐怖で涙を流しながら煙幕弾を乱れ撃つ。
「退かないぞ……僕は、絶対に……!」
氷川誠が、ガトリングガンの銃身が真っ赤に焼き切れるのも構わず、紫の光の雨に向けて弾幕を張り続ける。
彼らの無謀とも言える援護射撃は、全て空中で静止してしまうものの、クローンたちの脳への情報処理負荷を僅かにでも増大させていた。
「俺の痛みは、あの哀れな肉塊どもよりは……マシな痛みだったようだな!」
オメラスが頭痛に苦悶しながらも、アサルトライフルの引き金を引き続ける。
上空では、ダイバーたちが死の舞踏を繰り広げていた。
「このッ! 少しでも隙間はないの!? アテシのプラズマで、一匹残らず焼き尽くしてやるのにッ!」
リリスが『プラズマ・フォール』を放ちながら、バリアの切れ目を探して飛び回る。
「くっ……弾かれる! どんなに速く動いても、触れることすらできないなんて……!」
島風が『ドラグーンランス』を構えて突撃を繰り返すが、その度に目に見えない無限の壁に激突し、全身を打撲して墜落しかける。
- 174EDF26/03/23(月) 20:25:30
戦場の全員が、ただ一つの目的のために死力を尽くしていた。
——後方で、神代の光を収束させている「母」の時間を稼ぐために。
「……もう少し。もう少しで、お母さんが、あなたたちを楽にしてあげる……!」
ラーヴァ(ティアマト)が、モンスター・ゼロのエネルギーを最大にしつつ、涙を流していた。
上空で脳を破壊されながら、ただ虚無の表情で『茈』を放ち続けるクローンたち。誰にも名前を呼ばれることなく、愛されることもなく、ただ消耗品として命をすり減らす彼らの姿が、彼女の母性を激しく抉っていた。
「……悲劇は、これ以上続かせはしない。私の愛で、全てを……ッ!」
だが、その時。
『……あーあ。つまんね』
空中のオリジナルが、あくびをしながら目隠しを少しだけズラした。
その青く澄み切った「六眼」が、地上で盾を張るゲンブと、光を収束させるラーヴァを捉える。
『俺の出来損ない共じゃ、あの亀の盾すら割り切れないか。まあいいや。そろそろ飽きたし、まとめて廃人にしてやるよ』
オリジナルが、ゆっくりと指を交差させた。
それは、空間の支配すら超えた、脳に直接干渉する絶対の死の領域。
『領域展開————』
「……させんッ!!うぉおおおおおおっ!!!!」
その瞬間、ゲンブが自身の限界を超えた咆哮を上げた。
- 175EDF26/03/23(月) 20:34:03
「……我が使命、ここに完遂せり!!」
ゲンブは絶叫と共に、『イオンミラーシールド』の出力を強制的に跳ね上げ、紫の奔流を強引に押し返し、そのままクローンたちの群れへと盾ごと「突撃」したのだ。
限界を超越した『イオンミラーシールド』が、999人のクローンが形成する『無限』の防陣へと深々と突き刺さった。
メキメキィッ! という凄惨な破砕音。
ゲンブの体が、空間のねじれと自身の出力の反動によって内側から弾け飛ぶ。鮮血が舞った。
だが、その決死の質量特攻は、クローンたちの脳に致命的な処理エラーを引き起こし、鉄壁の陣形に「巨大な風穴」を穿ったのだ。
『チッ……なんだあの亀!?』
オリジナルの領域展開の印が、予想外の質量による特攻でほんの僅かに遅れる。
「ゲンブゥウウウ!!」
地上でギャバンが血の涙を流しながら叫ぶ。
四神の戦士は、跡形もなく砕け散りながらも、最後に空を見上げてニヤリと笑った。己の命と引き換えに、母なる神へと完全に道を繋いだのだ。
「……そなたらの攻撃、確かに受けきったぞ。ラーヴァよ! 今だ!!」
全身の骨が砕け、肉体が崩壊していく中で、ゲンブは血塗れの顔で笑った。
彼女の決死の突撃によって、クローンたちが纏っていた『無限』の陣形が、ほんの一瞬だけ、紙一重の隙間を見せた。
「……ええ。ありがとう、ゲンブ」
- 176二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 20:38:32
ゲンブが死んだあっ
派手な葬式出して感動的な弔辞読んで涙を流してあげましょう - 177EDF26/03/23(月) 20:39:01
(ごめんちょっと急用で中断ッス!)
- 178二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:15:00
やっと追い付いたけどおもしれーよ
鬱展開がずっと続いてたからキングコーカサスカブトが敵をブッ飛ばしてデュークの二つ名を受け継ぐシュネーに感動しております
ドルフィン・ブレード・スター…見事やな…
それにこの1000人五条とかいうお変クキャラの落とし込み方もそそられるよね
特にこの六眼を持つ五条のみがオリジナルで他は肉の人形という扱い方 敵の外道さも際立たられて魅力的だ - 179EDF26/03/23(月) 21:32:52
(あざーす!ムフフ、励みになるのん)
(再開っ!)
『ええい、なんだよあの亀っ!あー、もっとグロく殺してやればよかった!おいクローン共!俺に近づけるな! やれっ!!』
上空で最も安全な位置にいた「オリジナル」が、苛立ちと……微かな『焦り』を見せながら叫ぶ。
その声に呼応し、脳の限界を超えた999人のクローンたちが、血の涙を流しながらラーヴァへと一斉に『蒼』と『赫』の乱れ撃ちを放った。
ズガガガガガガガガッ!!!
「あ、が……ッ!」
空間を圧縮し、反発する無数の見えない暴力が、五条へ向かっていくラーヴァの無防備な肉体を無慈悲に引き裂いていく。
右腕が奇妙な方向にねじ曲がり、腹部の装甲が抉れ、角が折れ、美しい髪が血の海に染まる。ウイングダイバーとしての飛行ユニットも破壊され、進めているのが奇跡な程だった。
「ラーヴァさんッ!! 撃て、少しでも彼女への攻撃を逸らすんだッ!」
地上で氷川誠が、体を引きずりながらガトリングを天に向かって乱射する。ギャバンが、オメラスが、シュネーが、リリスが、全員が血を吐きながら引き金を引き、ミサイルを放つ。
だから、ラーヴァは止まらなかった。子供たちが応援してくれるから。
それだけではない。
どれほど肉を削がれ、骨を砕かれようとも、彼女の瞳からは「怒り」ではなく、底知れぬ「慈愛」の涙がこぼれ続けていた。
『なんで……なんで俺の無下限を抜けてくる!? 俺は最強のはずだろォが!!』
オリジナルが、目隠しを乱暴にむしり取り、血走った「六眼」を見開いて絶叫する。
- 180二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:35:08
この五条からは親友に出会えなかったニオイがするでやんス
- 181EDF26/03/23(月) 21:35:40
その極度のパニック状態を見た瞬間、地上で端末を操作していたゴームズが、冷酷な真実を通信越しに突きつけた。
「……滑稽だな。君の波長を解析した結果が出た。君の纏う『無限』は、『真のオリジナル』のものと比較してひどく歪でノイズだらけだ。研究対象にもならん」
『……あ?』
「君はオリジナルなんかじゃない。本物の五条悟は、とうの昔、今やおとぎ話となったかつての巨大生物の襲来で、多腕の怪物と戦って戦死している。君はただ最初に作られ、運良く『六眼』の劣化レプリカが発現しただけの……『クローン000号』に過ぎない」
ゴームズの非情な言葉が、戦場に響き渡る。
オリジナル——いや、クローン000号の顔から、一気に血の気が引いた。
彼はずっと、無意識下で理解していたのだ。
自分の『無限』が不完全な劣化コピーであり、いつか本物のような絶対の盾を維持できずに殺されるかもしれないという恐怖を。
だからこそ、彼は自分と同じ顔を持つ弟たち999人を「肉壁」として使い潰し、その後ろに隠れて虚勢を張っていたに過ぎなかった。
- 182二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:37:25
なにっ
- 183二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:38:29
>>とうの昔、今やおとぎ話となったかつての巨大生物の襲来
えっ なにっ なんだあ
- 184EDF26/03/23(月) 21:38:29
『ち、違う……俺は最強だ! 俺に触れるな! 領域展開ッ! 『無量空処』!!!』
恐怖に顔を引き攣らせた000号が、震える手で印を結んだ。
宇宙人(アンカー)によって強制的に出力を上げられた、不完全ながらも最悪の死の領域。処理しきれない無限の「情報」が、ラーヴァの脳髄へと直接叩き込まれる。
「……ぐ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ラーヴァの絶叫が空を震わせた。
神の精神容量をもってしても耐えきれない無限のバグ情報。彼女の美しい眼球から、耳から、口から、致死量の血が間欠泉のように噴き出す。
さらに、過剰な負荷によって彼女の霊基(肉体)そのものが維持できなくなり、指先からドロドロの泥——『生命の海』へと崩壊し始めていた。
「ティアマトが……アテシたちの、お母さんがッ! やめてぇッ!!」
リリスが絶望の叫びを上げる。
だが——。
脳髄が沸騰し、体が泥のように溶け崩れていく凄惨な激痛の中で。
ラーヴァは、笑っていた。
「……そう。あなたも……可哀そうな、作られた命だったのね」
- 185二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:40:03
両面宿儺の正体みたり!!
宇宙人の手で送り込まれた侵略生物だったのかあっ!! - 186EDF26/03/23(月) 21:40:43
『な、んで……俺の領域の中で、動け、る……!?』
000号が、ガチガチと歯を鳴らしながら後ずさる。
無限の情報を強制されながら、ラーヴァが動ける理由。
それは、彼女の精神が既に「自分自身」ではなく、「目の前で震える哀れな我が子」に向けられた圧倒的な母性だけで満たされていたからだ。親が子供を抱きしめるのに、思考など必要ない。「ただ抱きしめる」という本能だけが、彼女を動かしていた。
「可哀想な、一番初めの子供。本当は……誰よりも、壊れるのが怖かったのね。だから、弟たちを盾にして……」
『くるな……来るなぁッ!!』
ラーヴァの泥のように溶けかけた両腕が、恐怖に泣き叫ぶ000号の体を、優しく、力強く抱きしめた。
その瞬間、彼女の背後に広がる999人のクローンたち——脳を焼き切られ、血の涙を流していた彼らの虚ろな瞳に、微かな安らぎの色が灯ったように見えた。
- 187二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:41:28
このスレ…やべえ
敵キャラが新登場するたび背景設定が積み増されていくせいで世界観がとんでもないことになってるし… - 188二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:41:34
…愛
- 189二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:41:47
えっ
- 190二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:42:27
五条000号……哀れやな……
- 191EDF26/03/23(月) 21:42:46
「もういいのよ。怖がらなくていい。痛いのも、苦しいのも、全部お母さんが溶かしてあげる……」
ラーヴァの胸の奥で、極大まで圧縮された星のエネルギー『ネガ・ジェネシス』が臨界点に達する。
「……よく頑張ったわね、私の子供たち。さあ、一緒に還りましょう」
『あ……ぁ……』
000号の目から、傲慢な偽りの光が消え、ただ怯えていた子供のような涙が溢れた。ラーヴァの温かい泥の腕の中で、彼らを満たしていた恐怖と激痛が、ゆっくりと溶けていく。
直後。
音も、衝撃すらもない。
ただ純白で、どこまでも温かい光の奔流が、M山岳地帯の上空をドーム状に包み込んだ。
光の中で、1000人のクローンたちと、ラーヴァの肉体が、まるで雪が解けるように優しく、静かに消滅していく。彼らの肉体は痛みを伴うことなく、愛の光に抱かれながら分子レベルで塵へと還っていった。
- 192二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:45:31
しかしつらい討伐シーンだったな内海
はい死堪に続き一千条も悪意ある者に生み出され利用される道具で倒してもなかなか溜飲が下がらなかった - 193二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:47:19
いやあああ
- 194EDF26/03/23(月) 21:48:19
数秒後。
光が収束した空には、忌まわしいアンカーの兵器も、悲劇のクローンたちも、そして……母の姿も、何一つ残されていなかった。
ただ、澄み切った青空から、光の粒子だけが雪のように静かに地上へと降り注いでいる。
「……ラーヴァ、さん……」
島風が、ポロポロと涙をこぼしながら空を見上げた。
「……あんなにも悲しくて、でも温かい光……ボクは、一生忘れない」
シュネーが、血塗れの顔を拭いもせず、光の粒子に向かって深く頭を下げた。
地上に立つ生存者たちは、満身創痍の体を引きずりながら、自らの命を犠牲にして道を拓いた堅牢な盾と、全ての悲しみを抱いて消えた偉大なる母に、無言の敬礼を捧げた。
「……アンカー製のクローン兵1000体の完全消滅を確認。防衛線への被害、ゼロ」
司令室で、ラスタル・エリオンが感情の窺えない冷徹な声で報告を読み上げる。
「市民への被害はゼロだ。あの二名の犠牲は、決して無駄ではない。悲しむ暇など、ない……我々は、次へ進むぞ」
【STAGE CLEAR】
戦死者:2名
ゲンブ(ロスト。絶対防御の盾ごと特攻し、敵の陣形に活路を開いて戦死)
ラーヴァ/ティアマト(ロスト。敵の領域展開によって脳髄と肉体を破壊されながらも、クローン兵たちの悲哀を全て抱きしめ、自爆攻撃により敵全戦力を消滅させて戦死)
- 195二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:49:05
- 196二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:49:20
…哀
- 197二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:49:28
ティアマトが死んだあっ
派手な葬式出して感動的な弔辞読んで涙を流してあげましょう - 198二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:49:35
M....?
- 199二次元好きの匿名さん26/03/23(月) 21:50:22
なんかギャオスみたいな奴らでしたね五条クローン
- 200EDF26/03/23(月) 21:52:13