トランプ氏、メディア攻撃一段と CNNの「敵失」利用
【ニューヨーク=平野麻理子】トランプ米大統領が大手メディアに対する攻撃を一段と強めている。トランプ氏周辺とロシアの関係を巡る疑惑「ロシアゲート」の報道を巡り、CNNテレビがニュースを撤回したのがきっかけだ。かねて対立関係にあるCNNの「敵失」を利用し、国民のメディア不信をあおる戦術が鮮明だ。
問題となったのはCNNが先週、自社ウェブサイトに掲載したスクープ記事だ。トランプ氏の政権移行チームに参加していた投資会社経営者とロシア投資ファンドの関係を米議会が調査しているとの内容だが、CNNは今週になって記事を撤回。取材した記者ら3人の辞職も発表した。
記事は匿名の情報提供者1人の話に基づいて書かれた。
CNNは撤回の理由として「掲載に必要な手続きを経ていなかった」と説明。「必ずしも間違っているとは言えない」とも付け加えた。
「偽ニュースのCNNの視聴率はがた落ちだ!」。トランプ氏は27日朝のツイッターにこう投稿。自身に批判的な報道が多いニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、三大ネットワーク(NBC、CBS、ABC)の名前を列挙して「全て偽ニュースだ!」と言い切った。
ホワイトハウスのサンダース副報道官は同日の記者会見で「大統領は度重なる偽ニュースにいらだちを募らせている」と同調。反論した記者と報道官が激しく口論する場面もあった。