コメ卸業者の苦悩「コメを売りたくてもナフサから作る袋がない」 ナフサは足りているのか 専門家直撃
テレビ愛知
中東情勢の悪化は、岐阜県岐阜市にあるコメの卸業者にも影響が出ていました。ギフライスの倉庫を訪ねてみると、コメが山積みになっていました。 ギフライス 恩田喜弘代表: 「ほとんど2025年の秋に仕入れたコメ。新米が出る2026年の秋までにはさばきたいが、なかなか思うように販売できていない」 コメの市場価格が下がってきたため、2025年秋に高い値段で仕入れたコメを早く売り払いたいと言います。 ギフライス 恩田喜弘代表: 「一番懸念されているのが、いろいろな種類の袋があるが、今、だて正夢の袋の各メーカーの発注が止まっている。追加でお願いしようと思っても、イラン中東情勢で原料となるナフサがなかなか入ってこないということで、袋が作れない状態」 コメを販売するための袋の原料である石油製品の「ナフサ」が中東情勢の影響で高騰しています。ナフサのアジアスポット価格は、2月と比較すると約1.8倍になっています。 ギフライス 恩田喜弘代表: 「袋の値段は間違いなく3~4割は上がるということは言われている。もしこのまま中東情勢が落ち着かなければ深刻な問題になってくると思う」 ナフサの約4割を中東から調達している日本。高市総理は4月5日、「国内需要の4カ月分を確保している」とXに投稿しました。4カ月分とは調達済みの輸入分と国内で精製した分の合わせて2カ月分に、ナフサから作られるポリエチレンなどの化学製品の在庫2カ月分を加えた数字だとしています。
「ナフサの在庫は実際に少ない」専門家・小川さんに聞く
国内のナフサの在庫は本当に足りているのか。石油化学コンサルティング会社のクリークスの小川博之代表に聞きました。 クリークス 小川博之代表: 「政府の考え方だと思うが、消費者をあおってはいけないということで、実在庫を言うよりかは『時間軸で見て4カ月分ある』という言い方をしている。ただナフサだけで今、何トンの在庫があるかというと、実際は少ない。石油化学会社のタンクにどれだけの在庫が残っているか。約半月分になる」 高市総理は中東以外からのナフサの輸入量を倍増させることで、在庫期間は「半年以上に延びる」としていますが、小川さんは国内の消費を抑えることも考えるべきだと指摘しています。 クリークス 小川博之代表: 「財源のことも考えると、消費活動を抑えることも、ちょっとずつ進めていってもいいのかなっていうふうには思う」